笠原先生グループの言う「環境調和型エネルギー」は、私の考えでは、地表資源エネルギーに拡張したらどうか、と前に述べた。では先ず、いわば現在の地下資源エネルギー文明は何故おかしいか? 地下資源エネルギーとは、石油、石炭である。それらは、元々地表の動植物である。つまり地表の炭素が固定されたものだ。それらが地下に埋め込まれ、すごい圧力、温度の下で石油、石炭に変わったのである。だから、エコロジー的に言うと、その状態が安定で、擬人的に言えば、その状態に石油も石炭も満足しているのである。それらを無理に地表に取り出して燃やせば、炭酸ガスが増え、太古の炭酸ガスが充満していた地表状況に戻しているようなものだ。一方、地表資源エネルギーは、太陽エネルギー、風力、潮汐、水力、地熱等、元々地表にあるものを活用しているのだから「無公害」である。ただ問題は、「薄く」、気象条件等の自然条件に左右されて「不安定」なのである。それらを「濃縮し」、「安定化」させる技術が必要な所以である。(地表地現文明への転換を言われたのは、木村春彦先生(京都教育大学名誉教授)である)
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