一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

3040  雪舞ひて巷の明かり小躍りす  信天翁

2024年03月02日 | 

 (ゆきまいて ちまたのあかり こおどりす)

「巷(ちまた)」とは、大ぜいの人々が生活している町や世の中、にぎやかな通りや街角をもいう。この句の場合、町である巷が、街灯によって明かるく照らし出されているのだ。

通りは、ビルによって風が乱され、降っている雪が乱舞している。その雪は、街灯によって明かるく照らし出されている、というのだ。

つまり、雪が風によって乱舞しているだけなのだが、まず「雪が舞っている」と言い、次に「明かりが小躍りしている」と雪の様を更に強調して言い替えているところが妙。

 そして実際、小躍りしているのは、雪や明かりだけではなく、作者のこころも小躍りしているに違いない。現実の作者は、又、少女時代のことを回想しているのかもしれない。


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