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インディフィニット・リンケージ1巻の感想レビュー(ライトノベル)

2014年05月25日 16時07分26秒 | ライトノベル・小説
MF文庫Jのラノベ、『インディフィニット・リンケージ 01. 《不敗の王剣》の帰還』(刈野ミカタ先生原作、フルーツパンチ先生イラスト)が発売中です。

表紙は、主人公の蓮也とヒロインのユウリ。
こんな美少女にお願いされたら、何でもホイホイ言うこと聞いてあげたくなっちゃうでござるなぁ(*´∀`*)ポワワ

お話的には、2058年の近未来を舞台に、かつて全感覚投影型VRバトルゲーム・ブレードリンクでナンバーワンプレイヤーとなり、“不敗の王剣(クラウン)”と呼ばれつつも幼馴染を失ったショックで引退した主人公・蓮也の前に、空から降ってきた銀髪の少女・ユウリが現れ、“世界変革計画(プロジェクトシフト)”を阻止するために現役復帰&一緒に戦ってほしいとお願いされることに…というボーイ・ミーツ・ガール×ハイスピードバトルアクション展開です。

可憐な少女と元最強の少年がタッグを組んで近未来対戦ゲームの頂点を目指す!という設定だけでも熱さがビンビンに伝わってきますが、ランク毎に分けられた膨大な数の必殺技を駆使して派手にぶつかり合うバトルシーンは、合間合間に格ゲーライクな読み合いが挟まることで高度な駆け引きも楽しめるようになっているのが好印象でした。
敵も味方も最初から最強クラスのキャラが登場するので実力伯仲&かなり無双感があり、激しい技の応酬や瞬時に入れ替わる攻防にテンション上がりました。
1対1よりも複数対複数のバトルがメインになりそうなので、今後はそれを踏まえて戦術を練る事も重要になって来そうで楽しみ。
ものすごく乱暴に言えば、某AW系の対戦ゲームで某SAO系のスキルが必殺技として乱舞するタッグバトルが見れるぞ!的なノリなので、流行りどころが押さえられている感がありますね。

ブレードリンクというゲーム自体にも奥深い設定が多数用意されているわけですが、単純に勝ち上がることそのものが目的なのではなく、それが世界レベルで悪影響を及ぼす陰謀を阻止するための手段となっているのも興味深いところかと。
ゲーム内ではなく、現実世界の認識を書き換えてしまう技を使いこなすユウリ自身もかなりチートな存在だと思いますが、その能力を利用しようとする父&会社組織との敵対が、文字通り世界を守る事に直結してくるのが大きな見所かと。
ぶっちゃけ、学生の手に余るというか、初めから崖っぷち過ぎる気もしますが、特に戦闘技術に秀でているわけではないユウリを守りながら蓮也が不敗を貫けるのかどうか、最後まで手に汗握る緊迫感があって良かったです。
天賦の才を遺憾なく発揮し、勝利を追い求める熱血タイプな部分と、相手の意図を見抜き、その裏を書く冷静な戦術眼の両方を併せ持つ蓮也は、ゲーマーとして既に極まっているというか、一つの到達点を超えた貫禄でカッコ良かったですね。
幼馴染の散葉を無くしたトラウマを捨て去ってまで、出会ったばかりのユウリに協力したいと考えるようになるまでの経緯も丁寧に描かれているので、戦う理由には十分な説得力があったかと。

ラブコメ的には、青春時代特有の仄かな淡い恋心感がよく出ていますし、お約束のラッキースケベ的なイベントもそつ無く用意されているので、いかにもMF作品らしい感じですねw
ユウリにしても、散葉の姉である舞花にしても、少し理不尽な形で事件に巻き込まれてしまっているのが切ないところですが、蓮也が彼女たちの心を救うことが出来るかどうかにも注目していきたいです。

物語の肝となる認識書き換え能力については、冒頭のお見舞いイベントの演出が読者自身を巧妙にミスリードする形になっていたのに唸らされましたね。
めちゃめちゃ普通にそういう設定なのかと信じこんでいたのが、実は…という流れがお見事でした。
ユウリの実演だけでも状況は把握出来たと思いますが、実際に知らない間に信じこまされていることの恐怖を、蓮也と一緒に体験することで説得力がとても増した感じですね。
逆に言えば、某人物がそういうことが出来ると判った事で、イラストや名前周りの設定がヒントになって、先の展開が読めてしまった部分もあるわけですが、それはちょっと穿った読み方なので問題ないかと。

事件に関する重要人物が主人公&ヒロインの周りに集まりすぎている事と、3ヶ月後のイベントを乗り切ってしまうと全ての問題が解決してしまいそうな事が気になりますが、その辺りはユウリの父に更なる思惑があったりして上手く展開していくことに期待したいですね。
ラストの引きには驚かされたので絡みが楽しみですが、その前に今回戦ったかたると幻影の兎姫のその後の補足はもう少し欲しかったところかも。
今月発売作品の中ではショップの展開スペースも広かったですし、早めに2巻が出ると良いなぁ。


気になった方は是非、チェックなさってみてくださいませ。


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