京のおさんぽ

京の宿、石長松菊園・お宿いしちょうに働く個性豊かなスタッフが、四季おりおりに京の街を歩いて綴る徒然草。

城南宮の神苑

2021-09-08 | 京だより

猛暑と長雨の夏も終わり少しづつ秋めいてきました。
今回あまり密にならない城南宮の神苑に行きました。



神苑は社殿を囲むように、作庭家、中根金作の作庭になります。
梅、桜、藤、紅葉などその季節に合った景観を見せ、春の山、平安の庭、室町の庭、桃山の庭、城南離宮の庭と趣の異なる五つの庭を楽しめます。
春の枝垂桜はよく知られています。
平安の庭で春と秋の2回開かれる曲水の宴。

 

小川に杯を流し、和歌を詠み御酒をいただく催しは平安の雅を偲ばせます。
この秋も11月3日(水)に入苑無料で開催される予定ですが、、新型コロナウィルスの影響で中止、開かれても入場を制限して開かれるかもしれません。
この時期神苑を彩るのは、紫式部、桔梗、萩、女郎花、芒など秋の七草。

 

 

訪れる人も少なくのんびりと、平安貴族に思いをはせながら散策を楽しみました。

平安神宮神苑でも秋の趣を楽しめる事でしょう。
また当館の近くでも梨の木神社の萩、蘆山寺の桔梗、革堂の藤袴など、秋の七草を楽しめます。
革堂さんでは藤袴祭が開かれますが、今年も残念ながら中止となりました。

1日も早くコロナ禍が収まり、心から日本の四季を楽しみたいと願うばかりです。

京都好き男 細木