西村一朗の地域居住談義

住居・住環境の工夫や課題そして興味あることの談義

遺伝と環境、環境の中の食・栄養ー家森幸男さんの講義よりー

2007-12-21 | 2005年4月以降(平女、高槻、学研都市等)
 今日、平安女学院大学では客員教授の家森幸男さん(京大名誉教授)の講義があり、私は世話役だったので始めから終わりまで「付き合った」。家森さんの世界を股にかけた疫学調査を元に80枚位のスライドを2台のプロジェクターで次々写しての講義、説得力があった。前にも客員教授就任記念講演として聞いたことがあるスライド内容だったが、今日は別のことが強く頭に入った。それは「食塩摂取を日に6g位まで減らすと同時に、大豆製品を毎日食べるべし」ということだ。女性の長生きは女性ホルモンのお陰があるのだが閉経後は女性ホルモンの代わりを大豆のイソフラボンが果たすとのことだ。妻に言わなくっちゃ、と思った。
 大豆製品と言うと、まず納豆だが、毎日2,3パック食べるべし、と言う。無理なら、納豆1パックは確保して、後は豆腐、煮豆、豆乳、油揚げ、湯葉等の大豆製品を食べるべきかな、と思った。イソフラボンは、循環器病、癌等の予防にも作用すると言う。
 日本人やオーストラリアのアボリジニ(原住民)は、アフリカから人類が分散した時、大変遠くまでやってきた種族で、過酷な条件に適応する遺伝子を持つに至ったと考えられる。それは「倹約遺伝子」と言われるもので、その作用により食物栄養を最大限体内に蓄積し、食物が不足する時、その蓄積脂肪などを放出して生き延びてきたのだ。ところが、今日の「飽食の時代」にその「倹約遺伝子」が作用すると「メタボリックシンドローム(メタボ)」となるのである。現在の日本人やオーストラリアの原住民に「肥満」が多い理由の一つである。
 で、それを防ぐ食・栄養であるが、「まごはやさしい」で覚えればよい、と今日も言われた。
「ま」は「豆(大豆)(イソフラボン)」、
「ご」は「胡麻」、
「は(わ)」は「若布(海藻類)」、
「や」は「野菜(カリウム)」、
「さ」は「魚(タウリン)」、
「し」は「椎茸」、
「い」は「芋(食物繊維)」となる。

 そこで「ハイ」と手を挙げて私が発言した。「家森先生のお話を聞いていると、カスピ海ヨーグルトも重要だし、日本伝来のご飯(米)も大事となる。そこでヨーグルトの「ヨ」、米の「こ」を付け加えて「まごこはやさしいヨ」にしたらどうですか」と提案した。実際、「孫子(まごこ)は優しいヨ」と思っているのだから・・。家森さんは、「それはいいですね、頂きます」と言っておられた。今後、どこかでその言い方が出てきたら、私が最初に言ったのですからね、覚えていて下さいね。

過去ブログより:http://blog.goo.ne.jp/in0626/e/1d7bd966ce7ae32b5a8cbc632fcd6724

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3 コメント

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Unknown (Rinko)
2007-12-21 22:04:00
まごこはやさしいよ・・ですね♪
おぼえました☆
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やさしい食事ですね (shin-shin)
2007-12-21 22:20:44
損はしない やさしい 教えですね。ありがとうございました。
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大体、実行してます (ichiro)
2007-12-22 05:47:39
すぐ覚えますね。私は好きなものばかりなので大体実行してます。若い学生は、一寸苦手のようです。
ファストフードなどは、肉、脂、食塩味が中心ですから・・・。食育が必要な所以です。
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