洋書で英会話

100冊以上読んできた経験と知識をもとに、英語の小説や雑誌、実用書などから、すぐに使える素敵な表現や文法をご紹介します。

A STITCH IN TIME 英語上達の近道!?

2021年12月28日 | 英語表現
みなさん、こんにちは!今回は、1001 little well being miracles (人生をよりよく生きる1001のコツ) by ESME FLOYDより、168番目に乗っていたコツ、A STITCH IN TIMEをご紹介します。

それでは、さっそく引用から♪(まずは辞書なしで、知っている単語と前後の流れを大事に、内容を想像してお読み下さい。)


168. A STITCH IN TIME

Don't waste time re-doing jobs you've rushed through and therefore done badly. Take a little extra time to do a proper job and you'll save time in the long run.


さて、いかがでしょう。小見出し(A STITCH IN TIME)を見ていく前に、内容から見ていきたいと思います。

wasteは「~を無駄にする」という意味です。
Don't waste time と始まっていますので、「時間を無駄にしてはいけません」と言っています。『何をして』は~ingで続きます。
doing は「すること」"re-"は 単語の出だしについて、その単語に”もう一度~、再~”という意味を加えます。(reunite review returnなど)
re-doingで『もう一度行う』という意味になります。「何を」か、はその続きにあります。

jobs you've rushed through and therefore done badly.

you've から先は、その前のjobsを説明しています。
どんな仕事か、それが、you've rushed through (急いで終わらせて)and therefore done badly (そのために出来の悪い)仕事です。

前半をまとめると、「急いで終わらせた出来の悪い仕事をもう一度やり直して時間を無駄にしてはいけません。」というようなことを言っています。


続いて後半を見ていきます。

Take a little extra time to do a proper job and you'll save time in the long run.

Take timeときたら、「時間を取る」
「急がなくていいですよ」と相手に伝える時に、Take your time.という表現を使います。
この表現、There's no rush.(急ぎではありません)というフレーズとよくセットで使われます。
(英会話スクール English and Beyondで、Takeを使ったフレーズの暗唱を勉強された生徒さんには馴染みのある言葉ですね!)

さて、本文に戻って、続きをみていきますと、”どんな時間を取るか?”が表されているのが、a little extra timeのところです。

extraの意味をオックスフォード現代英英辞典で見ますと、more than is usual, expected, or than exists alreadyとあります。大事なのは”more”というところだと思います。

Take a little extra time to do a proper job and you'll save time in the long run.
(少しだけより時間をかけてきちんとした(proper)仕事をするようにすれば、長い目でみたら(in the long run)、時間の節約になる)

いくら早く仕事を済ませても、急いで終わらせてまずい仕事をしていたら、結果、やり直しの時間が必要になって、時間を無駄にしてしまうので、初めから少し時間をかけて、丁寧な仕事をするほうが、結果として、短い時間で済むということですね。

このコツについている小見出しのA STITCH IN TIMEですが、A stitch in time saves nine. という諺から来ています。

a stitchとは「一針(ひとはり)」のこと。日本語では「今日の一針明日の十針」という諺になるようですが、この英語の諺は、ほころびがあった時に、今一針縫っておけば、明日になって、ほころびがひどくなって、更に九針縫わないといけないということにならなくて済むというようなことを伝えています。

このコツ、仕事についての話でしたが、英語の学習にもどこか似ている気がします。

例えば、宿題をする時に、とにかく終わらせたらそれで終わりではなく、出来上がってから少し時間を取って、見直しをして丁寧な仕事ができる人が、より上達されます。

だからといって、ただ時間をかければよいというものではありませんので、バランスが難しいですが、このコツにあるように、a little extra time が大事です。

そして、復習や練習のタイミングは、A Stitch in timeという諺が伝えている通り、毎日、着実に行うことが大事ですね!
すると、最小限の労力で、最大限の効果が期待できます!



今回ご紹介した文章はこちらの本の51ページに載っています。


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単語の意味、カギは文の流れです!⑯ とんだmarry違い ~ジョークに学ぶ英語~

2021年12月07日 | 洋書の読み方
みなさん、こんにちは!

今回は、当ブログでお馴染み雑誌Reader's Digestより、うっかり勘違い?!なジョークをご紹介します。

さっそく引用、その前に、少し予習を

今回のジョークの登場人物は、このジョークの投稿者であるHEIDIさんのbrother-in-law とhis sister 、そして、brother-in-law の宗教の指導者であるpastor(読み方:パスター=牧師さん)の3人です。

※ brother- in-law とは、法律(law)上での兄弟ということで、義理の兄(もしくは弟)を表します。

今回紹介するお話は、そのbrother-in-lawさんがどんな人かという説明から入ります。
それが、こちら→ My BROTHER-IN-LAW was a lay minister.    
minister には「大臣」という意味がありますが、今回は、a trained religious leader= a priest in some Christian churches =pastorという意味で使われています。

※a lay ministerとは??
layは動詞で「横たえる」という意味がありますが、今回は、名詞ministerの前に置かれていますので、形容詞として使われています。形容詞のlayには、not in a official position in the Church、not having expert knowledge or professional qualifications in a particular subject、つまり、「本職でない」「素人の」という意味があります。
ということは、この義理のお兄さんは、「本職ではない牧師さん」つまり、別の仕事をしつつも、牧師さんとしてもある程度活動している人という感じでしょうか。

前置きが長くなりましたが、ここからが今回ご紹介するジョークです♪ここまでお伝えしたことを念頭に、まずは辞書なしでお読みください。


My BROTHER-IN-LAW was a lay minister, so when his sister wanted a small, casual wedding, she asked him to officiate. He had never performed a marriage ceremony before, so he decided to ask his pastor for advice.

"My sister has asked me to marry her," he began, "and I'm not sure what to do."

The minister answered, "Try telling her you just want to be friends."

-HEIDI MORTON-


さて、いかがでしょう?


牧師さんを表す言葉が3回出てきますので、ちょっとややこしいですが、his pastorと最後のthe ministerは同じ人を指しています。
そして、今回のオチ(the punch line)は、その本職の牧師さんが言った"Try telling her you just want to be friends."です。

小さい、カジュアルな結婚式を行いたいと考えた妹さんが、本職ではないけれど、牧師としても活動していたお兄さん(投稿者の人からしたらbrother-in-lawにあたる人)に、
彼女の結婚をofficiateしてほしいと頼みます。officiate ??となりそうですが、official (オフィシャル)の動詞形で、それを正式なものにするというようなイメージで「式を執り行う」という意味です。

これまで結婚式を執り行ったことがなかったお兄さん、どうすればいいかを彼の指導者であるhis pastorに聞きに行きます。その時、彼がhis pastorに言った言葉が"My sister has asked me to marry her, and I'm not sure what to do."です。

”marry 人”とくれば一番覚えて置きたい意味は、「~と結婚する」です。注意:「~と」だからwith と加えたくなりますが、marryは単独で「~と結婚する」という意味を持っています。したがって、相手はmarryのすぐ後に続けます。

ですが、今回、流れとしては、結婚式を執り行ってほしいとの依頼でしたから、「彼女と結婚してほしい」ととると少し話がおかしくなります。
ということは、もしや、”marry 人"には、もう一つ、「~を結婚させる」という意味があるのか??と予想ができますね。
果たして、marryには、to become the husband or wife of someone のほかに、to perform a ceremony in which a man and woman become husband and wifeという意味があります。(オックスフォード現代英英辞典参照)


相談を受けた牧師さんが言った言葉は、、、

"Try telling her you just want to be friends." (友達でいたいと伝えなさい)




なんと!!

どうやら、とんだmarryの解釈違い

牧師さんは、この男性が自分の妹に結婚を申し込まれたと受け取ってしまったようです。
I'm not sure what to do.(どうすればいいか分からないんです)と言われたのが、勘違いに拍車をかけたのかもしれませんね。

☆今回のお勧め表現☆

● marry 人 基本の意味で、「~と結婚する」 
有名な一言英会話フレーズ 
Will you marry me? (私と結婚してくれませんか)の型で覚えて置くと便利です。

● get married という形になった時は、toをつけて、「~と結婚する」
例:She got married to him.

● be married to someone 「(someone)と結婚している」
例:He is married to her. (彼は彼女と結婚している)

  He is married.で、「彼は結婚しています」という意味になります。
  反対語は、He is single. 「彼は独身です」


オチに関わったのが、marryのもう一つの意味だったということで、牧師さんもびっくりな展開でした。

一般的には”marry 人”とくれば、「~と結婚する」と解釈することが多いので、牧師さんの勘違いも納得ですが、このジョークの面白さを理解するための単語の意味は文脈が大事だなということがよくわかるジョークだと思います。


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