トモちゃんといっしょ ~認知症の母と暮らして~ 中年プーのぐうたら日記(再会)

実家に戻って3年目。母は中期の認知症。今年から仕事をやめて中年プーに突入。誰にも言えない胸の内を綴ります。

大往生

2019-02-26 10:37:51 | 日記

先日。日曜日の夜。

NHKの番組『大往生』を見ました。

 

トモちゃんはゴロンと横になって一緒に見ていました。

 

 

森鴎外のお孫さんがドクターで、東大病院を退職後、

在宅医療の道に進まれ、20年間で診た患者さんが700人とか


自宅で最期を迎える患者さんと家族を追ったドキュメンタリーでした。


102歳のおばあさん。

とても102歳とは思えない、たたずまいの穏やかな女性です。

 

撮影が進むあいだに認知症を発症し、

あれよあれよという間に進行してしまうんですね。

 

おしもの方が立ち行かなくなり、介護する70代のご夫婦の負担を考え

施設に入所されました。

 

それから、しばらくして。あっというまに亡くなりました。

ほとんど自宅で亡くなったようなものです。

 

なかでも、末期の肺がんの父親と全盲の一人娘の家族のドラマが、

胸に突き刺さりました。

 

突き刺さるというか、痛いというか、

涙が止まりませんでした。

 

母親は脳梗塞で早くに亡くなり、今度は父親が末期の肺がん。

全盲の娘さんが立派に最後を看取られました。

 

「お父さん、息していません」という彼女の声が、

あまりにも自然というか、濁りがないというか、平常で、普通で・・・

まるで天から舞い降りた天使の声。

 

トモちゃんが大騒ぎしていた私の父の最後と全く対照的で、

涙が止まらないのです。

 

彼女のお父さんは本当に幸せだったんだろうな。

そう思います。

天使のような娘さんがそばにいてくれたから。

究極の受容を知った彼女がいつもそばにいてくれたから。

 

ドクターと柿の話をしたのが最後でした。

彼女はこれからどう生きていくのだろう。

 

いろんな存在に守られて生きていくんだろうな。

誰も疑うことなく、まっすぐに前を見て。

 

本日もお読みいただきありがとうございました。

 



マグマ

2019-02-23 21:46:48 | 毒母介護

自然は不思議です。

 

いや、もう不思議のレベルを超えているかもしれません。

リュウグウノツカイやイルカの大群、巨大イカ。

畏怖するしかないのか。

 

トモちゃんのことを想うとき、

巨大なマグマのようなものを感じます。

大地母神というか。

 

本人はそんなつもりは全くないと思いますが、

包容力も少ないですし。

 

ただ、怒りのマグマの存在だけは人一倍感じます。

一緒にいるとエネルギーを吸い取られてしまって、

動けなくなります。

 

この人から離れたい、そう思って東京まで行きました。

 

でもまあ、老年学を学んでいながら、認知症の母親を見捨てるなんて。

できませんよね。

だから戻ってきましたが、

正直疲れます。

 

エネルギーの吸い取られ感がハンパないです。

マグマは調教できません。自然と同じです。いつ噴火するかわかりません。

 

それも気にせず、ぼちぼちいかんとね。

 大きな存在にゆだねるしかないのか、な。

本日もお読みいただきありがとうございました。


役割意識

2019-02-21 21:22:57 | 毒母介護

いま、ブログを書こうと思って開いたところ、

北海道に緊急地震情報が・・・

 

震度6弱。

 

どうか被害がありませんように。

最近、海の生き物が異常に発生したり、流れついたりしていますから、

心配だったんです。

 

取りあえず書こうと思っていたことだけを。

 

今日はわたしが仕事で早く出かけて、

トモちゃん一人で家にいたのですが、

5時に帰宅すると、ジャガイモの煮っころがしを作ってくれていました。

 

張り切って留守番をしてていたようです。

 

いくつになっても、認知症でも、「役割意識」が人にとって、

とても大切なのだと思いました。

 

今夜は冷えそうです。

どうか北海道の被害が少ないことを祈ります。

 

 


ただいま。

2019-02-19 15:07:01 | 羽生選手とスケート

ただいま。

何て素敵な言葉でしょう。

 

そう言ってオリンピックの舞台に帰ってきた羽生選手。

見事な、そして感動的な演技でオリンピック2連覇を達成。

ある解説者はその演技を「傑作masterpiecec」と大絶賛しました。

 

ただいま。

そう言って、リンクにCOMEBACKした羽生選手。

 

「ローレウス賞 カムバックスポーツ大賞」

受賞はなりませんでしたが、ノミネートされるだけでも、

凄いことなんです。

今年はタイガーウッズさんでした。

 

羽生さんがいなければローレウス賞の存在も知らず、

真夜中に「モナコ」から生中継されるライスト映像を、

YueTube動画で見ているなど、想像さえできませんでした。

 

清明神社にもお参りしました。絵馬に願いを書きました。

五芒星のペンダントも、パワーストーンのブレスレットもしています。

クリアファイルも集めています。

プーさんのハンカチも持っています。

 

こんな私になるとは思いもしませんでした。

 

誰も想像できなかった・・・

こんなにも遠いところまでわたしを運んでくれる羽生選手。

ほんとうにありがとう。

 

そして、ただいま。

また戻ってくるんですね。

わたしの場所に。

 

埼玉で開催される世界選手権、

万全の態勢で戻ってきてくれることを願っています。

 

本日もお読みいただきありがとうございました。

 

 


毒母介護

2019-02-18 22:40:24 | 毒母介護

いわゆるトモちゃんは私にとって毒母です。

誤解を恐れずにいえば、

懲戒免職できるものなら「母という役職を免職」したい。

 

それくらい、やりきれない思いがあります。

 

たとえば今日・・・

自治会の総会が3月3日にあるという通知がこたつの上に載っていました。

 

「今年は行くからね」というと、

「余計なこと言うなよ。そんなら行ってもええ」

 

なんじゃ、それ!!

今まで散々私の行動を規制してきました。トモちゃん。

 

その全てが自己都合なんです。

勉強も厳しく言われたし、外出も、運動はするなと言われ、

わたしは拒食症だったんだろうな...給食が食べられず・・・

 

それが呆けた今、子ども時代そのまんま、同じことを言われ続けて、

わたしって何?? と思います。

 

一生この母に縛られてるのか、ってね。

(縛られているのは、自分でしょ?? 好きでやってんじゃないの?)

 

さらに、今夜のお風呂です。

入浴剤を入れるのがトモちゃんの好みです。

彼女の好きなラベンダーの香りを、散々迷って選んだものです。

 

それが今夜、お風呂の蓋を開けるなり、

「何や、この汚い湯は!」

 

あたし、ブチ切れました。

「あんたの入れた風呂よりきれいだっ!!」


だってトモちゃんは浴槽を洗わずに継ぎ足し入れをするのです。

注意しないと、食後、すぐに風呂風呂と言い出します。

この人と、毎晩、お風呂に入っているんですよ。

 

さすがに、口がきけませんでした。

 

呆けた親が、いくつになっても介護者を子ども扱いするのは、同じです。

でもね。

毒母は、「毒」だった歴史を子どもが記憶しているのね。

だから逃げ道がないというか、やり切れないのです。

「お母さんに散々迷惑かけたから」とか、

「お母さんに感謝してるから」とか、

「あの時世話になったから」とか、

「あんなにできたお母さんが、かわいそうで」とか・・・

 

そういう気持ちが心の底から湧いてきません。

ははははっ。気持ちいいほどわきません。

なんやろ・・・

 

滅入りだすとトコトン滅入ってしまうのね。

だって救われないんだもの。どこにいっても救われない。

そこが、一般的な認知症の人の介護と、毒母介護との違いじゃないのかな。

 

でも、まあ。今は諦めて仕事をしています。

そして、やっぱり羽生選手。羽生君。羽生選手を全力応援だ。

 


Beeing With YOU

2019-02-17 22:22:46 | 羽生選手とスケート

本日2本目です。

 

昨年のブログを読み返すと、やっぱり羽生選手のことを書いています。

 

そりゃそうです。

だってオリンピックで金メダル、2連覇した最高の日でしたから。

 

「羽生選手は最高の自分の物語を書いたのです。

今度は、わたしたちが自分の物語を書いてもいいですよね」

 

なーんて、カッコつけたことを書いていました。

 

あれから1年。

わたしの物語は、書けたのだろうか。

 

ま、いいか。

本日もお読みいただきありがとうございました。


ブログを再開しました。

2019-02-17 13:40:34 | 日記

昨年の7月以来の投稿です。

再開と再会をかけて、ブログの名前に「再会」と付け加えました。

 

昨年はいろんなことがありました。

羽生選手のオリンピック金メダル、66年ぶりの2連覇に胸を躍らせ、

羽生選手の涙にこころを洗われ、歓びをわかちあっていました。

 

その後、春になり、週に3日のアルバイトのような仕事に就きました。

 

低賃金なのに責任がいっぱい、

という某団体の事務局職員になぜか就任。

 

以来、トモちゃんをなだめすかし、時に叱って・・・

 

そんななか、心配は山口の洪水と北海道の地震でした。

 

被災をされた方々の復興と心の回復を願うばかりです。

北海道の「楽さん」はどうしていらっしゃるだろうか・・・

ただ、遠くから心配していました。

 

不安の尽きない年明けですが、

「不安はみずから引き寄せる」と聞きます。

この世界を不安の眼鏡で見るのと、

素直なこころで見るのでは、まったく違うものになる。

 

わたしの元気の素はやっぱり羽生選手です。

「ローレウス賞」という世界的な名誉ある賞にノミネートされた羽生選手。

19日早朝の発表が楽しみです。

 

そして、現在の、ボランティアのような今の仕事にも、

こころを尽くして頑張っていきたいと思います。

 

ところで、この冬。

何のために働いているのか、いろいろ考えてみました。

 

賃金や待遇、いろいろ割に合わないことばかり。

ですが結局わたしという人間は、人の幸せのために働くのが好きなんだと。

そういう風に思うようになりました。

 

3月はいよいよ羽生選手の、世界選手権です。いろいろ楽しみです。


これからも よろしく!