「個々の力はお前ら邪神には比べるべくもなく弱いがな。集い、繋がり、継いでいくのが俺ら人間の力だ」ラトル・ウェスヴァニア世界の各所で邪神が一斉に動き出した。
イリア・シュルツを表舞台に引きずり出そうという世界の意志、世界樹の使徒となった司祭ベルナルドの策謀である。
しかしイリアは、「世界を救う女神」にもなり得るチートな転生者ではなく、あくまで才色兼備なギルドの受付嬢としか動くつもりはない。彼女がその力を解放しなくとも、この世界の人々はそんな世界の危機の１つや２つは乗り越えられると信じているからだ。
彼女はほんの少し、彼らの背中を押すだけで十分なのだ……。
なんか世界の黒幕っぽくはありますが、みんな大丈夫と言い切る頼もしさがあふれています。
最強でありながらあくまでギルド地方支部のチートな受付嬢として最後までサブキャラであり続けるという、主人公はサポートに徹することで終始一貫した物語でした。
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