ほるほる

矢作川のほとりで枝下(しだれ)用水を、
徐福・百済王で中韓日の渡来人伝説を楽しむ
逵(つじ)志保のページです

2019年1月20日 師走祭り 下りまし(宮崎県美郷町)

2019-01-21 10:59:40 | 百済王伝説
調査にでた時は朝の一時間で前日のことをまとめてブログに載せる。ときどきできて、ときどきできないこのことが記録用としてとても大切なことに、ときどきできないことが増えてきて気づいた。というわけで、今年からはその点、なんとか続けてみようとおもう。
8:30 定宿を発って社務所へ。朝食をいただき、山霧温泉へ。温泉が開くまで入厄の方たちと話しながら待つ。初めてこの祭りの調査に来た時は入厄の人たちがずっと年上だったけれど、いまはもう10も年下で、ずいぶんと感じが変わった。そして10数年で仕事の仕方も幾分か変わったのではないかと思う。以前は二泊三日を休むことはできず、出入り自由のような雰囲気があった。けれどいまはきちんと休んでくる人が多い。温泉に浸かり、比木神社のお伴の女性たちと世間話。
10:30 お神酒と塩焼きの鯛をいただき、へグロ塗りに。今年もたくさん塗り、塗られた。新たな年を健康で過ごせるようにと願いをかけてのへグロ塗り。
11:30 比木神社を頭に神門神社を出発。先に進んだ比木の人たちの「おさらばー」の声が響くと、神門の人たちはそれぞれ炊事場の道具を手にして、見えなくなるまで「おさらばー」と声をかける。テレビのカメラが「ジャンプしてもう2回言ってください」なんて注文する。こういうとき、ここの人たちは本当に気がいい。神門神社の宮司たちが見送りの列に戻ってくると、全員で鳥居の前で記念撮影。
12:30 祭神が本殿に帰り、師走祭りの行程が終了する。
墨を落とし、私はまかないさんにお願いして昨夜のかけ汁を温めてもらって、迎えに来てくれた地元の友人と一緒にかけ飯をいただく。この鶏の味、ごぼうの味、師走祭りの味。
神社では火の神祭りの準備がすすんでいる。宮司、伶人、総代さん、まかないさんに挨拶、「おさらばー!」またきっと帰ります。


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2019年1月19日 師走祭り 中日

2019-01-20 08:04:58 | 百済王伝説
9:00 神門神社にて七人衆の子孫が集まり祭祀をおこなう。七人衆は百済王を益見太郎(ドンタロ)とともに助けたと伝わるが、かつて内藤藩の山番を務めていたなどと先祖を語るように、この地でさまざまな役目を果たしてきた方たちのようだ。この祭祀は本来は師走祭りの中にはなく、1月2日におこなっていたものらしい。だから町で配布している祭りの行程表にはこの祭祀は書かれていない。けれど正月に集まるのは大変なので日を変えようと師走祭り中日の朝に変更した。そろそろこの祭祀も行程の一つに入れて良いのかもしれない。
10:30 神社本殿で「お衣替え」が始まったのを確認してから、私は神社向かいの「いっつもや」という物産館に行き、切り干し大根や干ししいたけを購入。その足で神社の上の山霧温泉に向かう。受付のKさんと再会を喜ぶ。それでも今回は辛いことがあった。例年祭りのまかないをしてくれるKさんのお姉さんが昨年お亡くなりになったのだ。昨夜社務所についたときにまかないの方に聞かされた。去年体調すぐれないときにそれでも師走祭りには行くと話していて、ツジちゃんに会いたいんだろうと思って「今年はツジちゃんは来ないから、今年は養生して。来年は来るから」と話したとも聞かせてくれた。Kさんからも師走まつりになると話していたのよといわれて、ああこういう方たちの温かい気持ちに囲まれて私はこうして帰ってくるのだなと思った。山霧温泉はとろとろとした最高の温泉。入り口の土産物屋でまた思い切り買ってしまった。
12:00 お衣替えが終わったところで社殿で昼食。餅や煮物やおにぎりと、この地域の味が満載でまた食べてしまう。少しすると「西の正倉院」の前で創作舞踊の発表が始まった。なかに「福智王」(比木神社祭神)という歌に合わせて小学生が踊る演目があった。これは木城町の運動会で3・4年生が毎年踊る演目なのだという。「こんな曲を町の職員がつくったから聞いて」と比木神社宮司にいただいたときにはこんなふうに生かされることになるとは思わなかった。
14:00 本殿にて祭典。今年は美郷町長だけでなく、木城町長、宮崎県知事、参議院議員が列席した。その後はドンタロ塚まで行って神楽、弓の神楽は以前はその飛んだ弓を取り合っていたものだけれどそういう様子はなくなった。その後の農事に関する神楽も使った笹はみな持ち帰って葉がなくなったそうだけれどそういう姿もなくなった。こういう意味があるということを知らせていかなくてはならないだろうなと感じた。その足で小丸川に向かう。洗濯行事をおこない、みなが川辺で2つの石を拾い、午前のお衣替えてでた古い和紙で包んで石塚に運ぶ。私は川辺で箸置きになりそうな石も見つけた。その後神社に帰り社殿を回って終了。歩いた!
直会。ここは関係者が一斉に集まる。知事は西郷での「きんかんたまたま」のイベントに出てまた帰ってきた。ここでさまざまな近況を焼酎を継ぎながら聞く。あんなことがあった、こんなことがあったと聞きながら、この地域の人たちがこの祭りをどんなに楽しみにしているかを思う。
19:00 夜神楽開始。ほぼ演目もわかってきて、今年はこの伶人がこれをとか、ああもうこの伶人がこれをと時の流れを感じたりする。今年はせり歌をする方たちがほとんどなく、聞けば高齢であったり、今年は喪に服していたりなど。逵ちゃんは調べてたからできるだろと言う人もあったけれど、あんな節に乗せて歌うことなんてとてもできない。神小屋で囲炉裏に当たりながら餅や鮎を食べながら焼酎を飲んでいると、背中を突く人がある。昔の総代さんだ。逵ちゃんが来てるって聞いて来たよといわれた。多分こうやって昔も祭りのなかで人が再会し、話してきたのだろうなあと思う。学校の先生や同級生などを語り合う人もある。たくさんの餅まきの餅を帽子に入れた。これは家族や友人たちへの神様からのいただきもののおすそ分け。今年も良いことがたくさんありますように。

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2019年1月18日 師走祭り 上りまし(宮崎県美郷町)

2019-01-19 08:23:46 | 百済王伝説
2019年1月18日
08:15 中部国際空港発→ANA 09:35 宮崎ブーゲンビリア空港着
10:36 宮崎空港発→JR 12:02 日向市駅着  昼食:天領うどん320円
13:07 日向市駅発→宮崎交通バス 14:00ごろ 中水流のバス停の先で下ろしてもらう 伊佐賀神社にて祭りの一行と合流

神門(みかど)に帰ってきた。
2003年、百済王伝説の調査で初めて「師走祭り」にやってきた。論文を書くために訪ねたはずの神門だったけれど、あんまり居心地が良くてもう一度、もう一度、と言っている間に「今年も帰ってくるのか」といわれるようになって、それから16年が経つ。今年は一年ぶりの師走祭り、小丸川での禊を見守っていると、「去年は休んだね」と人混みのなかから声をかけてくれた人がいた。神門に帰ってこれた。

14:00 中水流(なかずる)のバス停をこえて伊佐賀神社にあがっていく坂道が見えたのでバスの運転手さんに告げておろしてもらう。ここはバス停以外でも下りることができる。
祭りの一行に並走している神社の軽トラには法被が載せてあって、すぐに荷物を預けて法被を着る。神職伶人、神社総代と一緒に歩くのは南郷区の入厄、同学年は36人、そのうち7名が参加。それに椎葉村の人が1人と県の女性職員が2人参加している。椎葉からの参加はこれまでにもあったけれど、女性での参加は初めてだと思う。私がいるではないかと思うところだけれど、彼女たちはきちんと小丸川での禊に参加しているのだ。これは大きな違いだ。
伊佐賀神社からは神門神社を目指して、神門神社を前に比木神社を後ろに歩く歩く。途中、塚ノ原で祭典、神楽、餅まきがあり直会で鶏汁をいただいて出発。出発に合わせて野焼きをする。今日はセーターに法被だけで過ごせるような穏やかな日。風もなく、乾燥しているためか火がとてもきれいにあがった。
塚ノ原を出るといつもは田の畦道を通るのだけれど、見ると猪よけの柵が張り巡らされていて畦道に出ることはできなかった。
道中、野菜などの寄進がいくつも続く。これは祭りの一行が馬をひいてやってきた頃の名残だけれど、入厄の人たちは順番を決めていただくときの所作をいわれたようにこなし、楽しんでいる。
17:30 小丸川での禊、一昨年と違ったのは、以前は川辺にも観客が下り、撮影者と禊をする人でいっぱいになっていたけれど、見ると対岸に撮影者はまとまり、観客は対岸か、手前の場合も川までは下りず、上から見下ろす形になっていた。これは撮影する側の注文があったように思われるけれど、以前はカラフルなふんどしもあったのに、全員白、禊をする側も考えているようだった。
禊のときにお世話になる家は元村長宅。例年立派な蟹汁が振る舞われ、すすめられてどぶろくをいただく。この祭りに限らないのだろうけれど、みんな本当に飲む。私が焼酎を覚えたのもこの祭りだ。元村長は今年で94歳(たしか)、南郷村の百済の里づくりに命をかけた人物で、塚ノ原、禊、神門神社ときちんと一行についてきてくださる。今年もお元気でよかった。
18:00 御神体の傘を取り、いよいよ迎え火へ。今年は27基。風もなく、とてもいい火だったけれど、火の粉が待って私の帽子のてっぺんに大きな穴があいた。だからこの祭りはボロしか着てこれない。
鳥居を抜けてお着きの儀、神楽を舞ったあとに御神体を本殿におさめ、神楽殿で神楽があって本日終了。直会となった。直会では初めて乾杯の合図をとらされた。懐かしい顔と新しい顔。あと2日お世話になります。



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今年は帰ります、「師走祭り」2019年1月18−20日(宮崎県美郷町)

2019-01-14 09:27:53 | 百済王伝説
昨年秋から「今年は帰ってくるのか?」と連絡いただいていました。
今年は帰ります、「師走祭り」、1月18−20日です。

例年、次の師走祭りは何日になるだろう?と思ってきました。
それは祭りの日が「旧暦12月18〜20日に最も近い、金〜日曜日」と決められていたからです。
昨年、この日程で調整していた週と実際の祭りの週がずれてしまい、行けなくなってしまいました。
そんなこともあって、今年から誰もが迷うことのないよう「1月第3金〜日曜日」となりました。

それでは18日、伊佐賀神社あたりで巡行の列に入れるかと思います。
そこから20日のヘグロ塗りまで、神門におりますので、是非おこしください。

一年ぶりの「里帰り」、ほんとうに故郷に帰るような気分です。

https://news.nicovideo.jp/watch/nw4639894
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2019年 よろしくおねがいします

2019-01-04 22:37:57 | シホのホ(雑記帳)


新年おめでとうございます。
2019年もどうぞよろしくおねがいします。

年末に全員集合し、ひさびさの「ほるほる」の正月を迎えることができました。
それぞれに好きなことをやり、そしてこうしてたまに会う、
だからでしょうか?近況報告の面白さと言ったらありません。

そしてこんなこと覚えていたの?なんてこともあって。
そうそうワタルがコンビニから帰ってきて
「これ食べるよね?」とパピコの片身をくれたときには驚きました。
私、パピコのコーヒー味が大好きだってこと、忘れていました。
子どもたち、もう大人だけれど、彼らに映っている私ってどんなだろうと思いました。

2019年、今年も面白い一年にしたいと思います。
どうぞよろしくおねがいします。






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