11月28日
ご存知の方も多いでしょう。
25日金曜日から27日の日曜日にかけて、フィギュアスケートNHK杯が行われ、羽生結弦選手が圧倒的な力を見せて優勝、エキシビションでは、胸を打つ演技で観客を魅了しました。
私はこの金曜日から日曜日、まるで年末かクリスマスのようなうきうきした、楽しい週末でした。まだお正月でもないのに、お正月感が抜けていません。NHKのアナウンサーの解説を聞きすぎたせいでしょうか。特に今年の解説の声と話し方は、年末の「ゆく年くる年」を彷彿とさせました。
羽生選手の演技に泣き、インタビューに笑い、拍手し、夜中の1時まで、ニュースのスポーツ特集を見るために、かぶりついていました。ちなみに帰郷してから、就寝が1時を過ぎたことは滅多にありません。親と一緒に9時半から10時、遅くとも11時には就寝していました。でも寝付けないし、夜中に何度も起こされるので、マイスリーの5mmを服用していました。
ですから、私が1時まで起きているというのは、異例のことです。
かつては羽入君(選手ではなく)のように、真夜中派だったことが信じられません。
寝たと思ったら現れて「まだ寝んのか。いつまで起きとるんや」「わしも寝れんようになった」と、たびたび出没するトモちゃんを尻目に(夜中までテレビを見ていて母親に叱られる高校生の図です)、羽生選手のインタビュー等を見ていました。明日か明後日になれば、山のような動画がネットで見られることはわかっているのに。
それほど、この3日は、特別でした。
羽生選手が今後の飛躍にとって「とても重要なもの」を掴み、それが形となって、ありありとわかる大会だったからです。そして、羽生選手のそうした「ありあり感」はあらゆる選手に波動的に広がり、確実に影響を与え合っていたと思います。
一番影響を受けたのは田中刑事選手だったでしょう。大活躍でした。
羽生選手がやろうとしていることは、おそらく、外野の一ファンが見ているだけでもハードルの高いことはわかります。選手となればその困難さ、キツイことはより実感しているでしょう。だから……
えげつないくらい、とてつもないことやってるな。ついてけねぇや。と思っている選手は、本当に、抜けなければならなくなる。それくらいに、自分のスタイルが他者をも追い込むことになり、突き詰めれば突き詰めるほど、追い込まれていきます。
しかし、です。
女子を見てください。女子は、もう、その時代です。
女子のTOPスリーはおろか、4,5まで、ロシア選手のスコアは、超ハイレベル。男子のそれとほとんど変わらないぐらいにレベルが高いのです。技術だけでなく表現に置いても飛びぬけています。
もちろん日本の女子も頑張っていて、特に若い世代はいい選手がいます。浅田選手はもしかしたら、この流れに乗れていないのかもしれません。あるは、戦略が古くなったのか……年齢的な影響を受けやすい競技であることは仕方がないとしても。この1年で急激に変わっています。
一方で、アイスダンスで復帰したヴァーチュ・モイア組。圧巻の演技で「世界最高得点」を叩きだして優勝しましたが、なんと、試合は3年ぶり。ソチオリンピック以来なのです。現在はコーチもすべて変わり、プログラムを決めて練習したり、スケジュールのある生活がとても楽しいと話していましたが。
競技による加齢の影響は否めません。
戦いであると同時に、芸術でもあるフィギュアスケート。
その対立する要素を融合させ、一気にレベルを高めてしまった羽生選手。
それを見るものは、この相反する要素の融合に喜びを感じ、今、この場所に生きている喜びをかみしめ、たぐいまれな幸福な時間を共有することができるのです。
魅了されるとは、こういうことを言うのでしょう。
生きていてよかった。ありがとう。羽生選手。ともに分かち合う皆様とともに。
羽生選手SPのプロトコル(成績表)
選手はこれを見て結果を詳細に判断しているんですね。下についている旗はジャッジの国籍ですが、これは、
引用者がわかりやすくつけたもので、カナダのジャッジが羽生選手だけに激辛の点をつけています。
https://www.youtube.com/watch?v=2ydyu2CFam4 NHK杯2016羽生SP
Virtual interview with YUZU は、翌日に。
本日もお読みいただきありがとうございました。