ICUROK!!

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神様だから仕方がない

2019年04月21日 23時51分05秒 | 音楽

Twitterのほうには到底書ききれないので4月19日Kraftwerk東京公演最終日の感想諸々書き残しておきます。


まずは物販ということで16:00頃に並びはじめるも異様な人気のサコッシュは買えず。しかしながらツアーパーカー&ずっと欲しかったアウトバーンロゴのTシャツに、2013年の赤坂で買えなかった本2冊を入手できたので良しとする。

ちなみに3D本は在庫最後のほうで若干ビニルが破れて表紙に汚れがついていたのだけれども、スタッフさん「カドのところ汚れありますけど大丈夫ですか?」あたい「OKです!」の即答で完売というギリギリセーフでありんした。お家で拭き拭きしたら直ぐに汚れも取れたので万事OK。


会場に入ってメカノの店長さんを見かけつつ、座席へ。ファルク寄りの13列目という、思いの外前のほうの席だったのでテンション爆上がり。
客入れの例の電子音が流れ始めてそわそわ。ドイツ人らしく(?)定刻に始まるのがKraftwerkの良さの一つってなわけで、客電が落とされ“Meine Damen und Herren~”で会場は一気にヒートアップ。毎度言っている気がするが個人的に“シュクジョ シンシノ ミナサマ”をもう一度やってくれないかなと……。

で、本編へ。以下印象に残ったことなどメモ。
ド定番のNumbers~Computer Worldでの入りはやっぱりKraftwerkのライブに来たぞー!って感じで(そらそうだろ)嬉しいよね。赤坂で初めて3D観たのがComputer Worldの日で、幕が下りると同時に数字がビショビショに降りかかってきたあの全身が痺れる衝撃と感動を思い出しつつ、サマソニから約5年ぶりの3D演出&生演奏に浸る。
Home Computerはよく間奏でやってるテーマとリズムトラックの掛け合いっぽい始まり方が意外でクール。続いてのComputer LoveはThe Catalogueに近いアレンジだけど若干ベースが跳ねてくれてニンマリする。しかし個人的にComputer Love好き好きマンとしては最近のバージョンだと2013年版が至高だったり……。
何だかんだオーチャードホール行ったのは初めてだったのだけれど音はバッチリだったとおもう。The Man-Machineなんか低音がビシビシ効いてて凄く気持ちよかった。高域から低音まで嫌味のない処理されてるなあなどと素人ながらおもうわけでPAさん良い仕事されていらっしゃるのね。
Spacelabは謎の円盤UFOがフジヤマ~東京タワーを巡りオーチャードホールへ軟着陸というサービスに喝采。
Autobahnは最初ロゴの3D処理が上手くいっていなかったっぽい?ずっと2重に見えてて疲れ目がこんなところで…?とおもって思わず3Dメガネを外してしまった。ラルフ御大がフィルターグリグリしまくりのブッ太いリードシンセで弾き倒してくれて、ラストスパートと言わんばかりラジオボコーダーでそのまま最後まで駆け抜けるの本当に格好良かった。欲を言えば全長版をまたやって欲しい。
Radioactivityはやはり色々想うところがあるよね……。ラルフ氏がわざわざこの国まで来て例の歌詞で歌ってくれている意味とか色々噛み締めつつ聴いてると堪らなくなってきて、ライブだと毎度目から汁が出てしまう。愚行はFUKUSHIMAで終わりにしないとな。
Electric Cafe改めTechno Pop好きとしては(この言い回し何度目だ)Electric Cafeやってくれたの滅茶苦茶嬉しかった。例のデッデ♪のベース音に体揺らしつつ、(そのままThe Telephone Call行っても良いのよ。カールおじさんいなくても歌っちゃって良いのよ。)などと目の前の4つの卓に念を送るなどしていた。
TEEはデュッセル戻ってイギー・ポップとボウイに会うぜのくだり歌ってくれたの嬉しかったなあ。あとMetal on Metalの音響、脳みそ揺れるんじゃねえかって衝撃だった。
The Robotsは4人がステージからはけた状態で始まって、このまま映像だけじゃないよなとおもったらバックスクリーンが下がってロボット登場に会場大盛り上がり。演出の都合上、2階席のほうから先に歓声が上がるのは面白かった。初日はロボットいなかったらしいけど、ずっと映像観させられるのはそれはそれでシュールで面白い気が。どうでもいいけど、スクリーンの真ん中あたりなんか汚れてなかったっけ……?終演後に近づいて見たけどなんか黒っぽいの付いてた気が。ちゃんとぞうきんがけしないとダメよ!
Aero Dynamikは今回の公演でかなりお気に入り。フィルターとピッチベンドを狂ったように弄り倒してて物凄い過激。チャリで隊列組むどころか横殴りの暴風雨で前進めんのかって感じで最高。
ご当地ソング電卓は今回大合唱にならず残念だったけど、合唱の代わりに大きな手拍子で神々をおもてなし。個人的に大合唱で迎えて神々に日本公演楽しかったな~また来たいな~っておもって頂きたかったけれども……。まあ、今回の公演はスタンディングじゃなくてじっくり聴くような雰囲気だったし、結構若いファンも増えてたみたいだからその辺は次回の来日公演でということで……。
“Boing!Boom!Tschak!”が始まると来たー!という思いと、これでお別れか…という複雑な心境になるのはいつものこと。やっぱりTechno Popのメロの旋律大好き。これも何度も言ってる気がするが、あれだけで10分くらいやって欲しい。最後のソロではヘニングが相変わらず本気出せば出すほどガニ股になり、それをお父さんのような優しい目で見つめるラルフ御大の御姿を見ることができてほっこり。ラルフ御大のソロが終わり“Good Night! Auf Wiedersehen! Sayonara! ”の締めで自然にスタンディングオベーションになったのは良かったなあ。今回も「ラルフありがとー!」と渾身の歓声を送った。演奏が終わって客電が点いてもずっと良い雰囲気のまま拍手が続いてて、これひょっとして奇跡のアンコールが…と若干期待しつつも終了。

さて、ここからが大変でして。例のサイン会ね。Twitterでサイン頂いている方々の情報がちらほら出ていたので、運が良ければ私もと公演に先立ち神楽坂の神社でお参りまでして出待ちしてたんだけど、まさか本当に頂いてしまうとは……!!
どうやらこれまでの情報から裏口で出待ちしている組と正面玄関組がいたっぽくて、私はよく分からなかったのでとりあえず正面玄関で待っていた。正面玄関にでかいワゴンのハイヤー2台が止まってて、どう考えてもこれに乗るだろ!って感じで皆さんそわそわ。そんな中、外国の方が「これデコイじゃね?」みたいなこと言ってておもわず笑ってしまった。
やがてスタッフさんが誘導を始めて、周囲がざわつきはじめる。スタッフさん「道側に寄って待っててください!慌てないで大丈夫です!皆さん順番になりますからね~!」って言ってくださって、もうこの時点でスタッフさんも神なわけですよ。公演直後に100名超の浮足立ったファンたちを上手く捌いてて、誰一人落とさない姿勢、本当にグッジョブで感謝しかない。
オーチャードホールの正面玄関にスタッフさんの神捌きで列が形成され、私も隊列に加わる。スタッフさんたちの無線連絡が激しくなり、そわそわスピードメガマックス!玄関奥のカーテンが開くと御神体が!!
列に並んでた周りの人たちと騒然。こんなことってあり得るのか。あのKraftwerkがサイン会!?約2時間の公演直後に無償でこんなファンサービスしてくれるなんてあり得るのか。列の順番が近づいてくるにつれドキドキが止まらない。「もっと金払わせてくれ!グッズならいくらでも買うよ!いやもう、なんなら各メンバーの前に賽銭箱置いてくれ!Kraftwerk神社造営しようぜ!!(懐かしい)」などと周囲の方々と異様なテンションで盛り上がりつつ、いよいよ自分の番へ……!!
ゴッドを目の前にドギマギしつつ、デタラメな英語でラルフ御大に16歳くらいの時からファンで~今宵は大変素晴らしいショーで~などと想いを伝えつつ…第二外国語の独語は全く役に立たねー!ダンケシェーン言い過ぎだバカ!そんな私の拙い言葉にもしっかり目を見て真摯な対応をしていただいて心臓バクバク&泣きそうに。
ファルクは直後言葉を失って“あー…あー……”ってなってる私に優しく笑いかけてくれて、一緒に“わーわーオーマイゴッド”みたいに盛り上がりながらサインしてくれてあまりの優しさに死にそうに。
フリッツはダンケシェーン言ったら深く頷いてくれて、こっちの目を見据えてくれて滅茶苦茶クールな対応。
最後のヘニングは半袖にメガネ姿が印象的。もうテンションがおかしくなっていたので、クールなメガネですね!それ3Dじゃないですよね!みたいな馬鹿なことをデタラメ英語で言ったら素敵スマイルを頂戴しました。申し訳ございませんでした。


そんなこんなで、一通りサインが終わり、周りの方々と言語を失い「あー…あー……」言いながら帰路へ。安直な言い方かもしれないけれども、ゴッド・オブ・テクノによるまさに“神対応”と言わざるを得ない。帰り道もしばらく心臓バクバクさせつつ、ずっと大好きで私の人生に影響を与えてくださった方々にあんな至近距離で会ってサインまで頂いてと、色んな思いが込み上げて目ウルウル状態のまま電車に乗った。Kraftwerkメンバー各位は勿論、改めてスタッフさんたちにも感謝。


あんれま、さくっとメモ書きするつもりが結局長くなってしまった……。
個人的に魔境での生活の都合上1日だけ参戦した今回の公演だったわけだけど、生まれてきて良かったとおもえる最高の体験ができて幸せでありました。今回はベストセレクション的な曲順に加え毎度のことながら進化を感じさせるアレンジを堪能できて大満足。ラルフ御大72歳だけれどもチャリのお陰かまだまだ元気。毎回つい今回が最後かな…などとおもってしまうけれど、是非とも来年も日本に来て頂きたいですよ。もう新譜は気が向いたときに作ってくれればいいから……!!