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涼宮ハルヒの驚愕の感想レビュー(ライトノベル)

2011年05月26日 03時18分55秒 | ライトノベル・小説
角川スニーカー文庫のラノベ、『涼宮ハルヒの驚愕 初回限定版』(谷川流先生原作、いとうのいぢ先生イラスト)が発売中です。
アニメ版『涼宮ハルヒの憂鬱』の歴史的な大ヒットや、劇場版『涼宮ハルヒの消失』の公開など、ラノベファンのみならずアニメファンにも最も知られた作品の一つである本シリーズ。
約4年ぶりの新刊発売ということで、首を長くされていた方も多いと思います。

結論から言えば、流石にかなり久しぶりの新刊だったので、もうちょっと雰囲気が変わったりしているのではないかと少しヒヤヒヤしていましたが、全くの杞憂でした。
ハルヒをはじめとした登場キャラに感情移入していればいるほど、彼らの身に振りかかる災難に一喜一憂したり、意外な一面を見て新鮮な驚きを感じたり出来るので、非情に満足度が高く感じられると思います。

自分の場合は、アニメ版で本シリーズを知って原作を一気買いしたクチなのですが、それまでしばらく遠ざかっていたマイラノベブームを再燃させてくれた作品のひとつというイメージがあるので、ひときわ思い入れがありますね。
それが無かったら、当ブログでラノベ感想を記事にすることもなかったかもw

通常版の『涼宮ハルヒの驚愕』は、前後編がそれぞれ6月1日に発売されるのですが、初回限定版はそれに先駆けて先行発売されたのも大きなポイント。
いち早く読みたいという方にはマストバイなアイテムだと言えるかと思います。
深夜&早朝販売も開催されて、祭っぷりも相当盛り上がっていましたしw
大きなアニメショップでは、タワー積みやスクリュー積みといった名物の特設コーナーが設けられていたそうですし、平積みの両も半端ないことになっていたので、入荷数もトップクラスだったみたいですね。
その分、需要も多くて捌けるスピードも相当っぽいですし、初回特典や店舗別特典をお探しの方はお早めに。

気になるセット内容は、
ハルヒが表紙の『涼宮ハルヒの驚愕(前)』




佐々木さんが表紙の『涼宮ハルヒの驚愕(後)』




書き下ろしショートストーリーやイラスト、制作秘話等を収録した特製小冊子、『涼宮ハルヒの秘話』



の3つです。


特に、特典のショートストーリーはキョンと佐々木さんとの中学生時代の過去話が描かれており、ちょっとした裏設定が明かされたりするので必見です。
本文中のカラーのサービスイラストも露出度高めでニヤニヤ。
佐々木さん、マジスケスケw


※ネタバレが嫌いな方は先に読了されるのがオススメです。

お話的には、ひとつ前の作品である『涼宮ハルヒの分裂』から続く構成となっており、『分裂』・『驚愕(前)』・『驚愕(後)』で三部作と考えるとわかりやすいと思います。
ざっくり言うと、

『分裂』
中学生時代の友人、佐々木さんとの再会と、彼女を新たな涼宮ハルヒ的存在に祭り上げようとする藤原、橘京子、周防九曜の登場&世界がαとβに分かれはじめるまで。

『驚愕(前)』
SOS団の新団員の入部に関するコミカルな日常イベントがメインのα世界編と、長門が倒れて大ピンチ!というシリアスな雰囲気の中で続く藤原達との交渉がメインのβ世界編を交互同時に描きつつ、状況説明と伏線張り。

『驚愕(後)』
まさかの新キャラ、『綿橋泰水(わたはしやすみ)の登場で意外な展開を見せるα世界編と、九曜達の干渉をやめさせるべくキョンが活躍するβ世界編を交互同時に描きつつ、ふたつの世界の出来事が最終的な結果へと繋がっていくクライマックスへ。

という感じでした。

余裕があるなら分裂を再読してからの方がより楽しめると思いますが、キョンの特徴的なモノローグを追ううちに大体のあらすじは思い出せるかと。
むしろ、驚愕前→後までを間を開けずに一気に読むことの方が重要かなという印象でした。

まず、ところどころに、過去の名シーンを彷彿とさせる演出が挿入されていてテンションが上がりました。
消失のワンカットを思い出させるシーンがあったり、憂鬱のクライマックスに勝るとも劣らないキョンの勇姿が描かれるシーンがあったり、長門のピンチにはやっぱり◯◯◯が…という場面があったりと、キョンの語りもあいまって本作らしさが随所に感じられたのは好印象でした。

ひょっとして悪役ポジション?と思われた佐々木さんも、きっちりと個性や可愛らしさがクローズアップされる演出のお陰でバッチリと読者の心に残ったと思いますし、ヒロイン3人娘に無い魅力を持ったキャラとして十分に立っていたかと。
今巻はハルヒ自身も前面に出て来るタイプの内容だったので、その活発さや優しさが強く感じられたわけですが、それに負けない存在感を放っていたので良かったかと。
全てを知った後でヤスミのイラストを見直すと更に余韻効果もあって色々と感慨深いものがこみ上げてきますし、ハルヒ、佐々木さん、ヤスミの3人がそれぞれに見所が多くて良かったです。
っていうか、キョン、美味しいイベント多過ぎw

また、和気藹々としたキャラの魅力がタップリと描かれた日常編と、事態の解決に向けたお話で魅せるシリアス編とが、終盤に向けて絡み合っていくというコンセプトが判りやすく前面に押し出されているので、それぞれの場面を楽しみながらもグダグダにならずに最後まで一気に読ませるだけの吸引力が凄かったです。
ついつい先が気になってページを捲る手が止まらなくなるタイプの展開は、テンポが良くて止めどきが見つからなくなるかと。
4年待っていた事による心理効果もあって、充足感がひときわ満たされる感じw

主人公であるキョンはモチロンのこと、いつになくヒートアップする古泉や、大きな目的の為に手段を選ばない藤原、ここに来てまさかの重要人物となった?谷口や、いきなり登場してポロッと爆弾発言をかます国木田等々、男性キャラ陣の見せ場がいつになく多いのも新鮮で良かったと思います。
ここで初出しとなるネタも多く、意外性が良い仕事をしていたなと。
正に良い意味で驚愕!という感じでしたね。

今巻だけでなく、今後の物語の大きな流れに影響しそうな情報も色々と出てきたので楽しみです。
ある意味、これはほぼルート確定してるんじゃないの?というエピローグのアレが気になりますが、佐々木達の役どころもそれぞれまだ出番が多そうですし、メインの5人を中心に広がっていく物語に期待が高まりますね。

色々と方向性も明確に出てきた分、次は4年も待たずに続きが読める…はずかとw
ぶっちゃけ、レイニー止めならぬ分裂止めに悶々とさせられた方は自分も含めて多いとは思いますが、待っただけの甲斐はある内容で良かったです。
大人気作品であるにもかかわらず、全く音沙汰のない状況が続いたので、ストレスを通り越して逆に何かあったのかしら?と心配になってくるほどでしたが、あとがきを見る限りでは健康的な問題などは無かった様で何よりでした。

もっと突っ込んだところでは、今まではハルヒの行動に振り回されながらも、キョン達が事態の収拾に暗躍する様子が描かれる展開がほとんどだったわけですが、今回は逆にハルヒ自身がゴニョゴニョ(自主規制)…という展開だったのも対称的で大きく変わった部分かと。
SOS団の絆的な意味でも、ハルヒ=神説の掘り下げ的にも見所が多かったのではないでしょうか?

キョンの覚悟の強さも改めて感じられましたし、ますます盛り上がりを見せる本シリーズ。
ラノベ好きには必読の、課題図書的な金字塔作品としてオススメ♪

気になった方は、是非チェックなさってみてくださいませ。

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