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ダム湖に沈む遺跡でアイヌ民族伝統儀礼

2014-10-09 | アイヌ民族関連
朝日新聞 2014年10月6日10時15分
 厚真町の厚真川上流で道が建設を進めている厚幌(あっぽろ)ダムの水没予定地にある遺跡発掘現場で5日、アイヌ民族の伝統儀礼「カムイノミ(神々への祈り)」と「イチャルパ(先祖供養)」が行われた。
 厚幌ダムは2017年度の完成をめざし、間もなく本体工事に入る。ダム建設に伴って町教育委員会などが進めている発掘調査で、アイヌ民族が砦(とりで)や儀礼の場に使ったとされるチャシ跡や、人骨や副葬品を含む墓の跡など、アイヌ文化の成り立ちや変遷を知るうえで貴重な遺物が発掘されている。
 この地でカムイノミが行われて7年目。一昨年は「ヲチャラセナイ遺跡」のチャシ跡で最後のカムイノミを行い、今年は昨年に続き、「ショロマ1遺跡」の発掘現場で苫小牧アイヌ協会の澤田一憲会長を祭司に執り行われた。
 古式舞踊も披露され、アイヌ民族の伝統料理に舌鼓を打ったあと、町教委の学芸員の案内で五つの墓が確認された「上幌内2遺跡」を見学した。厚真アイヌ協会の織田登会長は「水没するまで遺跡で神々に祈りをささげ、先祖を供養したい」と話した。
 (深沢博)
http://www.asahi.com/articles/CMTW1410060100003.html
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