C’est joli ここちいい毎日を♪

セジョリ♪映画三昧・舞台三昧・食などなど自分の好きなことを!映画はネタバレありが多いです。

人生フルーツ

2017-06-25 21:29:33 | CINEMA(日本)
人生フルーツ
'16:日本


ききがたり ときをためる暮らし


◆監督:伏原健之「神宮希林 わたしの神様」
◆主演:津端修一 、津端英子

◆STORY◆愛知県春日井市の高蔵寺ニュータウンの一隅。雑木林に囲まれた一軒の平屋。それは建築家の津端修一さんが、師であるアントニン・レーモンドの自邸に倣って建てたもの。四季折々、キッチンガーデンで育てられた70種の野菜と50種の果実が、妻・英子さんの手で美味しいごちそうに変わる。刺繍や編み物から機織りまで、英子さんは何でもこなす。たがいの名を「さん付け」で呼び会う長年連れ添った夫婦の暮らしは、細やかな気遣いと工夫に彩られている。1945年、厚木の飛行場で敗戦を迎えた修一さんは、新しい時代のためには住宅再建しかない、と考え、アントニン・レーモンド事務所に勤めた後、1955年に創設された日本住宅公団に入社する。東京大学のヨット部員だった修一さんが、国体出場のために英子さんの実家の酒蔵に泊まったことをきっかけに2人は知り合い、1955年に結婚。造り酒屋の一人娘として厳しく育てられた英子さんだったが、自由を尊重する修一さんのお陰で、臆せずものが言えるようになったという。やがて、東京の阿佐ヶ谷住宅や多摩平団地などの都市計画に携わった修一さんは、1960年、名古屋郊外のニュータウンの設計を任されると、風の通り道となる雑木林を残し、自然との共生を目指したプランを立案。しかし、経済優先の時代がそれを許さなかった。当時の日本は、東京オリンピックや GDP世界第2位といった事象に象徴される高度経済成長期。結局、完成したニュータウンは理想とは程遠い無機質な大規模団地だった。修一さんは、それまでの仕事から次第に距離を置くようになる。そして1970年、自ら手がけたニュータウンに土地を買い、家を建て、雑木林を育てはじめた。それは修一さんにとって、ごく自然なライフワークとして継続されることになる。あれから50年、ふたりはコツコツ、ゆっくりと時をためてきた。そして、90歳の修一さんに新たな仕事の依頼がやってくる

名古屋近郊の高蔵寺ニュータウンの一隅で、雑木林に囲まれ自給自足に近い生活を営む建築家の津端修一氏と妻の英子さんの日常を追ったドキュメンタリーです。
阿佐ヶ谷住宅をはじめさまざまな団地などの都市計画に携わってきた津端氏が自ら手掛けたニュータウンに居を構え、時を重ねてきた二人の暮らしを通し、日本が失った本当の豊かさを探るります。

いやーーーーなんか久々に泣けるドキュメンタリーでした。
30畳の母屋1間で、周りは雑木林の緑。
キッチンガーデンには70種類の野菜と50種類の果実を二人で育ててるんだよね~
互いに「さん付け」で呼び合う90歳と87歳の建築家夫婦の2年間です。
ただの日々の暮らしを見てるだけなんだけど本当に幸せな気持ちになっていきます。その夫婦があったかくてあったかくてね~夫婦の会話もあったかいけど、寡黙な旦那さんがつくる看板に癒さました。
そして生活は自給自足。これがまた本当に素敵!
デザートもすべて奥様の手作り。本当にその料理がおいしそうでおいしそうで。
買い物のシーンもでてたけど、奥様は必ずよい状態のものを仕入れてきます。
旦那様によいものを食べさせてあげたいって言ってたけど、すごいな~って思いました。
そして必ず、旦那様からの感謝の手紙、そのはがきの文書や絵がまた癒されるんだよね~
もらった人は本当にうれしいだろうな~って思いました。

また普段は穏やかな旦那様なんだけど、工具を使っている姿や孫のためのドールハウスや旦那様の本気はすごい(笑)
その姿みてたら、やっぱり建築家なんだな~って思ってしまいました。
建築家の仕事をしている姿は本当に天才的なものあるんだろうな~って思いました。
いろんなアイディアが浮かんでて、最後にお言葉もらえたあの病院だったかな?幸せですね。

生涯現役の建築家90歳、庭の草取りを終えた後、昼寝をしたまま急死されます。
その姿も映しだされてるんですが本当に穏やかで美しい顔でした。
その時、この奥様はどうなるんだろうって思いましたが、奥様が、
「私これから、一生懸命にやるから、大丈夫だから待ってて」って言った言葉に本当にすごいな~って思いました。

「自分1人でやれることを見つけてそれをコツコツやれば、時間はかかるけれども何か見えてくるから、とにかく自分でやること」この言葉本当に素敵だな~って本当に思います。
あきらめが早くなってしまっている今の私、やる前から辞めることもある。なんかがつーんって言われた気持ちになりました。

次の世代にお金は残せないが土は残せるとこつこつと土を耕す二人、歳を取れば人生はだんだん美しくなる。
本当にそんな人生を一生懸命生きてみたいって思いました。

この映画みたあと、英子さんの料理本買ってしまいました。みてるだけで癒されます。

「風が吹けば、枯葉が落ちる。枯葉が落ちれば、土が肥える。土が肥えれば、果実が実る。こつこつ、ゆっくり。人生フルーツ」

樹木希林さんのナレーションもすごくずしってきました。

Nakajiの満足度 ★★★★★(5.0) 3/18  劇場鑑賞 15 作
ひでこさんのたからもの。
つばた 英子,つばた しゅういち
主婦と生活社

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« モアナと伝説の海 | トップ | ひるなかの流星 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。