前回のエントリーで取り上げた「マナーモードのショートカット」もその一つだが、簡易留守番電話機能というべき伝言メモ機能も、これまで搭載されていなかった。開発にあたって何らかの制約があるのか、Androidマーケットにも類似のアプリは掲載されていない。
しかし、このSH-03Cには搭載されている。
電話が着信して、所定の応答時間(初期設定では16秒)を過ぎると、応答メッセージが再生され、「ピーッ」という発信音のあと応答メッセージの録音が開始される。1件あたりの録音時間は60秒までのようだ。
応答メッセージは「通常」「ドライブ」「公共」の3種類の固定メッセージから選択可能で、それぞれの応答メッセージは以下のとおり。
- 通常
- 「ただいま電話に出ることができません。ピーッという発信音の後にお名前、ご用件をお話しください」
- 「ただいま電話に出ることができません。ピーッという発信音の後にお名前、ご用件をお話しください」
- ドライブ
- 「ただいま運転中です。ピーッという発信音の後にお名前、ご用件をお話しください」
- 「ただいま運転中です。ピーッという発信音の後にお名前、ご用件をお話しください」
- 公共
- 「ただいま電話の利用を控えなければならない場所にいます。ピーッという発信音の後にお名前、ご用件をお話しください」
メッセージの種類に「公共」が用意されているところには、フィーチャーフォン譲りの気配りが感じられるが、応答メッセージを自作することはできない。
ただ、マナーモードで「ドライブマナー」を選択すると、応答メッセージの設定画面上は変化しないものの、応答時間が3秒、応答メッセージが「ドライブ」の状態に自動的に切り替わって動作する。
伝言メモが端末に保存されると、画面上部のステータスバーの伝言メモのアイコンに「!マーク」が表示される。ステータスパネルを引き出してみると、発信者と録音時間を確認することができ、さらにタップすると音声・伝言メモの一覧画面を経由して、伝言メモが再生できる。
もちろん、伝言メモ機能がなくても、ドコモが提供する留守番電話サービスを契約すればメッセージの録音は可能であるし、伝言メモでは対応できない圏外での応答も可能だ。
とはいうものの、この伝言メモは、簡易留守番電話機能として十分に使えるものであるし、気軽に使えるのはたいへんありがたい。
前回のマナーモードのショートカットも同様だが、こうした地味ではあるが日常的に使う機能を搭載したことは高く評価したい。
【参考】
- ELUGA Xの伝言メモ機能とマナーモードを眺めてみる (2013/2/6)