人間らしく

日記です

人情は薄き紙の如し・・・

2019年02月14日 05時20分02秒 | 日記

 古典の落語、浪花節、歌舞伎などには、人情噺が常に存在している。心暖まる「人情噺」は人の心に響くものである。
それで「人情噺」は厳然としてその姿が残っている。
「人情」とは、人の心を温かい心で思い遣ることである。
ところで昨今の人の心はどうだろうか、毎日アタフタとして、忙しく生活に追われ過ぎてはいないか。
さらに追い打ちを駆けるのが、「人情」を無視した「合理主義」だ。
「合理主義」とはすべて「計算」された思考である。己にとってどちらが有利かの選択である。
その結果として、「人情」は紙のごとく薄くなっていく。
「合理的思考」は大切にする必要はあるが、時に「人情」とは背反することがある。
「人情」は人の心を豊かにしてくれることを忘れまい。



                屋 根 に 積 も る 雪