Kボーイの根岸線日記

鉄道が大好きな管理人によるブログです
主に京浜東北・根岸線について書いていきます 
とかいいつつ模型ネタ多め

ASSYパーツでKATO 209系500番台京浜東北線色をいじる(本体説明つき)

2017-05-13 17:56:24 | 鉄道模型-通勤・近郊型

〇2019年1月8日追記:
KATO公式HPのリニューアルにより、
この209系500番台 京浜東北線色の
製品情報のページが消えています

少し直そうかな…

※車両本体の説明だけを見たい方はこちらをクリック

こんばんは

このブログでは古い記事も
生かすようにしているKボーイです

先日、209系500番台中央・総武線と、
武蔵野線仕様が発売されました
※中央・総武線仕様の記事→コチラ

そのASSYパーツを駆使して

KATOの209系500番台の京浜東北線色を
簡単にいじりました

先に述べておきますと、
「簡単」とか言いつつも、
MOCO'Sキッチン並みに
参考にならないと思います

ご存知かと思いますが、

KATOの209系500番台 京浜東北線色は
2006年に発売されて以来、
再生産は一度もありません

よって中古市場でも高値で取引されます

2006年春頃の発売なので、
先頭車へのホーム検知装置設置や
側窓開閉化工事が施行される前の姿になります

つまり、厳密に言えば、
2007年に登場したE233系と、
時代設定が合わないことになります

そこで、今回は2017年に発売された
中央・総武線仕様のASSYパーツを利用して、
ホーム検知装置設置と窓開閉化工事施行後の姿を
うまいこと再現するのが目標となります

(この姿です)

まずは必要なASSYパーツを
入手しなければ始まりません

それらは先日、ホビーセンターカトー東京店
(ホビセン)で仕入れました

今回は無事に入手できましたが、
ASSYパーツというのはホビセンであっても
予約分で完売、という可能性が十分ありまえます

事前に予約することをおすすめします


使うものは、先頭車のボディ・床下・台車
そしてASSYパーツ以外では
グリーンマックス205系(初期品)のステッカー
TOMIXのJRマークのインレタ

を使います

入手困難な材料を使うから、
MOCO'キッチンなのです

画像の床板と台車が、
モハ用になっているけど気にしないで

※グリーンマックスの205系 後期型のステッカーにも
青帯がありますが、実際に使ってみるとやや明るめです


今回の主役 先頭車のボディ
可哀想だけど部品取りになっていただきます

まず車体を分解

一番厄介なのが側面ガラスを外す作業
うかつにやると、行先表示部分が割れます

まずは両端を外してから、
真ん中のガラスを外から綿棒で押して
ボディから外しました

(分解後)

まず、窓ガラスを交換します

上が2017年発売の中央・総武線色、
下が京浜東北線色のガラスです

開閉化工事を再現したぐらいで、
両者に違いが無いように思えますが、
赤で囲った部分を見てください

ここのくぼみに床板をはめて
床板をボディに固定するのですが、
その位置と形状が異なります

つまり…後で説明します


窓ガラスの交換後

一方の前面は

帯の色も違いますが、
ガラスに印刷済みの編成番号も余計です

窓ガラスは京浜東北線色のと交換

グリーンマックスの205系ステッカーを
黄色帯の上から貼りつけて、さらに
TOMIXのJRマークインレタを転写します

そして、問題の床板

先ほど京浜東北線色と中央・総武線色で
窓ガラスの床板固定用のくぼみが違うと述べました


当然ながら、床板の固定用のツメも違いました

結局、窓ガラスを交換すると、
床板も交換が必要になります

なおかつ

京浜東北線色の床板は、
従来の台車をねじで止めるタイプ

一方の中央・総武線色の床板は、
最新式のスナップオン台車タイプ

二つに互換性がないので、
必然的に台車も交換となります


それと、京浜東北線と中央・総武色の床板は
実車のATC搭載の有無もあって、
機器配置が一部異なりますが、
これは模型のDCCデコーダ―を差し込むための
蓋部分を交換するだけで済みます

良かったね

ボディだけで済むと思ったら、
床板と台車も必要になったので
2度もホビセンに行く羽目になりました

なお、例によって

運転台のメーターパネルをつや消し黒、
残り部分はGMの灰色8号や灰色9号といった
明るいグレーで塗装しております

あとは組み立てて出来上がり


色は問題なかったのですが、
少しテープが浮いてしまいました

拡幅車体の裾絞り部分に貼るの無理があります

やはり塗装した方がいいかな?

もっとも、ここまで拡大するから目立つのであって
20cmぐらい離れてみる分には問題ないと思う

ATC標記は後日修正予定

側窓を見てみますと、

(交換前)

(交換後)

これで2007年から2009年にかけての
実車の姿を再現することができました

これでE233系1000番台と
並べてもおかしくない姿です

簡単な加工をご紹介しました

ふと気づいた

MOCO'Sキッチンとか言いながら、
オイルを使っていないじゃないか!

そして後日
ホビーセンターカトー東京店の体験レイアウトで

試運転をしました

――――以下、製品概要の話――――

ここからは
KATO「209系500番台 京浜東北線」の
大まかな製品概要になります


正式な商品名は
品番10-267「209系500番台(京浜東北線色)6両基本セット」
品番10-268「209系500番台(京浜東北線色)4両増結セット」
になります

商品構成は、
基本セットが1・4・7・8・9・10号車、
増結セットが2・3・5・6号車です

動力車は8号車の
モハ209-533に設定されています



まずは実車の話から

実車は中央・総武線103系の緊急置き換え用として
平成10年(1998年から)10両編成17本が製造されました

京浜東北線のデジタルATC化に向けた工事に関連して
平成12年度に2本(ウラ80・81)が京浜東北線に転入

その後、209系900番台置き換え用に
3本(ウラ82~84)が追加投入され、
E233系1000番代による置き換えまで、
最大で10両編成5本が活躍しました

(ウラ81編成 石川町駅にて)

模型は2006年春に発売されたもので、
浦和電車区のウラ81編成がプロトタイプです

この模型が発売された頃は、
現在のKATOの最新Nゲージ製品で標準となった
機構や新技術が次々と採用された時期に当たります

この209系にも、
・フライホイール動力
・DCCデコーダ対応
・サスペンション機構
・客室内シースルーと乗務員室仕切りの再現

この4つが採用されています


特に、客室内シースルー(乗務員室仕切りの再現)は、
レジェンドコレクションの国鉄101系中央線快速に続いて
この209系500番台 京浜東北線が2例目になります

チップ型LEDの採用により、
ライトユニットが薄型になったことに加え
運転室仕切りの間にプリズムを通すことで
シースルーを実現しております

これを初めて見たときは驚きましたね

その一方で、

台車の固定は、
スナップオンではなくねじ止め式のまま

これを見ると過渡期であることがわかるかと

では、セットを構成する
車両たちをご紹介しましょう

◎基本6両セット


大船方先頭車・クハ208-517(1号車)
ライトと行先表示・運用番号表示が点灯します


サハ209-568(4号車・弱冷房車)


弱冷房車ステッカーは印刷済みです


モハ208-533(7号車)


モハ209-533(8号車)
動力車はこの車に設定されています


サハ209-565(9号車)


大宮方先頭車・クハ209-517(10号車)

以上が基本セットになります

◎増結セット

モハ208-534(2号車)


モハ209-534(動力なし)


209系の心臓部であるインバーターも細かく作りこまれています


サハ209-567(5号車)
サハ209-566(6号車)

車両紹介は以上です

付属品は2つあります

一つは列車無線アンテナと信号炎管

既に車両に取り付けているので、
上の画像は余った予備分です
予備を含めると2編成分が付属しています

※2017年に生産された、中央・総武線PS28仕様と、
武蔵野線仕様には予備分がありません

そして、もう一つが


行先表示シールになります

行先表示の他、
優先座席シールも収録されています

収録内容はかなり豊富なのがうれしいところ
「41B 京浜東北線」・「67A 快速大宮」・「17A 快速大船」
「31B 大宮」・「25C 南浦和」・「03C 蒲田」
「37C 桜木町」・「31A 磯子」・「23B 大船」

各駅停車に関しては、
メジャーな行先がすべて網羅されています


説明書の表紙
基本セットは田町駅、
増結セットは関内駅で撮られた写真です

なお、優先席シールの貼り方の
説明書きが間違っていて、

訂正表が同封されています

ここまで簡単に説明をしました

209系500番台は実車が少数派ながら
マイクロエースやTOMIXとの3社競合になっています

3社とも所有していますが、
KATO製品が一番活躍しています

一度も再生産もなく、
中古市場では比較的高値で取引されているので
実車が消えて久しいですが、再生産を待ち望んでおります



以上です

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