柏崎ふるさと人物館 平成18年度特別企画展
郷土へのまなざし
郷土史と先人たち
自分が生まれ育ち、また、生活している土地に関心を持つことは特別な発想ではありません。「昔はどんな生活をしていたのか」という関心を発端にして、その土地の歴史や民俗を明らかにしようとする郷土史研究は、柏崎刈羽地域においても戦前から始まっています。先人たちの成果は市史編纂や懇意地の調査研究に大いに活用されており、その価値はいまだに色褪せることはありませんし、むしろ輝きを増す場合が多々あります。今回は代表的な先人を取り上げその事跡を紹介します。
点じには、これまで編纂された地誌や郷土史なども取り上げます。中には郷土史に含まれないものもありますが、そこには郷土史とは異なる視点が郷土に向けられています。郷土の関心が多様であったことをあわせて紹介するとともに、郷土の個性を求める動きが身近にあったことも知っていただきたいと思います。
会 期:10月28日(土)~12月3日
開館時間:午前9時~午後5時
会 場:柏崎ふるさと人物館特別展示室
入館・入場無料
主な展示内容
●記述された柏崎
●明治・大正の地誌類
●郷土資料と図書館
●先人たちの事績
休館日:月曜日(祝日の場合は翌日)
問合せ:柏崎ふるさと人物館 0257-21-8817
ポスターの写真は左上から 山田八十八郎、中村藤八、関申子次郎、下段は田村愛之助、桑山太市郎、の大先生方。
山田八十八郎師は明治時代の柏崎の区長などを歴任した政治家で、原修齋門下の漢学者。『刈羽郡旧蹟志』など著書多数。
中村藤八師は柏崎の図書館の基となった中村文庫を寄贈された方(ふるさと人物館は、元の柏崎市立図書館)。
関申子次郎師は柏崎地誌の基本文献ともいえる『柏崎文庫』など多数を著した方。この写真は若い頃。
田村愛之助師は文書の収集まさに汗牛充棟家産が傾くほどだそうで、市の図書館の所有文書の分類項目に名前があるくらい。中村家の文書のほとんどは師の収集による。
桑山太市郎戯魚堂師、綾子舞を世に知らしめ、民俗関係に特に増資が深い。
顔写真のバックは関申子次郎の文字で、閻魔堂に関する記述。などとここで説明してもしかたがない。是非現物で確認いただきたい。取り上げられる人物はこればかりではく、鏡月堂日記なども並んでいて、現物が見られるのでぜひに。
会期が間近に迫り、学芸員の池田氏はあせっているようです。
(陸)