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煉獄姫 五幕(5巻)の感想レビュー(ライトノベル)

2012年05月16日 01時54分52秒 | ライトノベル・小説
電撃文庫のラノベ、『煉獄姫 五幕』(藤原祐先生原作、kaya8先生イラスト)が発売中です。
表紙はトリエラ女史&イーサの狂えるお姉さまコンビ。
話しかけるだけで何かの実験台にされそうで怖いふたりですが、ビジュアル的にはとてもミステリアスで美しい、華のある表紙に仕上がっていて良いですね。
女性二人が抱き合って…というと、ちょっぴり百合っぽくて(・∀・)ニヤニヤなわけですが、読み終わってみると、まさかあんな事になってしまうなんて((((;゜Д゜))))ガクガクブルブルになってしまう不思議w
表紙を飾っても油断できない!みたいなw

お話的には、クライマックス直前ということで、伏線を回収しつつラスボス戦へと駒を進めていく展開です。

というか、前巻あたりからユヴィオールの強さがやたら際立っているな~という印象だったのですが、そういうことだったのね!と、目から鱗が落ちる感じでしたね。
個人的には、彼自身は中ボスポジションで、ローレンに関する新事実が明らかになって…みたいな展開を予想していたのですが、むしろ今までの事件を裏で操っていたという側面をクローズアップさせることで綺麗にまとめてきたのがお見事でした。
色々と細かい部分を補足しつつ、ラストにショッキングなイベントを重ねることで、更に説得力が出ていたのが好印象だったかと。
中盤からはまんまとミスリードに引っかかったというか、ここに来てあのキャラが超重要人物に昇格してくるとはw

フォグとアルトの信頼関係は既にMAXというレベルですし、戦い方や切り札についても出揃っている雰囲気だったので、そこにどの様な強敵をぶつけてくるのか楽しみにしていたわけですが、やはり満を持してトリエラ女史が立ちはだかる!という流れは胸熱でした。
彼女の研究内容については既に仄めかされていましたし、イーサの操る以上のものを出してくるだろうとも思っていましたが、お城とお姫様とそれを守る騎士が出てきている本作にはピッタリの強敵だったのではないかと。
また、倫理的に一線を越えてしまったトリエラ女史が、どういう結末を迎えるのか?というのは今巻の大きな見どころだったわけですが、こうなってしまうんじゃないかな~?という予感があったとはいえ、やはりやるせないものを感じずにはいられませんね。

善悪を超えた部分で『ナチュラルに狂っている』人物が多いのが特徴的な本シリーズですが、トリエラ女史については余計な干渉が無ければ普通の人間生活を送っていくことも出来たと思いますし、やはり運命を狂わされた悲劇のヒロインとして同情せずにはいられません。
本シリーズで一番とばっちりを食らった感じの彼女ですが、むしろ計画に利用するためにアレコレと暗躍していたユヴィオールの周到さを褒めるべきところなのかしらw

さて、ユヴィオール一味の多さに比べると、フォグとアルトのコンビだけでは荷が重いのではないかと思っていたのですが、そのおかげでまた紳士無双が見れたり、思わぬ形でキリエの活躍が見れたりしたのは嬉しかったですね。
冒頭からラストまでバトルラッシュ&血の雨振りまくり&犠牲者出まくりwの、実に藤原先生らしい展開が楽しめたのでテンション上がりました。
強力な攻撃を耐え忍ぶ展開で緊張感を出しつつも、勝利への道筋が見えた次の瞬間にあっさり攻守逆転&決着がついてしまうスリリングさにはゾクゾクさせられてしまいますね。
…で、ちょっと希望が見えてきたところでまたポッキリと心を折りに来るとw

リチャードが国や国民を守ろうと必死であることは何度も語られてきましたが、本陣まで一気に詰められた&おびただしい犠牲者が出てしまったことで、大被害が目に見える形で描かれたのはこれが初めてなわけで。
同時に、終盤のイベントや、次巻への伏線部分から、アルトの存在が公になる可能性はかなり高まっているわけですが、果たしてどの様な結末を見せて頂けるのかに期待ですね。
王家の一員として日の当たる場所で暮らすことになるのか、今までと同じく隠れた影の存在のままでいるのか、それとも、城を出て他の場所へと旅立っていくのか。
個人的には、キリエに幸せになってほしいというか、そろそろデレるところが見たいですねw


気になった方は、是非チェックなさってみてくださいませ。

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