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@HOMEの感想レビュー(ライトノベル)

2010年11月10日 20時51分24秒 | ライトノベル・小説
電撃文庫のラノベ、『@HOME 我が家の姉は暴君です。』(藤原 祐先生原作、山根真人先生イラスト)が発売中です。
表紙は、主人公の響とメインヒロインポジションの次女、リリィ。
メインヒロインと言っても、(今のところは)ラブコメではなく、家族ものの作風なので、恋愛的な意味よりも家族愛的な意味での心の交流に焦点が当たっているのが新鮮でした。
…自分も、こんな美人で弟想いな素敵なお姉さんが欲しいでありますw

お話的には、両親が事故で他界し、突如天涯孤独の身となった響のもとに、今まで交流の無かった親戚と名乗る『倉須家』のリリィたちが現れ、家族として暮らすことを提案してきて…という展開です。

いわゆる擬似家族を形成する倉須家のメンバー達は、それぞれ一風変わった性格の持ち主ではあるものの、響を好意的に受け入れ、響もまた彼らに早く溶け込めるように頑張って…と、表向きは波風が立たないおだやかな日々が続いていくことに。
しかし、『暴君』であるリリィのとある行動によって、響の感情にも大きな変化が!というのが最初の見所ですね。

状況に流されつつも、なんとか普通の日々を過ごそうとする響ですが、見方によっては悲しい現実から目を逸らそうとする逃避行動そのものなわけで。
そんな彼の様子を見守るリリィが、『姉として』どのように振る舞うのか、またその想いが響にどう伝わるのか?という部分は説得力が高く、家族同士の最初の本音トークが胸と涙腺を刺激しまくりでしたw

パッと見、行動が直情的に見えるリリィですが、『弟を心配する』気持ちはとても繊細で、温かな心を持った女性であることが分かります。
それに響が気付くことによって、ようやく本当の家族になり始める、形だけではなく本心から倉須家のみんなを受け入れ、自分を受け入れてもらいたいと願い始める…というエピソードが最初に描かれることで、本シリーズの方向性も明確に現れており、読者がすんなりとキャラクターに感情移入できるように配慮されていて好印象でした。

もちろん、リリィだけが突出した家族思いというわけではなく、みんなが絆を大事にしている気持ちが伝わってきますし、リリィもまた他の家族から見守られることで救われている部分があって…という、倉須家を構成する家族同士の関係性が温かく描かれているのが大きな特徴ですね。
響が見ていない場面など、リリィ他のキャラクターの視点で描かれるパートの存在が、そこを上手く補完してくれている感じで良かったと思います。

まだシリーズ1巻目ということで、倉須家の基本ルール他のキャラ&舞台設定紹介がメインの展開ですが、ほのぼのかわいい感じのイラストとは裏腹に重めの過去話が飛び出す可能性も高そうですし、今後も目が離せませんね。
個人的には、藤原先生と言えばバイオレンス的な意味での『血』と美少女の組み合わせが醸しだす独特の世界観が魅力、というイメージがありましたが、本作では『血』にとらわれない家族をメインテーマに、新たな境地を描かれようとなさっているところが非常に興味深かったです。
従来からのバトル&美少女モノについては、同じく新シリーズとして開始された『煉獄姫』の刊行も並行して行われていくとのことですし、ファンとしては嬉しい限りです。


気になった方は是非、チェックなさってみて下さいませ。

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