西村一朗の地域居住談義

住居・住環境の工夫や課題そして興味あることの談義

フランク・ロイド・ライトの落水荘について

2006-02-06 | 住まい・建築と庭
私の学生時代(1960年~1964年頃)、近代建築の三巨匠としてル・コルビュジェ、フランク・ロイド・ライトそしてミース・ファンデル・ローエがあげられていた。コルビュジェについては、既にカップ・マルタン小屋等を取り上げたが、又じっくり取り上げる。(今までの記事は検索エンジンで!コルビュジェと入力)
今日は、フランク・ロイド・ライトの有名な落水荘のことを取り上げる。そこでは落水は、日本の寝殿造りの「遣り水」のような静かな流れではなく、荒々しい激しい水流を示している。しかし、それは家の中で感じると言うより、外から見ての「水」ではないか。確かに写真で写っている落水は、離れた所から見たものだ。だが、平面を良く検討してみると、住まいの外のテラスは住まいとほぼ同じくらいの面積を持っている。住まいからそこに出て落水を身近に感じると共にそれは回りの自然により近づく装置なのである。日本の伝統的縁側であると言っても良い。建築は外から見るだけでなく、内から外に向かって見て感じる必要もあるのである。(写真は、落水荘ーカウフマン邸ー)

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