試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

京成3400形3421[3428F] 現行仕様 前面車体断面黒色化,スカート位置修正:スカート付TNカプラーSP廃止

2017-12-27 23:02:17 | 京成線:3400形
九割。

グリーンマックス製京成3400形3428F現行仕様(3428F)は大破した3428,3427,3426,3425の復旧を終えた。
車体損傷が少なかったため各車ともほぼ原形に復帰している。
想定より早く再出場が見え時間に余裕が生まれた。


京成3400形3421 現行仕様(3428F)。

転覆大破を免れた3424-3423-3422-3421は脱線も回避された。
よって点検等を必要とせず3428-3427-3426-3425の修繕完了と同時に3428Fを再出場させる予定だった。
しかし3428の修繕で事故復旧項目以外に前面車体断面黒色化を工程に追加した。
よって無被災車だった3421も入場させ3400形,3700形の外観統一を進める。


入工中の3421。

3421は事故復旧関連の工程が無く前面車体断面黒色化とスカート付SPフレームTNダミーカプラー化が主となる。
SPフレームTNダミーカプラーの製作は保管品を組み合わせる関係で先送りとした。
先ず前面車体断面黒色化から着手した。
3428と同じく印刷済の色地[特急]種別幕は継続使用する。
前面窓セル撤去にはライトユニットの取り外しが必須で印刷面保護に注意を払っている。


挿入長を深めた爪楊枝。

通常3400形,3700形M2c車のライトユニット撤去にはプラスチックドライバーを3本起用していた。
このうち二平面折妻頂点に差し込むプラスチックドライバーを爪楊枝に変更した。
爪楊枝の挿入は種別表示器モールドと車体内側が僅かに離れる程度まで深めている。
急激に径が増すプラスチックドライバーでは車体の破損を招きかねず旧来の爪楊枝式で微妙な幅を確保した。


剥離を防げた印刷済の色地[特急]種別幕。

メーカー印刷のLED式種別表示及び種別幕はどの程度耐擦過性を有するか未だ掴めていない。
3700形3761後期仕様(→現行仕様:3768F)に転用した3701元登場時仕様(3708F-2)の白地[特急]種別幕は劣化が激しかった。
この現象は3701(3708F-2)だけで生じており3768後期仕様(→現行仕様:3768F)では印刷剥離に難航するほどだった。
どちらに転じるか分からず3818F中期仕様(3818F)のライトユニット交換時から慎重策を採り続けている。
手間を掛けただけの答は得られ色地[特急]種別幕を傷める事無くライトユニットの撤去を終えた。


直角部から黒色化を開始した前面車体断面。

前面車体断面黒色化はマッキーで行う。
3728F後期仕様(3728F)への試行時からRの無い車体断面の塗り潰しが課題になっていた。
特にアクティブシルバー塗装が目立つ運行番号表示器窓下部の塗り残しは避けたい。
3428からは先に直角の窓枠断面から黒色化面積を拡大するよう変更している。
進歩の無いマッキー式だが失策時の修復が容易でなかなか筆塗りに切り替えられない。
現に数個所でペン先を外した3421だったがその痕跡は全て隠蔽されている。


本来の整形に至った運転台側側面窓セル上部。

側面窓セル運転台側上部の整形は上出来だろう。
切断角度が大きくなった3428は側面窓セルと行先表示器部品が全く接していない。
たまたま個体差に救われたが3421では角度を再確認した上で加工を行っている。
この角度であれば支持性を持たせながら屋根板側からの行先表示器部品取り出しが可能となる。


保管品での製作が厳しくなったSPフレームTNダミーカプラー。

ステッカー貼付は無くライトユニットの装着で車体関連項目は作業終了となる。
色地[特急]種別幕の印刷面保護は取付時も変わらない。
車体に対してライトユニットの角度を寝かせ種別表示器モールドの接触機会を極力減らしている。
下廻り関連ではSPフレームTNダミーカプラーを新たに製作した。
保管品都合でフレームは前進取付対応品になった。
嵌合部が逆L字形に整形されたSPフレームTNダミーカプラーでも3401中期仕様(3408F-3)で転用可能と判った。
前進取付対応化はその効果を発揮する機会が与えられないまま終わりを迎えている。
なお灰色成形品のSPフレームはこれが最終保管品だった。
以後はスカートの整形を追加するスカート付TNカプラーSPに切り替えるしかない。


取付位置に影響しない前進取付対応化済SPフレーム。

SPフレームは嵌合部が逆L字形で装着は心許ない。
そのためSPフレームTNダミーカプラーのカバー部品へゴム系接着剤を塗布し台枠に固定した。
取付位置は車体中央寄嵌合部の運転台側が原形を保っておりTNカプラーSPと同等になる。
逆L字形整形は前進取付しか考慮していなかった。
しかし工程簡略化のため切除部は最小限に留めた。
手抜き細工により原形に近い箇所が残り再生に結び付いている。




3421 [A07 特急 上野]:前面車体断面黒色化,スカート位置調整施工。


3428 [A07 特急 上野]:3428F(車体改修車)。

スカートの装着位置は3428より精度が高まった。
製品原形に対しては3428も大幅に前面車体裾とスカートの空間を狭められた。
俯瞰が多く十分に目立たない幅には収められていると思う。
3421では完全に隙間が無くなり車体直結式にも劣らない出来栄えに達した。
ゴム系接着剤による固定方法は従来から変更しておらず何が奏功したのかは不明である。
スカート装着は現物合わせに頼らざるを得ない。
今後も個体差は生じると思われる。


3421 点灯試験[A07 特急 上野]:前照灯。


3421 点灯試験[A07 特急 上野]:尾灯。

3428で抜け落ちたTR-180床板のスライド装着は欠かさなかった。
従って前尾灯は一発で点灯に至っている。
3428Fは導電板と集電板の研磨を終えており点灯安定度は高い。
施工から時間が経過した現在でもちらつきは生じておらずその効果を確認できた。

点灯試験を終え3421が竣工した。
3428Fの改修対象車はPT-71C形パンタグラフ取付脚黒色化が未施工の3722を残すだけになった。
パンタグラフ取付孔拡大を含め軽度な細工であり時間を割かずに3428Fの再出場を迎えられると思う。