貧々自適

仕事のかたわらデジカメを構えたり
季節のうつろいや人の優しさに触れ感激する
そんな貧乏オヤジのつれづれ帳です

青海島(おうめじま)

2005-12-15 10:17:54 | 想い出話
おことわり:後年記事に誤りを発見。訂補しました

朝のNHKテレビ「生活ホットモーニング」で山口県長門市の青海島が採り上げられ、
淡い想い出が蘇りました。
私が生まれて初めて全てプランニングした一人旅(4泊5日)のとき、立ち寄ったところです。

それは昭和41年、高校2年の夏休み。
列車時刻表と首っ引き、学割(当時は2割引)手配、宿(全てユースホステル)の予約などをして、
親父に「こういう日程で」と差し出すと、ポンと1万円出してくれました。当時は大金!
ちなみに昭和39年の時刻表によると、当時の姫路~博多の国鉄普通運賃は1,550円。
学校にナイショでバイトする(旅費を稼ぐため)なんてできない「まじめな高校生」だった私は、
親父に感謝しつつ、嬉しさと不安を胸にいざ出発。
修学旅行や親と一緒の旅行とは違う、自己責任という言葉と初めて向き合った旅…

尾道(尾道友愛山荘)・秋吉台(秋吉台Y.H)・下関(火の山Y.H)・福岡(背振友愛山荘)
の各ユースホステルに泊まりました。
数年前広島の帰りに尾道に寄ったら、ずいぶん前にユースホステルは閉鎖された、と聞き
「昭和は遠くなりにけり」

青海島は3日目、秋芳洞・秋吉台のあと美祢線で長門へ出て遊覧船に乗りました。
日本海の、荒々しい海にそびえる奇岩をおぼろげに憶えています。
写真(モノクロ)は古いアルバムに貼ってありますが、手元にありません。

翌日は関門国道トンネルを歩いて!渡り九州へ、へんぴな場所にあったユースへたどりついたときは、
初体験の毎日にかなり疲労困憊(笑)
私を入れて同宿は3人だけ、ほとんど貸切状態だったのが嬉しかったけど。

最後は博多発10時ごろの481系電車特急「つばめ」をフンパツ、立っている(自由席)と
前の席オジサンが「徳山で降りるから座れ」って言ってくれ、やれやれ。
最速のつばめでさえ博多~姫路間が7時間半…
今の「のぞみ」なら東京どころか東北まで行っちゃう。

親父から「自分で考え、自分で決めた行動には責任を持て」と教わったことは、
私の中にしっかり受け継がれています。
子ども達にも伝わっているかどうか、には?がつきますが…


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16 コメント

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私も行きました (tona)
2005-12-15 15:33:20
私も何年か前に行きました。冬・お正月でしたので船は揺れましたが、次から次へと変わる風景に感動して来てよかったと思いました。

昔は自分達で計画立ててユースホステルに泊まって、貧しいけれども今の贅沢旅行と違った楽しみがありましたね。

昨日の息子さんのところを覗かせていただきましたが、こんないいお父さんだったらいい息子さんなのは当たり前で、また、こんなお父さんじゃなくては息子さんを育てられないと思いました。

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おホメにあずかる程では… (讃岐の団塊オヤジ)
2005-12-15 23:24:33
息子とのつき合い方は、どっかの総理大臣じゃありませんが「寛容と忍耐」ってトコですね。

家内にはボロクソに言いますが、私には「とうさん、○○ってどういうこと?」という調子で、まぁ一目置いてくれてるんでしょう。



初期のブログに書いていますが、私の親父は60歳で死んでしまいました。

親父のトシに近づくにつれ、時々「もし生きてたら、どんな話をしてるだろう。聞きたいこと、教えてもらいこともいっぱいあるのになぁ…」と思います。

まぁ小言くらって、「まだまだだな」って言われるのがオチでしょうが…



修学旅行中の息子から「カニ」が冷凍便で届きました。週末は久しぶりのゴチソウじゃーっ!

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青海島ユース (JAZZ)
2010-01-24 20:50:08
S50頃このユースでヘルパーをやっていました。
僕の青春はこの島で始まりました。
大学3年の時は夏休み中このユースにお世話になりました。
決して色あせる事のない、この時
今このユースがなくなり、僕の気持ちを空高く消えてしまいました。
この時に大事な時間を共有出来た青春に乾杯
少し悲しい今日この頃です
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<JAZZさん> (讃岐の団塊オヤジ)
2010-01-25 01:00:26
初めまして、検索でひっかかったんでしょうか?
ずいぶん前の記事にコメントをいただき、恐縮です。

当時、ユースホステルには公営と民営があり、青梅島のは
民営だったのではないか?、と記憶しています。
最終的に「九州に渡る」という計画だったので、山口県にもう一泊、
ということは考えなかった記憶があります。

ユースは「一泊二食つき」で7~800円だったと思います。
上げ膳据え膳でない(ユースのような)宿泊施設が、若い人にとっては、
その後の人生にとって有益な体験の場だと思うのですが…。
食事や寝場所の支度や後片付けを「自分でする」ということが
「自立心」を育てる第一歩だと思いますがね。

年寄りの愚痴になってしまいました(笑)
またお訪ねください。
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懐かしく読ませてもらいました (Art)
2011-02-19 23:21:30
私も学生の時宿泊したことがあります。昭和53年の冬だったと思います。
当時旅行といえば宿泊はユースでした。
初めての北海道旅行で台風に直撃され、留辺蘂という町のユースで身動きが取れなくなり、何もない町なのに2連泊。あとで知ったのですがヘルパーさんが青海島っ子だったそうです。
お一人は不幸にもその翌年亡くなられたとか・・とても親切にしてくださった方なので
覚えています。4年ほど前に家族で青海島を訪れましたが、もうユースはありませんでしたが懐かしかったですよ・・青春時代がよみがえったようで。




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<Artさん> (讃岐の団塊オヤジ)
2011-02-21 02:45:45
初めまして、↑のJAZZさん同様「検索で」でしょうか?
留辺蘂(るべしべ)なんて、懐かしい地名ですね。
一度だけ「通った」ことがありますよ。↓
http://blog.goo.ne.jp/himekou43-e/e/aac562f1408bc3dc6225abcae6076f62
この旅のとき、層雲峡をからくも脱出(笑)、北見へ向かった石北本線の途中ですね。
遠軽のスイッチバックを経由、そういえば「留辺蘂」という難読駅があったなぁ、と。

留辺蕊のユースのヘルパーさん、青梅島との関係は分かりませんが、
当時、アルバイトでユースのヘルパーをして残りの旅費の足しに、
という大学生の話を聞いたことがあります。
ひょっとすると、そういうのかもしれませんね(笑)
ホステラーなら要領は分かってるし、寝るところと食事の心配はないし。

本文で書いたとおり、青梅島はもう45年前。
近くへは何度か行きましたが、未だ再訪を遂げることはできていません。

古い記事にコメント戴き、ありがとうございました。
またお訪ねください。
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青海島 (ken)
2011-04-16 17:01:44
昭和50年頃学生時代何度も山陰に旅して青海島は懐かしい思い出です。ユースホステルのペアレントさんの話も今でも良く覚えています。まだ生きているのでしょうかね?
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<kenさん> (讃岐の団塊オヤジ)
2011-04-16 22:26:02
古い記事にコメントを戴き、ありがとうございます。
前のお二方同様、検索で見つけられたのでしょうか?
しかも↑の「JAZZさん」は同じ昭和50年ごろ、ユースでヘルパーをされていたそうなので、
ひょっとするとお会いになっているかもしれませんね。
ユースのペアレントさん、半分ボランティアで経営されている方が多い、と
昔聞いたことがあります。(=利用者の波動が大きい)

35年以上前ですから、ご存命でも結構お年でしょうから…
またお訪ねください。
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讃岐の団塊オヤジさん (ken)
2011-05-01 15:48:49
私のコメントに返信があったので嬉しく思っています。この記事は何となく山陰、青海島を検索していたら見つかりました。
ユースの会員証が実家にあったのでスタンプを確認、青海島ユースホステルには昭和50年1月4日と50年4月4,5日と連泊していますね。その他、私が若かりし頃全国を一人旅した記録が会員証の宿泊スタンプを見て当時のことを懐かしく思いだされます。また会員証の写真の若い事、まだ十代の高校生の時の写真が貼ってあります。

またあの頃のような旅でもしてみたいですね。
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<kenさん> (讃岐の団塊オヤジ)
2011-05-02 00:45:57
真面目なコメントを戴いたら、当然のこと。
時々入る「エロコメント」はソッコーで削除してますが(笑)

kenさんは私より10歳くらいお若いのでしょうか?
「実家に…」とは、連休で帰られたのでしょうか?
もう閉鎖されましたが、以前のブログ友の方が、昔の思い出の品を見つけたとき
「過去との邂逅」と、うまく表現されてましたっけ。
その通り、10代・20代のころの「記念品」は、何にも代えがたい宝物。
女房・子どもにゃ分かるまい、なんてね(笑)

>またあの頃のような旅でも…
できますよ~、って言うか、やりたいと思う気持ちが大事だと考えてます。
もちろん、駅で寝るとか、夜行列車に乗るなんてことは、もはや物理的に無理ですが、
マイカーにテントや自炊道具を積み込んで、行き当たりバッタリ、とかね。

それぞれが自分の価値観で「知らない土地へのあこがれ」を具現化していく…。
それが「旅の効用」であり、「老け込まない」秘訣のような気がしています。
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