Department of Mameology, Private Institute of Shi-ba

いつか犬の気持ちを理解できるのだろうか?
ぽややん犬究者が見て感じた日々の景色。

国立8大学が企業と交流サイトSNSを開設

2006-11-10 | D's recruitment
博士課程卒学生(ポスドク含む)の就職難を受けて作られたコミュニティーのようですね。

他の様々なブログで取り上げられている内容ですが、実際にコミュが機能し、D卒を企業が採用するかどうかは不透明のようです。

私も、ほんとうに機能するのか半信半疑。
単にコンサルがいない就職斡旋企業ではないかと思ってしまう。

では、企業側がどのようにこのサイトを利用するのか考えてみる。
企業の採用は、多く区分けて新卒と中途の二種類がある。

新卒採用は、大手企業(研究職)のHPで自社がちょっと募集するだけで、何千という応募が来る。
だから、このコミュを見てわざわざ利用しようとしないのではないだろうか。
よほどD好きな企業があれば別だが、おそらく企業はそんな自ら動かなくても良い人材は取れると考えている(実際に某企業の人事が言ってた)
SNSの求人募集を見ると、単に新卒募集ページにリンクしているだけだし。

だとすると中途採用に使われるのがメインになると思う。
SNSの求人にも中途がある。
中途はあくまでも企業側も即戦力を期待している。
しかし、D卒(特に卒見込み)だと社会経験はゼロの人がほとんどであり、企業でどのように仕事をしていくかは、知識と技術は修士卒よりは上でも、同じような教育が必要になると思う。
はっきりいって、今の大学院で他企業で職経験のある人と同等のビジネス能力を持っている学生orポスドクをあまり見たことが無い。

もしこのサイトから博士新卒が採用され企業研究職に入れたとしても、その人も活躍次第で、このサイトが成り立っていけるかがカギかなと。
そんなこといっても、このサイトから誰か一人は企業に採用されないと実績は作れないし、まずは第1号を作るのが重要かもしれません。

考えれば考えるほど、上手くいけるとは思えてこないのが悲しい・・。
しいて挙げれば、研究職以外の職(コンサル、ベンチャーキャピタル、特許関連など)で上手くいけばとも思う。

どうなるか今後の発展に期待。

追記:某掲示板で、SNSにエントリーすると指導教官にメールで連絡がいくという書き込みがありました。
これはちょっと問題なのではと思いました。
このサイトに登録するのは、きっと指導教官が就職先を斡旋してくれないとか、研究に専念しろと就職活動を禁止されていたりと、色々な問題を持っている人もいると思うと、内々定後に連絡するのはイイとしても、登録するだけで連絡するのは学生にとってあまりメリットがないような気がしました。


最新の画像もっと見る