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キラーチューンオーバーチュアの感想レビュー(ライトノベル)

2014年08月28日 22時43分24秒 | ライトノベル・小説
MF文庫Jのラノベ、『キラーチューンオーバーチュア』(触媒ファントムガール先生原作、ヤスダスズヒト先生イラスト)が発売中です。

表紙は、主人公のハルトとヒロインのナツキ。
個人的にはヤスダ先生のイラスト=スタイリッシュのイメージが強いですが、本シリーズの登場人物達も個性派揃いで、どんな風に描かれていくのか楽しみですね。
カバーの素材も特別に良いの使ってる感じ?

お話的には、“オンガク”と呼ばれる一つ目を持つ特殊な物体を操る異能者が存在する世界で、他のオンガクが持たない口を持ったオンガクを宿した事でコンプレックスを感じる主人公・ハルトが、幼馴染の女の子・サクランに連れられて向かった廃墟で異形の怪物・ムオンと遭遇して大ピンチ!
ムオンと戦う謎の少女・ナツキに助けられたハルトは、新たな力に目覚めると共に戦いに巻き込まれていくことに…という学園×異能バトル展開です。

いわゆるスタンドやペルソナっぽい各人固有の異能力であるオンガクですが、目玉があったり、体の一部に宿す&肉体の形を変えて戦う辺りは、寄生獣っぽい得体の知れなさがあって興味深いですね。
オンガクの使役に関連する用語に実在の音楽用語を重ねているのは上手く世界観を形作っている気がしますし、悪いムオンと戦って平和を守るというコンセプトもわかりやすく、王道の少年漫画のような安定感のある滑り出しで良かったです。

基本的にぼっち気質&引っ込み思案なハルトが仲間達と出会うことでその世界を広げたり、逆にミスを犯して不協和音を生み出してしまったりという流れはややテンプレ感がありますが、ハルトが自分のオンガクをなぜ嫌うようになったのか?という理由や、それに大きく関わっているサクランがどう思っているのか?という事については劇中で丁寧に説明されていて好印象でした。
ラブコメ的な意味でも、サクランがハルトにベタボレなのは見ていてバレバレでしたし、ふたりのすれ違いがどうなってしまうのかにハラハラしながらテンポ良く物語を追うことが出来たのでとても読みやすかったです。
というか、ハルトがサクランに対して驚くほど異性を感じていない&ナツキに一目惚れ状態なのが不憫過ぎるw

クールと見せかけて意外と情熱家なデジタ、後輩として慕ってくれるアキラ、パンツ見せガールなリリィの3人も、賑やか楽しく暮らしている日常から一転、戦闘になるとチーム一丸となってそれぞれの役割を果たしてくれるのが頼もしく、今後もチームで連携しながら強敵を倒していく流れに期待できそうですね。
…あれ、リリィのパンツじゃないから恥ずかしくないもんネタに(・∀・)ニヤニヤしていたけど、という事はある意味ノーパンじゃね?(´・ω・`)閑話休題。

ナツキ達の組織の詳細やら、当面の敵となる存在についてはまだチラ見せの段階なので、その辺りを2巻でどれくらい掘り下げていってくれるかに期待ですね。
個人的には、ハルトのオンガクに関するトラウマにどう向き合っていくのか?という演出には説得力があって良かったと思うのですが、クライマックスで彼の力の原動力になったのは、それとは直接関係ない別の感情だったように見えたので少し違和感が残ったのは残念。
あと、オンガクの実際の姿形については想像で補うしか無かったので、出来れば細部までイラストで描いて欲しかったですね。
表紙や扉絵で白部分と目玉で表現しているのはそれぞれオシャレでカッコイイんですが、実際どの辺りに口があって、バトルシーンでどう変形して武器を取り出してるの?というのがイメージしにくいのは少しツラかったです。
武器であり能力でもあるオンガクは本シリーズの象徴ともいうべきアイテムなわけですし、日常でのフリーダムなカワイさとバトル中の獰猛な本性とが両方見れれば言うこと無かったかなと。


気になった方は、是非チェックなさってみて下さいませ。


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