西村一朗の地域居住談義

住居・住環境の工夫や課題そして興味あることの談義

平井丈一朗(たけいちろう)とパブロ・カザルス

2005-12-31 | 生活描写と読書・観劇等の文化
一方で「紅白歌合戦」をやっているが、ラジオでチェリストの平井丈一朗さんの話を聞いた。平井さんは1957年に名チェリストで名指揮者のパブロ・カザルスのいるプエルトリコに行き、カザルスに師事、カザルスから「後継者」と言われるまでになった。パブロ・カザルスはスペインのカタロニア地方の出身、チェロ演奏において革命を起こしたと言われる。それまではバイオリンに比べて演奏法が確立していなかったのを確立させ、独奏演奏会も可能にした。偉大な音楽家だ。カタロニアを侵略したフランコ政権に対して反対して平和運動も行い、フランコ政権支持の国には演奏に行かない、と徹底していて、ために日本にはずっと来なかったが、平井丈一朗さんの日本でのデビューのため指揮者として1回だけ来日した。平井さんはカザルスの遺志を受け継いで平和のための音楽活動をしていきたい、と言われる。それとカザルスから平井さんは、分業による演奏家等ではなく総体としての音楽家というのを受け継ごうとしているところが素晴らしい、と思った。子息(秀明)も音楽家である。1970年東京生まれ。幼少よりチェロを父平井丈一朗に、作曲を祖父平井康三郎から学ぶと言う。(写真は、指揮するパブロ・カザルス)

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