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虹に願いを

 台風一過(小学生の国語のテキストに、「タイフウイッカ」ってどこの一家なのか聞きたいけど馬鹿にされそうな気がして悩む子供の話があった)とまではいかないけれど、夕方雨上がりの空に大きな虹がかかっていた。バスで生徒を送る途中で発見し、思わず携帯の写真に収めたけれど、やっぱりちゃんとは撮れてない。実物はアーチの端から端までがくっきりと見えて、これほどの虹は見た記憶がないほど綺麗だった。漢字の『虹』というのも、何かとらえどころのない虹の性質をよく捉えていると思うが、やはり、フランス語の l'arc en ciel というのが一番視覚に訴える表現だと思う。「空にかかったアーチ」、「ラルクアンシエル」というグループが人気を博しているため、今では日本でもポピュラーな表現になってしまったが、私が初めてこの言葉を知ったときには、素敵な表現だなとフランス語の美しさにうっとりしてしまった。 rainbow もきれいな言葉だと思うが、やはりスケールの大きさから言っても、l'arc en ciel の方が勝っているように思う。勿論、各言語に『虹』を表す語は必ずあるのだから、もっと美しい表現はあるかもしれないが。
 
 私はこの虹を見たとき、思わず願い事をしたら適うのではないかと思った。『星に願いを』とはよく聞く言葉だが、果たして虹が願い事を託す対象物として広く認知されているかどうか、寡聞にして不明ではあるが、とりあえず、祈っておいて損はないだろうぐらいのつもりで、願い事をしてみた。私は、ほんのたまにだが、流れ星を目撃するたびに、必ず心に浮かんだ願いをかけることにしている。時によって、その願いは、塾の生徒が合格するように、であったり、自分がお金持ちになれますようにだったりするのだが、今日心に最初に浮かんだのは、『松井が活躍しますように』。まあ、これは日頃の馬鹿が高じた挙句だと思ったが、その次に浮かんだのが、なんと、『世界が平和になりますように』だった。自分でも思わず、おいおい本気かよ、と突っ込みを入れたくなるほどだったが、事実だからしょうがない。世界を平和にするどころか、我が家の平和を維持していくだけで汲々としている男が大きく出たもんだ、と苦笑いをしながら、それでも少し心が広くなったような気がして、もう一度、虹に向かって祈った。
 『世界が平和になりますように!』  かっこいいじゃん。
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コメント
 
 
 
Unknown (ロングホーン)
2005-07-27 14:09:45
台風一家!!  まるで、子供のころの我が家みたい!



虹の話ステキですね。 フランス語の虹のほうがすてきですね。 しかし、塾長さんってロマンチストだなあ。 虹に願い事。

私も、世界平和をお願いしますよ。



あ、塾長さんの出身大学、わかっちゃいました。お嬢さんもそうなんですか? すご~~い。 
 
 
 
角子さん (jukucho)
2005-07-28 00:08:47
アメリカの虹は日本の虹と違いますか。

空気が乾燥していると何か違いがあるように思うんですけど、どうでしょう。



私はロマンチストなんかではなく、『少年の瞳を持った男』です。  なんてね。
 
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