試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

京成新3000形3002-8[3002F] 1次車 現行仕様 ライトケース,前面窓セル,前照灯・行先表示類用セル撤去

2017-12-31 21:30:37 | 京成線:新3000形
折衷。

マイクロエース製京成新3000形3002F現行仕様(1次車:3002F)の第二次整備対象車は3両である。
作業時間が確保出来たためM2c車の3002-8を先発させた。
6編成目の新3000形投入で手順は掴めていると考えていた。


京成新3000形3002-8 1次車 現行仕様(3002F)。

第二次整備の主項目は行先表示器類へのステッカー貼付となる。
ステッカーはフルカラーLED表示器編成で共通化している富士川車輌工業製を全面的に採用する。
但し注意事項に記載されている通り特定メーカーの仕様に合わせたステッカーではない。
マイクロエース製新3000形には若干寸法が足りなくなる。
よって完全には防げないものの漏光対策を施す。
マッキーでの漏光対策には前照灯・行先表示類用セルの撤去を伴うため分解が必要になった。


入工中の3002-8。

足廻り関連は施工済のKATOカプラー化とダミーカプラー固定以外に手を出さず製品仕様に頼る。
従って工程は車体関連に限られた。
現在3026F現行仕様(8次車:3026F)を除く既存編成への前照灯と行先表示類の照度向上対策は中止されている。
前照灯及び行先表示類照度の向上策は単純にライトケース内へアルミテープを貼付し反射を高めるものだった。
しかし3026Fから採用されたLEDチップにカバーが巻かれた仕様には到底敵わない。
加えて手間の割に効果が低くLEDチップにカバーをどう巻くか検討するため見送りとなった。
当然ながら3002Fは現行LOTライト基板装着編成で特別な措置は不要である。


カバーが巻かれたLEDチップ。


同じ措置が施されているLEDチップ(3026-8用)。

3002-8は3026Fと同等品で点灯照度に不満は無い。
むしろ強力発光で表示器類周囲からの漏光が目立つ程である。
前照灯及び表示器類用セルは一体成形品で従来製品から変わっていなかった。
これまで前照灯・行先表示類用セルの撤去には側面窓セル撤去式と前面窓セル撤去式の2種類を採用した。
効率と過去の実績から前面窓セル撤去式が採用となった。
分解すると把手のようなものを有するライトケースが目に入った。
この形状のライトケースは3001F現行仕様(1次車→前期仕様:3001F)以来である。
把手のようなものは3051F現行仕様(7次車:3051F)まで存在していなかった。
突如3001Fで現れた形状だったが早くも3026Fで消滅していた。
3026Fのライトケースには明らかな切断痕が見られた。
余り必要性が無く感じられた箇所であり3002Fに3001F仕様が復活するとは予想外だった。
把手のようなものの復活はコストダウンの一環かもしれない。
ライトケースの撤去時に把手は撓んでしまうため作業用には向かずプラスチックドライバーを起用している。


分割された山側側面窓セルと復活したライトケースに存在する把手のようなもの。

同時に山側側面窓セルが運転台側側扉と側面窓の間で切断されている事に気付いた。
3600形で散見された側面窓セルの分割措置だったが新3000形系列では初の構造で面食らっている。
前面窓セルの固定方式は微量の流し込み接着剤によるもので既存編成と変わらなかった。
従来通りゆっくりと前面上部から押し込み撤去した。
この時に分割固定されていたはずの山側側面窓セルの運転台側が脱落し焦った。
側面窓セルには流し込み接着剤の投入痕が見えたものの余り効力を発揮出来なかったと思われる。
これが接着剤投入量抑制の結果なら喜ばしかった。
しかし投入痕の面積は比較的大きく脱落は単に個体差の可能性が高いと思われる。
プリズムケースは後部の嵌合爪を外し車体を真下に向ければ勝手に脱落してくれる。
新3000形1stLOT製品の3010F前期仕様(3次車:3010F-1,3010F-2←現行仕様)から特に変更された様子は伺えなかった。
殊更山側側面窓セルの分割処理は今一つ理解できない。


前面窓セルを撤去し取り出したプリズムケースと前照灯・表示器類用セル。

一方前照灯・行先表示類用セルの嵌合精度は格段に高まっていた。
3026Fまではプリズムケースの脱落と同期するよう撤去出来た。
ところが3002-8の前照灯・行先表示類用セルは脱落するどころか取り外しに苦戦させられている。
折損させると取り返しが付かない。
前面から両側の前照灯部と行先表示器部を少しずつ押し込んでもなかなか後退しなかった。
力加減が難しく時間だけが過ぎていく。
前照灯・行先表示類用セルは運行番号表示器部も含めて均等に押し込まなければならなかった。
更にセル全体も天地左右を保持する必要がある。
接着剤が未投入の部品ながら撤去を迎えた頃には大幅に日付を廻っていた。

新3000形M2c車の入場は都合11両目で作業進行には不都合無いと考えていた。
しかし3002-8ではまさかの足止めを喰らっている。
確保したはずの時間はあっと言う間に無くなってしまった。
運行番号,行先表示ステッカー貼付には前照灯・行先表示類用セルの着脱を要する。
ひとまず出来る範囲で減光措置を施しこの日の作業を打ち切った。
現状を考えるとステッカー貼付後の前照灯・行先表示類用セル装着まで難航するだろう。
3002Fは従来製品と別物と考え作業を進める。