ICUROK!!

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父の代わりです

2022年12月31日 15時51分05秒 | 映画

恒例の映画10選といいつつ結果がこれで良いのか!?
というわけで、今年はあまりにも時間がないので開き直ってサクッといきます!

『トップガン マーヴェリック』
絶対に面白い映画を見せるからな!という制作陣の気概を感じる堂々のオープニングからキメ画尽くしで駆け抜ける131分。サブスク配信サービスが充実している昨今、やはり映画は映画館の大きいスクリーン&大音響で観てこそだと改めておもわせる大傑作。
ヴァル・キルマーのあの形での出演におトムと一緒に涙し、ルースターの「父の代わりです」で感極まり、最後のトニー・スコットに捧げる文言でハンカチが涙と鼻水まみれでグショグショになってしまった。文句なしの今年ベスト映画である。

『トップガン マーヴェリック』
なので、二回目観に行ったわけなのだが、二回目は既に冒頭から涙を流し始める情緒不安定っぷり。
実はトップガンって個人的に一作目はまったく思い入れがなく、映画としてそこまで面白くないとすらおもっていたのだが、本作により一作目の価値が爆上がりしてるのが凄いのよ。例えばドクター・スリープなんかもそうなんだけど、過去の作品の価値を更に押し上げる作品って中々作れるものではないとおもう。作品の細部まで目を凝らしながらスクリーンにひれ伏す二度目の鑑賞。

『トップガン マーヴェリック』(IMAX)
コクピット専用のIMAXカメラを製作して撮影した制作陣への敬意を表するべく三回目はIMAX上映で。いよいよフレアが飛んでいるだけで涙を流し始める境地に達する。
キメ画と素晴らしいサウンドトラックの往復ビンタが続く本作、チームワークのためにアメフトやるシーンにすべてが詰まっている気がする。もはや言葉は要らないという。当該シーケンスで流れる「I Ain’t Worried」はその後方々で掛かっていて耳にするたびにニヤニヤしてしまうのだった。

『トップガン マーヴェリック』(4DX)
本作でとうとう4DX童貞を卒業してしまった。はじめは酔うかと心配していたがまったく問題なく、4DXとの親和性の高い作品だったので大満足だった。冒頭だけ50回くらい繰り返したい。
そういえば今年は久しぶりに海外に行く機会もあったが現地の飲み屋のお姉さんとトップガンの話で盛り上がった。映画という共通言語は良いものだと改めておもったし、優れた映画は国境や人種など超越して愛されるのだとしみじみ感じたのだった。

『RRR』
インドから来た激熱男汁映画。昔のジョン・ウー作品を観ているかのようなむせ返るほどの濃厚なブロマンス。約3時間の長尺だが全編通して勢いが良く、無駄のない構成で一切ダレないのが凄い。特に何を見せるべきかが明確で回想や次のシーケンスに至るまでの繋ぎの省略の仕方もスムーズで上手い。
ニュータイプばりの阿吽の呼吸で繰り広げる肩車アクションの無敵っぷりに馬とバイクで駆け抜けるゴリゴリのアクションが最高に楽しい。どうしたらそういう発想になるんだよってなるのだが、ノリと勢いが強すぎて突っ込みすら間に合わない。大スクリーンで楽しめる映画ということでトップガンに次ぐ最高のエンターテイメントを堪能した。

『RRR』
なので、二回目観に行ったわけなのだが、とにかく草臥れた心に効く。通常長尺作品は大の苦手なので観ると消耗するんだけど、この作品は観終わったら元気になる驚異の効能がある。
1本でカチッと纏まっている感じからして同じS・S・ラージャマウリ監督作品のバーフバリよりも好み。ナートゥダンスの力強さやラーマさんのなんちゃってランボー無双っぷりは一々気持ち良い。入場特典のポストカードは作業机に飾っており、疲れた時に眺めては元気を貰うようにしている。

『犯罪都市THE ROUNDUP』
マ・ドンソク兄貴は今年も護られたい二の腕大賞を見事に受賞。兄貴自慢の拳に加えて一本背負いが次々炸裂して本当にスカッとする作品だった。
前作のキャラも良い感じで引き続き出演してくれて嬉しい。コメディ要素の入れ方が絶妙で韓国映画お得意の暴力シーンとの塩梅がとても良い。最後みんなで良い仕事したぜ!って感じの飲み会で終わる感じ含め完璧だった。
三作目も制作が決まっているようで、おまけに國村準も出るらしいので大変期待しております。

『サバカン』
2022年のベスト・オブおねショタ映画。80年代の長崎を舞台にイルカを見るため沖合の島に2人の少年が冒険に行くという筋書で、ノスタルジックな夏休み映画として普通に良い作品だった。
途中で出会ったお姉さんのおっぱいばかりみてしまう少年の可愛らしさよ。あと内田のジジイがみかんを盗んだ悪ガキを追いかける構図がホラー映画じみていて個人的にツボだった。
それにしても、本作のタイトルにもなっている鯖缶の寿司は貧しさゆえの料理&あまり人気がないという描写なのだが、どうにも美味そうに見えるのだ。折をみてやってみようかとおもいつつ年末になってしまったが、やはりどこかでチャレンジしてみよう。

『モガディシュ脱出までの14日間』
ソマリア内戦に巻き込まれ南と北の大使館員が命からがら脱出する実話ベースの作品。ホテル・ムンバイやクーデター、アルゴなんかを観た時の感覚にも似た、こんな状況絶対嫌だ映画。脱出する最後の最後まで緊張感が途切れることなく、映画館を出た後えらく消耗していた。
無政府状態のリアルマッドマックス化した地獄の中を脱出するんだけど、お得意の暴力描写やアクションもしっかりしていて見ごたえがあった。毎度のことながら韓国はこうした気骨ある作品を制作できる土壌があり素晴らしいとおもう。

『スパークス・ブラザーズ』
スパークスは今年ソニックマニアでライブを観ることができた。そしてなんとこの年末に再度来日して山田洋次監督と顔を合わせたという。まさにスパークスイヤーとなった2022年。
唯一無二のバンドのデビューから浮き沈みまで2人の大ファンというエドガー・ライト監督がまとめ上げた作品。日本文化好きというのは知っていたが家にパチンコの実機まであるのが凄まじく恐れ入った。同時期に公開されていたアネットは冒頭のスパークス登場意外に正直見所がなく個人的に好きになれない作品だったが楽曲は良かった。引き出しが豊富で器用なバンドなのだなと再認識。なんだかんだ今年サブスクで掛けていた曲を振り返るとスパークスの再生数がかなり多かったらしい。


というわけで2022年の(無理矢理)映画10選は以上。今年は番外編のようなこともやりません。
一年を振り返るとかなり多忙で尚且つあまり見たい作品も多くなかったためこのような結果になってしまった可能性はある。まあ、とにかくトップガンとRRRのインパクトが強すぎた。そしてこの二作品に共通しているのは、劇場の大スクリーンで映画を観ることの素晴らしさを再認識させてくれたことだろう。
来年もぼちぼち楽しみにしている作品はあるものの、まずは自分の時間を大切にして心の余裕を作るところからかもしれない(ここのところ毎年同じようなことを言っている気がするが……)。
一先ずこれからも楽しい作品やこちらの度胆を抜くような作品に出逢えることを祈念しつつ。
それでは、皆様良い年をお迎えください。