綾子舞街道観光まちづくり会議
綾子舞街道 風土市
綾子舞街道(国道353号線)沿いで開催
私たちは「風土」とは自然と人、歴史と人、人と人の関係が安定している地域にあると考えています。言い方を変えれば地域の生き方、暮らし方であり、まさに「地域文化」そのものであります。この地域文化を内外にしめす取組として「風土市」を計画しました。
今回は、綾子舞街道沿いの個人所有の庭園もご覧いただけます。地域の魅力を体感してください。〔龍雲時庭園(黒滝)、隅田邸庭園、秋幸苑(飯塚邸 有料)、野沢邸庭園、静雅園(綾子舞会館隣) 掲載写真は秋幸苑〕
会 期:10月22日(日)
時 間:午前10時~午後3時
会 場
●新道即売所 柏崎市新道 飯塚邸駐車場
・新道柿組合がもぎたて柿を販売
・綾子米関連グッズ販売
・飯塚邸にてとん汁無料サービス
●別俣即売所 柏崎市久米 別俣コミュニティセンター
・ぬか釜で炊いた新米コシヒカリを販売
・有志農家による朝取り野菜の販売
・お汁粉、漬物、ポン菓子の販売
●鵜川即売所 柏崎市女谷 綾子舞会館
・有志農家による朝取り野菜の販売・味噌の量り売り
・みそ漬、米、きのこの販売 ※そば打ち体験(有料)
問合せ:飯塚邸 0257-20-7120 柏崎市観光交流課 0257-21-2334
※『綾子舞街道通信』の企画・製作は海津印刷によるものです。毎月20日発行 発行部数7500 お問合せはTEL 0257-22-3979(海津印刷)まで
このところイベント告知が続いてしまっている。このまま終らせるのも芸がないので、関連のお話を。
庭園解放に名の挙がっている黒滝の龍雲時。この辺り一体を上条口と呼んでいて、上条氏の居城としては、上条にある城跡をいうのが一般的だが、時代がさかのぼって室町から戦国時代までは、山城を居館としていたと言われている。その黒滝城があったのが、龍雲寺の後背の山だ。
龍雲寺の並びの小公園から、城址へ登る道もついているが、今は秋草が生茂っているかもしれない。また、辺りに巡礼塔もあるが、よく見分していないので詳しい事は記せない。
この城山にこんな伝説が残っていた。城があった頃より、時代が下ったころの伝説だろうと思う。採取された年月は不明だが昭和47年『柏崎市伝説集』として柏崎市教育委員会から出されている本にあった。
ちなみにこの山の2キロメートルほど北の方が、昭和天皇が巡幸の際散歩なされた場所である。
黒滝の縁切り坂
黒滝の竜雲寺の裏山、火葬場の西の山上に登る坂の名を「縁切り坂」といい、急な坂である。ある村からここに縁付いてきた女がある。ある日、山上にある薪(たきぎ)を家まで運ぼうと夫と一緒にこの坂にかかったが大変急なので、ひとりで登ることが出来ないので夫の手をかりてやっと山上にたどりついたが、薪を背負って今度は降りることができず、回り道をしてようやく家へ帰ることができた。
此事を生まれた家へ帰って両親に告げたところ、両親はかわいそうに思って離縁を申し込んだという。
この土地に縁付いたもので一度この坂を通り、縁切りを願わない者はなかったということで「縁切り坂」と名づけたという。
この坂を越えたところに田、畑もあるのでこの土地の人々はこのさかの上り下りはやむを得ないことであったという。
(陸)