「昔の事は経験として利用できるけど、やっぱ毎日新しいことばかりですよ。楽しいことも、鬱陶しいことも、怖いことも、驚くこともね」柏木真人は正体不明の変人秘書こと田中さんにそう言った。
異星人国家と日本の外交は新たなステージに入った。
しかし、日本側には１つの懸念があった。
なぜ彼らはこれほどまでに日本に対して友好的なのか？ 米中ソなど他国については徹底的に無視しているのに対し、日本については自分たちの科学の産物を提供し、人材交流を積極的に進めている。
科学技術が遥かに遅れた惑星の、地域国家の１つに過ぎない日本に対して、時には対等以上の扱いをしてくるのだ。
彼らはいったい何を隠しているのか……。
宇宙人外交を一手に担うことになった日本が、米国や中国相手の対応に苦慮しながら、国会で論戦したり委員会やなんやら会議で根回ししたりしながら、時にはテロリストと戦い、時には異星人の機動兵器と戦いながら交流を積み上げていくファースト・コンタクトもの。二藤部総理や三島外務大臣のイラストに大笑い。
私事ではあるけれど、昔、忘年会で呼んだコンパニオンに幹事が自前の衣裳を用意して渡したことがあって、それが男物のＬＬサイズの白のワイシャツだったんですよ。裾丈は普段の衣裳と変わらないのに、やけに参加者からは好評でした。
寝間着代わりの男物のワイシャツってロマンだよねと思った３巻でした。
【銀河連合日本III】【柗本保羽／松本保羽】【bob】【星海社FICTIONS】【宇宙外交】【ファースト・コンタクト】【笑ってはいけない】【エイリアン・ネイション】【サイマス・キュデルカの亡命】【自衛隊徒手格闘術】【信任状捧呈式】
