京のおさんぽ

京の宿、石長松菊園・お宿いしちょうに働く個性豊かなスタッフが、四季おりおりに京の街を歩いて綴る徒然草。

祗園囃子の流れる夜

2009-07-14 | インポート

 16日が宵山で、15日は宵々山、そして14日は宵々々山、と、冗談みたいに宵を繰り返します。

 ”良い”が重なるのは何より、でも、度が過ぎれば”酔い”が回りすぎるような気もします。

 大きな鉾は昨日から駒形提灯の灯りをともし、街はすっかり祗園祭一色。

Kikusui 

 

 今日の朝からは、山鉾の建つ周辺の町で、夜店の準備が始まっています。

 宵山は、屏風祭ともいわれるように、山鉾町で屏風やら美術品やらが展示されます。

 露店を楽しむだけではないのが、宵(々々)山の醍醐味でもあります。

 16日の宵山では、人出が40万人を超えます。

 四条通、烏丸通といった大通りが人で埋め尽くされるのは、圧巻、としか言いようがありません。

 人の多さに辟易する、というところもありますが。

 それでも、人いきれの中を、のんびり歩いていくのも、楽しさのうち。

 人が多うてかなわんわ、と文句を言いながらも、心は浮き立っていたりするわけです。

 今日から3日間、夜の京都は普段にも増して暑くなることでしょう。

”あいらんど”