ベランダのミント

7月、私の勤める豊田市矢作川研究所の全研究員でＭ池の事前調査に出かけました。
いかにＭ池を、そして池のある公園を親しみやすいものにしていくのか、実現可能な提言ができるよう後日本格的な調査をすることになっています。

ではということで公園内の植生を見たり、虫を追ったり、水質を調べたり、水生生物を見たり…と他の研究員が仕事を始めたので、私は周辺の家の方に公園のことを伺おうと歩き出したのですが運悪く新興宗教と思われる集団が同じ方向に歩きだしてしまいました。
これは駄目だと思い、池に引き揚げ周辺を歩いていると公園のまわりには周囲の方たちの手がいろいろと入っていることがわかりました。そしてこれは手を入れたからなのかほっぽいておいたからなのか、公園の一区画はミントでいっぱいでした。
そうかそうかと何本かミントをつまませてもらい、家に持ち帰ってベランダの土だけになってたプランターに植えておきました。
するとするとぐんぐん力をつけてきて、そのミントをつまんで次のプランターになんて遊んでいたら、我が家のベランダがすっかりミント畑になってしまいました。
強いんですねー、ミント。

研究員の仲間に話すと「あんたねー」といわれました。ひまわり畑とかコスモス畑とか、私なんかは「うわ-きれいー！」と喜んでしまうのですが、こういうことすると確かにその土地の生態系を乱すことになるわけで、喜ばしいものではないんだそうです。ということはベランダの中だけできちんととどめておかないと私も叱られてしまいそうです。

それにしてもインテリアのように置いてある三輪車、これってワタルが乗ってたもので、こんなに狭い官舎なんだからいいかげん処分した方がいいよなあと思いつつ、「絵になるなあ」と感心するのでした。