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輪るピングドラム (上) の感想レビュー(アニメ原作小説)

2011年07月07日 20時36分00秒 | ライトノベル・小説
幻冬舎から『輪るピングドラム (上)』(幾原邦彦先生・高橋慶先生著、星野リリィ先生カバーイラスト)が発売中です。
幾原監督の12年ぶりの新作TVアニメである同作の、原作小説第1弾(上中下巻構成)ということで話題ですね。
関西では今日の深夜からいよいよ放映開始なわけですが、この上巻ではアニメ版の1~9話までの内容を収録しているとのことなので、予習用にバッチリかと。
※逆にネタバレが嫌だという方は先にアニメをご覧になって下さい

お話的には、双子の兄弟である冠葉(かんば)と晶馬(しょうま)が、病弱で余命数ヶ月と診断された最愛の妹、陽鞠(ひまり)と最後の時を自宅で過ごすことに。
それぞれに意識はしつつも病気の事には触れず、なるべく楽しく過ごそうとする3人は、退院祝いで水族館に出かけることにしたものの、兄弟がふと目を離している間に陽鞠は絶命。
あまりのショックに霊安室で打ちひしがれる兄弟でしたが、死んだはずの陽鞠が突如息を吹き返したかと思うと、ピングドラムと呼ばれる存在の捜索をふたりに命じて…という波乱の展開です。

水族館でお土産として買ったペンギンをかたどった帽子を被っている時の陽鞠は、明らかに本来の彼女とは違う人格が乗り移っているかのような言動をとっていてミステリアスです。
死んでいるはずの人間を生き長らえさせる強力な力を持っている時点で、本作でもかなり重要なキーパーソンとなってくることは明らかですが、当の陽鞠は自身がその人格として振舞っているときの記憶は無く、なぜ彼女がこのような形で巻き込まれることになったのか?といった辺りも気になるところですね。

陽鞠の死という運命を受け入れられない兄弟は、ピングドラムの捜索という命令に従うしか無いわけですが、どんなものかもわからず、断片的な情報しか与えられていない状態での捜索は、案の定困難を極めることに。
必ず陽鞠を救うと誓う純粋な兄妹愛の美しさが語られる一方、実はそれ以上の禁断の想いも…という演出にはゾクゾクさせられました。
冠葉と晶馬の陽鞠へのスタンスの違いが、後々どうお話に影響してくるのか、考えるだけでテンション上がりますw

また、2話から登場する苹果(りんご)のキャラの特殊性も、かなりぶっ飛んだ設定になっていて驚かされました。
一発ネタなのかと思ったら、長々と回を重ねつつ、それを掘り下げていく展開になっていたので、怖いもの見たさでページを捲る手が早まったというかw
恋愛をそっち方面から描くのか~!的な驚きがありました。
…というか、冠葉と晶馬が重度のシスコンなので、普通のラブコメとは違った切り口になるのも頷けるわけですがw

現時点では公式サイトの方も一枚絵のみといった感じなので、苹果のキャラデザをまだ知らないのですが、陽鞠自身は兄二人に対して異性として意識している的な要素は少なめな印象だった分、恋愛絡みで一喜一憂するのは苹果のエピソードがメインになりそうかなと予測していたり。
9話までの間に彼女にまつわる様々なエピソードが語られていきますが、物語のラストまで初志貫徹するのか、それとも違う選択をするのか、まだまだ読めない感じですね。

各キャラ同士の複雑な人間関係もさることながら、主要キャラクターのほとんどがどうも過去に色々抱えているっぽいことが仄めかされていて、色々と想像を掻き立てられました。
各エピソードの中で伏線をチラ見せしつつ、次回への引きではほぼ毎回予想外の展開が待ち受けているという大胆な構成は、視聴者を上手く物語に惹き込んでくれるのではないかと思います。
Twitterの実況とかすごい楽しみかもw

ファンタジー的な要素がある一方で、シビアでドロドロした恋愛模様が描かれるのがまたインパクト大きかったです。
愛のカタチにも色々あるわけですが、相手が自分のことを想っていることに気付いていない故の何気ない振る舞いや優しさがもたらす残酷さ、みたいなものがグサグサ胸に突き刺さってくるパターンが、かなり切なかったり。
理想と現実のギャップというか、誰かが幸せになる一方で誰かが不幸になっている系のシナリオは、恋愛が絡むと特に胸にガツンとくる気がしますね。

運命について否定するのか、肯定するのか、といったあたりも物語のテーマとして重要視されている様ですが、そもそもが陽鞠の死という運命を回避する為に事件に巻き込まれていく兄弟なので、物語の着地点がどこになるのか非常に興味深いです。

また、マスコットキャラクターのペンギントリオによる萌えや、独特な表現が用いられるであろう心象風景系のシーンについては、アニメならではの演出に期待出来そうで楽しみ。
ウテナの時にあったような、神秘的でありながらどこか淫靡で官能的なサービスシーンもあると良いなぁw

気になった方は是非、チェックなさってみて下さいませ。


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輪るピングドラム  アニメ公式サイトへはこちらから

輪るピングドラム第1話『運命のベルが鳴る』の感想レビューへはこちらから

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