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魔弾の王と戦姫〈ヴァナディース〉13巻の感想レビュー(ライトノベル)

2015年12月02日 22時27分13秒 | ライトノベル・小説
MF文庫Jのラノベ、『魔弾の王と戦姫〈ヴァナディース〉13』(川口士先生原作、片桐雛太先生イラスト、よし☆ヲ先生キャラクター原案)が発売中です。

表紙は、戦姫の1人であるヴァレンティナ。
むき出しの肩と肌見えまくりの衣装がエロスエロス!
鎌を持つ手がなんとも艶めかしくて、今日流行りだした男◯のメタファー某ってワードが脳裏をよぎったりw

お話的には、ザクスタン軍を撃破した直後の隙をグレアストに突かれて月光の騎士軍が壊滅!
エレンが行方不明になってしまったことを知ったティグルが、単身彼女の捜索に乗り出すものの、既にエレンはグレンによって囚われの身となっており……という、貞操の危機!展開です。

グレアストのエレンへの偏愛っぷりは以前の邂逅でも明らかでしたが、実際にエロ漫画一歩手前レベルの描写が入って生々しかったですね。
ちょっとプレイが高度過ぎて人によってはNGな気もしましたが、おじさん、きらいじゃないぜ( ー`дー´)キリッ
とりあえず、グレアストの非道ぶり自体が、エレンとティグルの感情を激しく揺さぶる&お互いを想う気持ちを再認識させるギミックになっていたのは間違いなかったですし、グレアストがここまでやったのなら、ティグルの取りうるべき行動がああなったのも納得だなぁと感じられる部分もあったりで、最終的な結果だけを見ればこういう演出もありだったと思います。
逆に言えば、ここまでやられて日和るような男ならティグルの主人公としての魅力が半減してしまっていたでしょうし、あれ以上の辱めを受けてしまったらエレンの戦姫としての矜持やらヒロインとしての立ち位置も大きく様変わりしてしまっていたでしょうから、そういう意味では計算尽くの予定調和だったという印象の方が強いかも。
とはいえ、それが悪いというのではなくて、ティグルにとっての最愛がエレンであることを確定させつつ、今後の国家間を揺るがす戦争&今までとは意味合いの異なるヒロインズとのラブコメ関係を最大限に盛り上げる為にベストなタイミングで一大イベントを決行させた形という事かなと。
エレンが女性として受けた屈辱やトラウマの事を考えると手放しで喜びにくいですが、美しき予定調和ともいうべきシナリオ展開だったと思います。

というか、ティグル同様にグレアストぶっ殺す!と思いながら読んでいた方が多いと思いますが、用兵周りの戦術が予想以上に巧みだった事に驚かされましたね。
戦姫ふたり+ティグルを相手に善戦とか、ガヌロンと同時に相手していたらかなりヤバかったと思いますが、意外なオチで落とし前を付けられることになったのは因果応報かなぁと。
メインメンバーが必要以上に手を汚さずに済むように配慮した結果でもありそうですが、同情の余地が全く無いですし、気持ち的にはよっしゃああ!という感じw
べ、別にエレンにあんなことやそんなことをしていたのが羨ましくて嫉妬したとかそんなんじゃないんだからね!(代わってくれw)
当の人物について伏線でそれとなく触れていたのを回収していたのもスマートで好印象♪

ラブコメ的には、エレンについての顛末は各自でご覧頂くとして、今巻MVPなのに割りを食って不憫なミラと、何気に外堀が埋まって1番ゴールインに近い気がするレギンのふたりが今後どう動いてくれるのか楽しみですね。
特に、ミラの“ばれた。”からの一連の流れに(・∀・)ニヤニヤせざるを得なかった件。
むしろ、動揺しつつも気丈に持ちこたえられたのは大したものだったというか、ティグルが大のお気に入りなのは確定ながらも、生涯の伴侶として添い遂げたいとまでは覚悟が決まっていなかったのが敗因(お互いあの若さなら無理も無いw)というか、あまりの間の悪さに同情してしまったり。
エレンに対する対抗心が人一倍強い彼女なだけに、そうそうすんなりハーレム入りするわけにもいかなさそうではありますが、これはティグルに対する貸しをどうやって回収するのか((o(´∀`)o))ワクワク
最終的にエレンと同じような考え方に至る(ある意味、男性にとって都合が良すぎるとも思いますが、国家レベルの英雄という立場を考えれば妥当なところかと。)ヒロインがあとどれだけ増えるのか、気になりますのうw


気になった方は是非、チェックなさってみてくださいませ。


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