暮らしの差し色

慢性腎臓病の夫と二人、静かな生活です

猛暑に思う

2023-07-24 17:17:22 | 気候



梅雨が明け、猛暑が続いている。

子どもの頃の気候は、日本の夏ではどうだったろう。

エアコンも家庭には珍しい時代。

67歳の私は、55年以上前、小学校の時は、東京都世田谷区に住んでいた。

夏休みの学校プールの公開で、希望者は学校へ泳ぎに行ける日があった。

今は、体温近くまで気温が上がる日も珍しくないが、小学校の時代は、学校のプールに行くにも、母から
「気温が30℃にならなければ、行ってはだめよ」
と言われて、朝から、30℃になるのを待っていた。
しびれを切らし、寒暖計をひなたにおいて、強い日差しで温度を無理やり30℃以上になるようにした。



そして、寒暖計を母に 「30℃超えたよ」と見せて、「よし、行っていいよ」と言われて、プールに行った。



泳げなかったので、友達とじゃぶじゃぶはしゃぐ程度しかできなかったが、それでも、夏はプール、というのが、楽しみだった。

私たちの時代は だいたい、夏休みは暇で、そんな行事でもないと、毎日 退屈だったのだ。

現在、35℃以上の日が連日続くのは、たしかに、地球は確実に高温になっているのを、実感する。

当時、母の学生時代の友人のお宅に、夏、お邪魔したことがあり、そのご家庭には応接室にクーラーがあり、お金持ちなんだなアとその涼しさに感動して、「涼しい!」を連発した。

今は、どのご家庭にもエアコンがあり、夜間も冷房を点けっぱなしにするよう、テレビでしきりに言っている。

夜間のほうが、熱中症になるケースが多いと言われている。

私も、寝るときは、寝室が少し温度が低いのか、扇風機を間欠でつけていると、冷房が欲しくなるほどでもなく、そのまま眠りに落ちてしまうことがよくある。

そうすると、朝、暑くて目が覚める。

除湿の26℃にでも設定していれば、快適に朝目覚める。

そういえば、母が亡くなったのも、10年前の暑い暑い8月の末だった。

もし、私が一人暮らしで、猛暑で具合が悪くなったら、救急車を呼ぶことにしよう。

買い物があるとき以外は、冷房のリビングからほとんど出ない。

朝のごみ出しと、夕方、郵便物を取りに、1階のエントランスに歩いていくだけだ。

夏にこれほど暑いと、寒さの苦手な私でも、涼しい秋が恋しくなる。

冬が懐かしい。

昼間の時間が長いのだけが、夏のうれしいことだ。

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