JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

『神薬』

2006年06月10日 | j-l

我が地方もついに梅雨入り、かと思ったら二日目に早くも中休みだそうで、今日は良い天気です。
なんだかバカにされたようですが、週末の貴重な晴れ間を活用しなければ・・・・・・・
ところが、おなかが痛いんです。へそを出したまま寝てしまったのか、はたまた連夜の不摂生の報いか、ひょっとして毒を盛られたか??????
今朝目覚めたときには、しっかり布団を掛けていましたし、バカ高い生命保険にも加入していない、これは間違いなく不摂生の報いでありましょう。

「いやあ、久しぶりに腹痛なんだけど」
「正露丸でも飲んどけば」
「は~い」

ということで、じつに数年ぶりにあの苦くて臭ーい『正露丸』を飲んでしまいました。

『正露丸』といえば、私はかなりの間、一種類の商品名だと思っておりました。
『正露丸』は、もともと『征露丸』が正しい字使いだったそうで、これは日露戦争時に開発されたため、ロシアを征するという意味で付けられた名だそうです。
それが、戦後「ソビエトに対して、これはよろしくなかろう」ってんで『正露丸』になったとか。

『征露丸』は、そもそも明治時代、陸軍の軍医だった戸塚機知(とつかみちとも)なる人物がクレオソート(ブナなどから取れる液体)を内服していた人の便から培養した大腸菌が、腸チフスを征圧することに偶然気づき、開発された薬だそうで、腸チフスに苦しんでいた戦場の兵士たちにあいだでは、『神薬』とまで呼ばれるほど効果が高い薬として重宝がられたそうです。

この効果が民間にも知れ渡り、政府が民間での販売を許可しました。何処かの製薬会社や製薬店が開発したものではなかったために、多くの製薬会社(店)が同じ『征露丸』の名称で販売することとなったというのが、『正露丸』が何種類もある原因だそうです。実際30種類あまりあるそうですよ。
だから、大幸薬品さんは「ラッパのマーク、ラッパのマーク」と強調されるのですね。
宣伝むなしく、今日私が飲んだのは、廣貫堂さんの『正露丸』でしたが

ではなぜ何処かのメーカーが商標権を取らなかったのか?じつは以前に訴訟は起きていたそうで、この時の最高裁の判断が「正露丸はすでに普通名詞、しかるに商標権にはあたらず」という判断を下したのだそうです。つまり、『正露丸』は、リンゴとか、酒とか、ジャズとかと同じ普通名詞だというわけ、ふむふむ、薬の名前にも歴史があるもんだ。

そんなことを調べていたら、『神薬』のおかげでしょうか、すっかり腹痛も治まってしまいました。めでたしめでたし(笑)

調子が良くなると不思議とお腹がすいてきます。
「よし、そば食いに行くぞ!!」
私が唯一、このあたりで美味しいと思っているそば屋さんです。店内には静かにジャズが流れ・・・・・・
今日はデューク・ジョーダンの「FLIGHT TO DENMZRK」がかかっておりました。
ということで、今日の一枚もデューク・ジョーダンであります。
「FLIGHT TO JORDAN」「FLIGHT TO DENMZRK」は、以前に紹介しておりますので、今日はジャズレーベル、シグナル時代の名盤を紹介します。残念ながら私が持っているのはサボイ盤。

シグナルは1955年発足、1年あまりで活動を中止してしまいますがその間、7作を発表、その内4作品にデューク・ジョーダンが参加しているという、いわば1年だけではありましたが彼はシグナルのハウス・ピアニスといってよい状態でした。
私はこのアルバムの「フライ・トゥ・ジョーダン」の入り方がとても好きで、必ずB面から聴くという悪い癖を持っておりました。♪ダバ・ダバ・ダバ・ダバ・ダバダバダ、ダッダーダ、ダッダーダ・・・・・♪を一度お試しください。
できとしては、どうだろう?トリオのほうがよいかな?
1曲目の「フォアキャスト」でのジョーダンのうなりが若干気になりますけど。

この写真は、左がシグナル、オリジナルの「TRIO & QUINTET」、右が「JAZZ LABORATORY VOL.1」であります。参考までに

TRIO & QUINTET / DUKE JORDAN
1955年10月10日(1~5), 11月20日(6~10)録音
DUKE JORDAN(p)
PERCY HEATH(b) ART BLAKEY(ds)
EDDIE BERT(tb) CECIL PAYNE(bs) [6~10]
1.FORECAST
2.SULTRY EVE
3.THEY CANT TAKE THAT AWAY FROM ME
4.NIGHT IN TUNISIA
5.SUMMERTIME
6.FLIGHT TO JORDAN
7.YWO LOVES
8.CU-BA
9.YESTERDAYS
10.SCOTCH BLUES



最新の画像もっと見る

コメントを投稿