西村一朗の地域居住談義

住居・住環境の工夫や課題そして興味あることの談義

六車 熙(むぐるま・ひろし)先生の思い出

2007-11-20 | 京都の思い出(学生時代)
京大名誉教授・六車 熙(むぐるま・ひろし)先生が17日に心不全で亡くなられた。享年77歳。『朝日新聞』訃報欄で知った。私は、京大建築学科の学生だったとき、構造学の何かをならった。1963年(昭和38年)前後である。私と11歳違いだから、当時、私が21歳位、六車先生は32歳で、既に教授ではなかったか。恐らく京大建築学科では最年少で教授になられた先生ではなかろうか。京大建築(構造)で、きっての秀才と言われていた。京大を昭和28年(1953年)旧制の最後のご卒業、同じく構造学の金多 潔先生、若くしてなくなられた私の直近恩師の計画学の絹谷祐規(きぬたに・すけのり)先生と同期だったと思う。当時の印象では、六車先生は、プレストレスト・コンクリートで「走って」おられたのではないか。研究室は、坂研(ばんけん、元々は坂 静雄先生ー当時、名誉教授ーの研究室)で、それこそ鉄筋コンクリートの別棟だった。六車先生は、恰幅が良く、親分的風貌だった。しかし、後に見ていると、そんなに建築学会でのし上ったという印象はない。我々は六車先生から鉄板の上でコンクリート練りを実地に教わった最後の世代ではなかろうか。ご冥福をお祈りしたい。

金多 潔先生ブログ:http://blog.goo.ne.jp/in0626/e/ae839793479641bc1eb8681b3ccddd7e
絹谷祐規先生ブログ:http://blog.goo.ne.jp/in0626/e/da03938e74ff71218997456b5098c1d9

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2 コメント

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Unknown (mizuno)
2007-11-21 10:09:49
ご無沙汰しております。
今年は、横尾、小堀、六車先生と、構造系の名誉教授が亡くなられましたね。過日、東京で小堀先生のお別れの会が開かれ、私も参列してきました。小堀先生には、大阪駅ビルの構造設計で、ご指導いただきました。六車先生の授業では、4回生での選択科目で受講した、「プレストレス・コンクリート」が、印象深い
授業でしたが、卒業後、コンクリートの大スパン構造に関わる機会はありませんでした。
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コメント有難う (ichiro)
2007-11-21 11:23:55
mizunoさんにも読んでもらっているのですね。大体、先生や先輩や友人、後輩でも知り合っていれば、短い訃報関連で小文書いてきました。小堀先生、横尾先生についても書きました。
今度、いつクラス会やるんだろう。
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