トモちゃんといっしょ ~認知症の母と暮らして~ 中年プーのぐうたら日記(再会)

実家に戻って3年目。母は中期の認知症。今年から仕事をやめて中年プーに突入。誰にも言えない胸の内を綴ります。

ありがとう、羽生選手たち

2016-12-12 11:31:34 | 日記

12月11日

フィギュアスケートGPFは無事終了、結果はご存知の通りですが、とにかくお客さんがたくさん入っていてくれて、まずはほっと一安心。

SPの様子では、どうなることかと心配しました。気落ちしていた私としては、祈りが通じた感じがします。

 

さて、期待のFSです。

羽生選手は残念な結果となり、FSは3位となりました。

やはり、緊張があったのでしょうか。

spの時の緊張は、実は、わたしには伝わってきたんです。

SP開始の場面。

リンクのセンターで開始を待つ時の、立ち位置を、羽生選手は迷ったんです。

あの時、「れれれっ? これは変だぞ」って思ったんです。

やはり最初のクワドループの着氷が乱れましたが、その後のぐるんと、ふんばって、彼は弾けたのです。

 

 

FSを終えて、直後の松岡修造さんとのインタビューがとてもよかったですね。

 

ソチオリンピックのような結果になった。だから優勝しても悔しさがある。(羽生選手の望む、本当の意味での優勝ではないのでしょう)

でもフィギュアスケートはショートとフリー、二つの競技のトータルで行うもの。その結果の優勝、そしてファイナル4連覇を誇りに思う

 

これは素晴らしい表現だと思います。

自分の結果を分析したうえで、よいところはちゃんと評価できること。

これを公にできる余裕が羽生選手の中に生まれてきている

これを王者の風格と呼ばなければ何を言うのでしょう。

 

羽生選手が、さらに階段を上り、いちだんと高いところで輝く存在になってきたような気がします。

今後も、ゾクゾクとワクワクがとまりません。

 

特に今回のGPFは、男子フィギュアの新旧交代の場面をリアルに目撃しているような、そんなスリルいっぱいの戦いでした。

 

FSで捨て身の力を発揮したネイサンと宇野。彼らはまだ十代。17歳と18歳です。

ちょうどその真ん中、まさにセンターポールに22歳になったばかりの羽生がいて、左側に、25歳のハビエルとチャン。残念ながら、今大会では自滅の形となり、ソチの再現ドラマを見ているようでした。

まるで今後の行方を象徴しているような、暗示的な展開となりました。

 

羽生選手に惹かれる理由は多々あります。

 

一番は、その戦い方と気持ちのあり方でしょうか。

と同時に、感謝の気持ちを持ち続けていること。

そして、つねに進化を望む、闘争心。気持ちの強さと、弱さの混在

弱さにまさる、自己克己する気持ちの強さ。なぜなら弱さがなければ、強くなれません

 

自分の弱さを自覚しなければ強くなることはでくないから。

 

そうした姿が私たちに勇気を与えてくれる。

外野席の末端にいる者の目と心を釘付けにするのです

 

 

(毎日新聞 より お借りしました)

ありがとう、羽生選手。

 

そして、宮原智子選手、宇野昌磨選手、そして出場したすべての選手たち、

ありがとうございました。

 

 

本日もお読みいただきありがとうございました。