日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

MADE IN 東北

2011-12-06 19:49:35 | ビジネス
ミズノが新しい「ダウンジャケットを発売する」という。
ご存知のように、昨年あたりからダウンジャケットの傾向は「より軽く・暖かく」だ。
昨年ユニクロが発売した「ライトダウン」のシリーズはとても人気が高く、大手スーパーのPBブランドをはじめ、カジュアル衣料メーカーなども追従するようなカタチで、広がっていった。

実は、昨年あたりから女性向けの「キルティングコート」などでは、「縫い目がない」というのも流行りだった。
縫い目がないことで、保温性が高まるだけではなく、縫い目から綿が飛び出る心配も少ない、というコトらしい。

その両方を組み合わせた、ミズノの「ダウンジャケット」の発売を、今日の日経新聞のWEBサイトが報じている。
「縫い目無し、保温性の高いダウンジャケット」

記事中にある「水沢ダウン」というブランド名は以前から使われていたようだが、その「水沢」というのが、今回の東日本大震災の被災地・岩手奥州市の水沢地区のこと。
この水沢で作られるダウンジャケットだから「水沢ダウン」と、呼ばれるようだ。
雪深い地域ならではの、ウィンタースポーツ向けのウェア作りというコトだと納得できるのだが、この「水沢ダウン」はもう一つのコトを考えさせてくれる。
それが「MADE IN 東北」というコトだ。

これまで拙ブログでも、「新しいクールジャパン」として日本の伝統工芸品などを紹介してきた。
同じ様に、この「水沢ダウン」も「クールジャパン」なのでは?と、感じるのだ。
と同時に、被災地復興のキーワードとなるのは「MADE IN 東北」という、ブランド作りなのでは?と、感じている。
もともと東北にはすばらしい伝統工芸品があり、それを支える技術がある。
それをもっとモダンで「世界」を視野に入れたモノ作りが、「新しいクールジャパン」の一つとなるのでは?と考えるのだ。
それが、被災地の復興へとつながるだけではなく、「新しい日本モダン」になる可能性があると思っている。
もちろん、東北に限ったことではない。
日本各地には、様々な伝統技術を使った優れたプロダクトがある。
そのお手本、第一弾として「MADE IN 東北」があっても良いのでは?

日経新聞のWEBサイトに掲載されている写真を見て、もしかしたらスポーツ向けではなく、タウンユースとしても十分おもしろいのでは?と、感じたのだった。
そして、この技術を海外の有名なデザイナーたちが知れば、もっとおもしろいダウンウェアができるのでは?と、期待するのだ。






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