ジーンズリペア&リメイク工房のhands-onです。
日々の出来事をお伝えしようと思っています。
只今、ホームページ製作中で御座いまして、私のプロフィールやジーンズへの想い、リペア&リメイクのこだわり等々、記載する予定です。
ブログを先行して始めました。
今日はジーンズの魅力について書いてみようかと思います。
魅力も色々な方向から掘り下げる事が出来ますが、ジーンズが他の衣料と異なる大きな点は着用しながら色落ちを楽しめ
るという点ではないでしょうか。
穿きこめば、穿きこむほど擦れる部分の色が落ちてきます。
その色の落ち方はその人のジーンズの穿き方によって様々で、生活習慣が出てきます。
自分だけの一本の色落ちしたジーンズに育っていきます。
それが愛着になって手放せない状態になってきます。
これは以前仕事で穿いていたジーンズです。生の状態から1年くらい穿き続けました。
左ヒザを床につける癖が出ています。
前ポケットの中に携帯電話の跡が付いています。
左前ポケにはボールペンを入れていた跡も付いています。
私は左ききなので、ペンは左ポケットに入れた方が使いやすいのです。
全体的にヒゲの線が細くシャープに出ているので、ジャストサイズでピッタリ穿いているのが見てわかります。
最近は穿かなくなりましたが、見ると当時の事を思い出してしまう、思い出の詰まったジーンズです。
元々ジーンズはファッション性の低い、単なる労働着として、頑丈な衣類としてスタートしています。
1850年頃から始まるアメリカのゴールドラッシュ時代の炭鉱労働者にとっては必需品だったと思われます。
元々はテント生地だったジーンズに、どうして色落ちするデニム地を採用したのでしょうか?
色んな説がありますが、当時のデニム地に使用された天然インディゴ染料の放つ匂いが毒蛇や害虫よけになったという説を良く聞きます。
そんな偶然からスタートした労働着のジーンズ(当時はウエストオーバーオールという呼び名)がファッション着へと進化していきます。
そのあたりの歴史を掘り下げるのも楽しいのですが、今回は辞めときます。
色落ちを掘り下げていこうと思います。
なぜデニムは色落ちするのか?
答えはデニムを織っている縦糸の糸が芯白(中心部分まで染まっていない)だからです。
これも偶然起きたことです。
このインディゴ染めの方法をロープ染色と言います。
インディゴは酸化する事によって色が藍色に変化していきます。
糸を染めの浴槽に漬けたらすぐに浴槽から出して空気に触れさせて、酸化させます。
この繰り返しで糸が藍色に染まっていきます。
ビンテージレプリカなどのこだわりジーンズで「何回染め」と記載されているのはこの事ですね。
このように様々な偶然と時代背景がリンクして現代のジーンズが出来上がっていきます。
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