せっかく南禅寺まで来たので、近代建築ファンとしては水路閣を見ないわけにはいきません。まずはこれも有名な三門です(重要文化財)。結構でかくて、迫力があります。人物と柱を比較するとその大きさがよく分かります。
境内をもう少し進むと右手に水路閣が姿を現します。
琵琶湖疎水事業の1つである水路橋として作られた当初は、煉瓦造の偉容が物議をかもしたそうですが、現在は風景に完全になじんでいますし、貴重な近代産業遺産・近代土木遺産です。
裏手の階段を右に上ると上部を流れる疎水を間近に見ることができ、この水路が現役であることが分かります。素晴らしい!今回は時間がなかったため行きませんでしたが、更に疎水沿いに、有名なポンプ室(片山東熊設計)がある九条山浄水場方面にまで足を伸ばすことも可能です。煉瓦造の水路閣と琵琶湖疎水の清流は暑い京都に素晴らしい眺めと清涼感を与えてくれますね。
ここから白沙村荘・橋本関雪記念館方面までバス利用も考えましたが、蒸し暑いものの雲もあって日射しはそう強くないことから、久々に哲学の道を歩くことにしました。まだ「京の夏の旅」は続きます。