
【 64 -13- 1ヶ月フリーパスポート=12 】 日曜の仕事帰りに見た映画。
うっかり気を抜いている時に目にはいると「どきっ!」ってしてしまう、佐々木希のセミヌードが超まぶしいあのポスターの映画...「僕の初恋をキミに捧ぐ」よりももっとマニアックなファン層の映画かもとびびりながら入館してみたら、意外と男女・世代、まんべんない感じで安心した。

飛び抜けて美しく、常に仲間の中心にいる女子高生の理央(17歳)は、過去のトラウマから他人を信じられず、お金にしか興味を持てずにいた。友達も、彼氏も、近寄ってくる人はみんな、自分の為に存在するもの。ただ利用するだけ…。そんなある日、理央は無愛想でどこか寂しげな大学講師・光輝(35歳)と出会い、運命的に恋におちる。初めて人を愛することを知り、自分の感情の変化にとまどいながらも、ストレートに想いを表現し、生まれ変わったように輝きだす理央。光輝はそんな理央に次第に惹かれていく。しかし、光輝には彼女を受け入れられない理由があった…。

谷原章介が演じる光輝35歳に出会うまで(実は3回目の出会いやが)の、理央(佐々木希)17歳の日常は、年頃の女の子を子供に持つ父親として正直正視できなかった。
金、暴力、イジメ、援助交際、売り、恐喝、レイプ、妊娠、中絶・・・ほんとうにほんとうに心が痛い、やるせないシーンが続く。
しかしそんなふぁっきんな女子高生(JKというらしい...)が、光輝と恋に落ちてからは、ほんとうに愛くるしくて可愛くて美しくて純粋で儚げで...正直、「谷原章介、殺してやりたい・・・」と深層心理の中で殺意がむくむくと大きく育っていくのを男として感じていた(汗)
佐々木希の現実離れしたルックスが、すべての突っ込みどころをチャラにし続けていく!
「ま、綺麗から細かいことはもういいかぁ」・・・(T∇T)アハハ...(|||_ _)ハハ...
佐々木希の演技に関しては、どうしようもなく「下手」って感じもあったけど、撮影の順序がわからないから進化したのかどうか判断できんけど、それでも「おっ!」って思ううまさも醸し出していたと思う。
意外と大物女優になるかもと将来に期待したくなった、ほんとに!

監督が女性だからなのか、映像の隅々までに気を配られているようで、ファッション・アクセサリー・ヘアーやメーキャップ・花・インテリア・部屋の中のちょっとした小物にまでもが美しくて、ビジュアル的に非常に気分が良かった。
しかし映画全体を通して、すっきり晴れない印象が漂っていて、少なくとも、一度も青空という背景はなかったような気がするし、重要なシーンは必ず雨だった。

悲劇の物語にするための根拠を死に置いているのは当然のことながら、どうもそんな展開になりきらないストーリーが、とかく居心地悪い。
あのラストには評価は人それぞれやろうけど、俺は嫌いではない。
そして、「いいやん、映画やねんから」って割り切ったとこが、妙に気に入ったよ。
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