八丈島の方言で遊ぼう 

方言だけだよ わかりんのうこともおじゃるのうが!?あんでもかってみればよけどうじゃ

化猫と妖怪 中の郷弁だんのうわ

2022-03-08 21:00:16 | つぶやき
化猫と妖怪
草っぱらに寝かれとう話  
 昔、本当に、あろあ事だっていが、ある日喜八じい、と言う人が、
樫立村に仕事を、しい、いかっていじゃ。
仕事が終わった時には、はら、日がとっぷり暮れてあらっていじゃ。
喜八じいは、酒い(さけい)いっぱい飲んで歌を歌いながら、きゃぁらっていじゃ。
そがんして、樫立橋まで来ると、向こうから
、じゃじけ、着物を着た女が二人、こっちゃん、歩いて、来たっちいや。
そこで、喜八じいは「おみゃは、どきい、いきやろ」と一人の女にきかってじゃ。
そがんすると、その女は
「あら、我が家にきゃろじゃ、おみゃも来やれ、わが家には、ごちそうがしっかりあろわ」
と言ってどんどん歩いていかっていじゃ。
それから、ごちそうになってきゃろうとすると、その女は
「きいは、はら、おそけんてわが家にいきやれ」と、
やっていじゃ。そこで喜八じいはその家に、とまろことにして、ねてしまわっていじゃ。
夜中に、あんまり、こぎいろで、起きて見るとなんと自分は草っぱらにねてあらっていじゃ。
そがんして、そこには、でっかけ、ねっこめが二匹、
まなこを、ランランと光らして、自分を、ねめつけて、あらっていじゃ。
喜八じいは「うわー」とさけんで、どこう、どがん、
あるって、きやったか、やっと自分の家に帰らっていや。  

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