わひつゝさま／＼のたからもかたはし よりすつるかことくすれとも さらにめみたつる人もなし。たま／＼ かふるものはこかねをかろくし粟 をおもくす。乞食みちのほとりに おほく...

悳院のくらゐの御時長承のころ とかかゝるためしありけりとき けとそのよのありさまはしらす。 まのあたりいとめすらかなりし ことなり。又おなしころとかよ。おひ たゝしくおほ...

ちさけてみつはわきいていはほ われてたにゝまろひいる。なき さこくふねなみにたゝよひ...

けふりのことし。ちのうこき家 のやふるゝをといかつちにことな らすいゑのうちにをれはたち まちにひしけなんとす。はしり いつれはちわれさく。はねなけれは そらをもとふへか...

か…おひたゝしくふることは しはしにてやみしかともその なこりしは／＼たえす。よのつ ねにおとろくほとのない二三十 とふらぬ日はなし。とをかはつか すぎしかは、やう／＼...

みつきはかりや侍けん。四大種 のなかに火風はつねに害をな せと大ちにいたりて變をな さす。むかしさいこうのころとか おほないふりて東大寺のほと けのみくしをちなといみし ...

………のにこりもうす …とみし…月日かさなり ……のちは…のはにか けていひいつる人たにな… すへて世中...

なかにさしもあやうき世中の 家をつくるとてたからをついや すことはすくれてあちきなくそ 侍る。又治承四年卯月のころ、中御門 京極のほとよりおほきなるつ しかせおこりて六条...

きなるもちいさきもひとつ としてやふれさるはなし。さなから ひらにたうれたるもありけた はしらはかりのこれるもあり。門 のうへをふきはらひてとなりと ひとつになせり。いは...

しらす。このかせひつしのかたへ うつりゆきておほくの人の なけきをなせり。つしかせはつ ねにふくものなれとかゝることや ある。たゝことにあらす。さるへき ものゝさとしかと...