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ウェスタディアの双星4~うら若き女王騒乱に立つの章~の感想レビュー(ライトノベル)

2009年02月19日 14時58分11秒 | ライトノベル・小説
電撃文庫のラノベ、『ウェスタディアの双星4~うら若き女王騒乱に立つの章~』(小河正岳先生原作、津雪先生イラスト)が発売中です。
主要キャラクターであるチェザーリとルシリアの2人が飾る表紙が目を惹きます。
ルシリアの可憐さはもちろんですが、イケメン、ワイルド、童顔と揃えられた男性キャラクターも魅力的なので、女性の方にも受け入れやすいのではないでしょうか。

今回のお話では、ローゼの祖父であるテオドーロがいよいよ本格的に登場し、ルシリア達を領地に迎えます。

王国内の貴族達と友好関係を築き、手に入れた平和をより盤石なものにする為、努力するルシリアがケナゲで素敵です。
チェザーリ達とのWお忍びデート(サングラスのチェザーリとメガネのルシリアが良い感じ)を満喫し、順風満帆のように見えた領地訪問でしたが、1巻冒頭で国を見捨てて逃げ出した王子コルネリオが突如として帰国。
あげくの果てには後継者問題をぶり返すという暴挙に。

忠臣として先王に仕えたテオドーロが取った行動とは?
そしてコルネリオを裏で操る新キャラ、ピサーニの正体とは?
頼みのバドエル達と引き離され、孤立無援のルシリア達はどう動くのか?と、スリリングな展開が見所です。
('-^*)/

コルネリオを利用するよう指示を出した人物については冒頭であかされているので、ピサーニは単なるエージェントのような存在なのかと思って読み進めていましたが、過激な言動から想像していたものとは異なる、端正な顔立ちや、意外な因縁など、物語中でも予想以上に活躍するので見逃せません。
そうして印象を改めた後に、さらに意外な事実が判明するという見せ方が絶妙でした。
ベタと言えばベタですが、かなり虚をつかれたので、良い意味でしてやられた!的な読後感になりました。
これは今後の活躍にも期待かも。

今後に期待という意味では、ロアキアのオリアスがいよいよ本腰を…という展開が明確になり始めているのも大きいですね。
まだまだ真っ正面からはねのけるのは無理でしょうが、いずれ大軍を率いたバドエルとアルファーニの双星コンビと雌雄を決する時が来るかと思うと、待ち遠しいです。

根っからの『ビームやミサイルを装備した宇宙戦艦が戦ったりする、SF作品』が好きだ!という方には少々物足りない部分もあるかも知れませんが、魅力的なキャラクターを配置し、間口を広げた分、より多くの読者が楽しむことが出来るようになっているのはいかにもライトノベルらしいアプローチだなと感じられ、好印象です。
ひたむきなキャラクター達の考えや行動に、読後感が爽やかな作品なのでおすすめです。

気になった方は是非、お読みになってみて下さいませ~。



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