化猫と妖怪
草っぱらに寝かれとう話
昔、本当に、あろあ事だっていが、ある日喜八じい、と言う人が、
樫立村に仕事を、しい、いかっていじゃ。
仕事が終わった時には、はら、日がとっぷり暮れてあらっていじゃ。
喜八じいは、酒い(さけい)いっぱい飲んで歌を歌いながら、きゃぁらっていじゃ。
そがんして、樫立橋まで来ると、向こうから
、じゃじけ、着物を着た女が二人、こっちゃん、歩いて、来たっちいや。
そこで、喜八じいは「おみゃは、どきい、いきやろ」と一人の女にきかってじゃ。
そがんすると、その女は
「あら、我が家にきゃろじゃ、おみゃも来やれ、わが家には、ごちそうがしっかりあろわ」
と言ってどんどん歩いていかっていじゃ。
それから、ごちそうになってきゃろうとすると、その女は
「きいは、はら、おそけんてわが家にいきやれ」と、
やっていじゃ。そこで喜八じいはその家に、とまろことにして、ねてしまわっていじゃ。
夜中に、あんまり、こぎいろで、起きて見るとなんと自分は草っぱらにねてあらっていじゃ。
そがんして、そこには、でっかけ、ねっこめが二匹、
まなこを、ランランと光らして、自分を、ねめつけて、あらっていじゃ。
喜八じいは「うわー」とさけんで、どこう、どがん、
あるって、きやったか、やっと自分の家に帰らっていや。
不精庵のHPにリンクします
草っぱらに寝かれとう話
昔、本当に、あろあ事だっていが、ある日喜八じい、と言う人が、
樫立村に仕事を、しい、いかっていじゃ。
仕事が終わった時には、はら、日がとっぷり暮れてあらっていじゃ。
喜八じいは、酒い(さけい)いっぱい飲んで歌を歌いながら、きゃぁらっていじゃ。
そがんして、樫立橋まで来ると、向こうから
、じゃじけ、着物を着た女が二人、こっちゃん、歩いて、来たっちいや。
そこで、喜八じいは「おみゃは、どきい、いきやろ」と一人の女にきかってじゃ。
そがんすると、その女は
「あら、我が家にきゃろじゃ、おみゃも来やれ、わが家には、ごちそうがしっかりあろわ」
と言ってどんどん歩いていかっていじゃ。
それから、ごちそうになってきゃろうとすると、その女は
「きいは、はら、おそけんてわが家にいきやれ」と、
やっていじゃ。そこで喜八じいはその家に、とまろことにして、ねてしまわっていじゃ。
夜中に、あんまり、こぎいろで、起きて見るとなんと自分は草っぱらにねてあらっていじゃ。
そがんして、そこには、でっかけ、ねっこめが二匹、
まなこを、ランランと光らして、自分を、ねめつけて、あらっていじゃ。
喜八じいは「うわー」とさけんで、どこう、どがん、
あるって、きやったか、やっと自分の家に帰らっていや。
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