洋書で英会話

100冊以上読んできた経験と知識をもとに、英語の小説や雑誌、実用書などから、すぐに使える素敵な表現や文法をご紹介します。

単語の意味、カギは文の流れです!⑬ それを言われたら・・・(デンタルフロスの話  ~ジョークに学ぶ英語~ Reader's Digest より)

2020年10月16日 | 洋書の読み方
みなさん、こんにちは。

突然ですが、

Do you like to see a dentist? How do you keep your teeth clean? Do you like to brush and floss your teeth?
I don't go to see a dentist very often, but I like brushing and flossing my teeth.

今回は、当ブログでお馴染み、The Reader's Digest のジョークのコーナーより、デンタルフロスの話をご紹介します。

それでは、さっそく引用から♪(まずは辞書なしで、知っている単語と【デンタルフロスの話】というヒントを大事にしながらお読み下さい)

FLOSSING MY TEETH is a giant pain. But the dentist insists upon it.

"It's just so hard to reach some of my teeth," I complained on a recent visit.

"Let's compromise," he offered. "Just floss the teeth you want to keep."

-Denise Mcconkey-

今回のお話は、歯医者さんとその患者さんの会話がポイントです。(このジョークの投稿者のお名前はDenise Mcconkeyさんです)

painは一般的には「ペイン=痛み」のことですが、この単語には、a person or thing that is very annoying(オックスフォード現代英英辞典)という意味もあります。
(annoying≒making someone a little angry)

ですので、一番初めのFlossing my teeth is a giant pain. は、フロスする時の痛みの話だけではなく、面倒くささ、大変さ、も含んでいる文章だと思います。
そして、そのpain前にgiant(ジャイアント)と付いていますので、どのくらいの痛み(大変さ)かというと、すごく大きな痛み(大変さ)です。
この2つの単語を合わせて考えますと、この方、自分の歯をフロスで手入れすることに対して、良いと思っているか悪いと思っているか、どちらかというと、悪い方、それも結構な具合で嫌なことだと思ってそうです。

それに対して、歯医者さんの、デンタルフロスに対する意見は、どうでしょうか。
続きの文の出だしにButとありますので、どうやら反対の意見が予想されます。
さらには、insist (インシスト=主張する)とありますので、絶対にしなければならないよ!という立場のようです。

さて、この流れで、今回、意味を想像して頂きたい単語が、後半に出てくる"compromise" です。

ここから後半です。

フロスをできればしたくないと思っている主人公、最近の歯医者の受診時、歯医者さんに向かって、"It's just so hard to reach some of my teeth."と苦情を言いました。
それを聞いた歯医者さんの返答が、"Let's compromise," "Just floss the teeth you want to keep."

英文を読解する時には、それぞれの立場に立って想像することが大事です。

患者さんから「フロスは、なかなか手が届かない歯があって、すごく痛し、面倒だから、嫌なんです」と言われたら、自分が歯医者さんの立場だったらどう言うか?という観点から推測します。

すると、


「それなら、もうフロスは、しなくていいですよ」


とは、おそらく言わないですね。

かといって、これまで何度もフロスの重要性について伝えてきたとあれば、どうしたらしてもらえるようになるか、次の手を考えるかもしれません。

果たして、この歯医者さんが出した答えが、本当は全部の歯にフロスして欲しいけれど、そこまで痛くて大変なら "Just floss the teeth you want to keep."(残したい歯だけフロスして下さい)というものでした。

間の、"Let's compromise"はどういう意味か?

流れから、「それなら、こうしましょう」とお互いの折衷案を出していると想像ができますね!


推測通り、compromiseは【妥協する】という意味を持つ単語です。

Just floss the teeth you want to keep.と言われたら、全部しないわけにはいかない気がしますね。
この患者さんも、これを聞いて、まさかそんな風に切り返されるとは!と思ったのではないかな?と思います。

健康を維持するためには、毎日の歯磨きも大事みたいですね




英会話教室English and Beyondでは、VRを使った最新の痛みケアについての記事や、Reader’sDidgestの最新の記事を使ったレッスンも行っています。
その際、歯医者さんにまつわる質問などもお聞きして、生徒の皆さんに、自分の英語で表現する練習を沢山行って頂いています。


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絶妙な受け答え?!”Always.” -PIE by Sarah Weeks よりー

2020年10月13日 | 英語表現
みなさん、こんにちは。
今回は、以前、当ブログで紹介したPIE by Sarah Weeksより、受け答えの変化球として使える"Always."をご紹介します。

今回の表現は、主人公のAliceが彼女を手伝ってくれることになったクラスメートのCharlieにそのお礼として自分の家で昼ご飯をご馳走するシーンにあります。

ここから引用です♪
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"You ready to eat?" she asked Charlie.

"Always," he answered.

Alice got out the peanut butter and jelly, and she and Charlie made sandwiches for themselves.

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今回のおススメ表現は太字にした”Always,"です。

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Alice: 「お腹空いてる?(もう食べられる?)」 

Charlie:「いつでも空いてるよ!(いつでも食べられるよ!)」

Alice は、ピーナツバターとジャムを取り出し、Charlieと2人で、それぞれサンドイッチを作って食べた。

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Aliceの言葉は口語で、文法が少し崩れています。省略された部分を復活させますと、readyは形容詞で『準備ができている状態』を表しますから、be動詞、またはbe動詞と同じような性質を持っている動詞become、get、feelなど)と使いますが、今回は今の状態を聞いていますので、普通にbe動詞の現在形を使って、
"Are you ready to eat?"となります。

今、もう食べられるか、お腹の好き具合について、Aliceに尋ねられた時、CharlieがYesかNoではなくAlways.と言うところが、何かいいなと思います。
ちなみに、Charlieの言葉にも口語のため省略された部分がありますので、復活させると、文脈から、I'm always ready to eat. となります。

「いつも、こう」ということを伝える時や「いつもこればっかりしている」という時に、少し極端(?!)にalwaysを使って表すことがあります。
例えば、‟暑がり” ”寒がり”は、I'm always hot. や I'm always cold.  Charlieのように食いしん坊の場合はI'm always hungry. や、例えば、
「春眠暁を覚えず」という状況などは、I'm always sleepy in spring. などというと面白いですね。
進行形と使うと、「あの人いつ見ても、こんな風だね」ということも伝えられます。
例えば、いつ見ても笑っている人などは、He is always laughing. いつ見ても走っている人などは、She is always running. などなど色々言い表せられます。


今回紹介したCharlieの受け答えの”Always."、いつでもこなれたネイティブ的表現で受け答えをする必要はないと思いますので、特別に覚える必要もありませんが、時折、こんな変化球の受け答えができたら面白いですね


今回紹介した表現は本文74ページ、4行目にあります♪
(前回PIEについて紹介した記事はこちら⇒単語の意味、カギは文の流れです!⑫


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