大江戸散策徒然噺 Introducing Japanese culture and history

豊かな歴史に彩られた日本の文化と歴史を紹介

復元進む東京駅丸の内駅舎

2012年04月05日 22時39分58秒 | 千代田区・歴史散策
これほどまでの大掛かりな復元工事が行われていたことをご存知でしたか? いつから始まったのかすら覚えていません。というのも常にこの場所は防音壁と足場が組まれ、いったい何の工事をしているのかそれほど気にもしていなかったのが本音なのです。

復元中の東京駅

そんな無頓着な私の目にとまったのが、先日見た新聞のコラムの見出しでした。
「JR東京 :67年ぶり創建時の姿 …赤レンガの丸の内駅舎」(毎日新聞)

 赤レンガで親しまれたJR東京駅丸の内駅舎の外観復元工事がほぼ完成した。1945年の空襲で焼失した3階とドーム部分が復活。1日までに足場や工事用シートの大部分が除去され、67年ぶりに創建当時の姿がよみがえった。
 同駅舎は924万個のレンガを使って1914年に完成。空襲の2年後に修復工事をしたが、焼失部分は復元せず2階建てのままだった。80年代に復元機運が高まり、07年から焼失以前の姿に戻す工事を進めていた。
 復元後の駅舎は、東日本大震災で被災した宮城・雄勝産の天然スレートを南北ドームなどに使用。尖塔(せんとう)部を含めた高さは46.1メートル、床面積は復元前の約2.2倍の4万3000平方メートルに拡大された。
 今後は内部の工事が進み、6月には現在の仮改札が正規の改札として本格的に使用できるほか、みどりの窓口などが営業を始める。さらに10月には駅舎内の「東京ステーションホテル」も営業を再開する。

こんな記事を見て、恥づかしながらあの工事内容を初めて認識した次第です。工事用シートが外されたと聞いて、野次馬根性丸出しで東京駅丸の内へと出かけてみました。

東京駅南口側駅舎部分

復元工事は継続中で駅舎の下部は防音壁で囲われているため、全容は見ることはできません。しかし、駅舎の上部を見ると、60数年前にあったドーム状の屋根が蘇っています。

駅舎中央部分

赤レンガの駅舎は以前に比べ、やや明るさを取り戻したかのように思えます。それにもまして、スレート葺きのドーム屋根のエキゾチックな雰囲気はまるでヨーロッパの歴史建造物を見ているような錯覚に陥ります。

駅舎中央部分

赤レンガの駅舎の背後には八重洲の高層ビルが借景のように聳え、新旧の絶妙な建築美を楽しむことができます。

赤レンガ駅舎と高層ビル

個人的な希望ですが、完成の暁には丸ビル側の歩道にヨーロッパ的なカフェテラスなんかを作って、そこでお茶などを楽しめるなんていかがでしょうか?




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