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とある魔術の禁書目録第8話『黄金練成(アルス=マグナ)』の感想レビュー

2008年11月23日 15時28分33秒 | とある魔術の禁書目録&超電磁砲
『私にも、目的がある。ここから抜け出すことではなく・・・ここでなければ出来ない目的。ちがう・・・錬金術師がいなければ不可能な目的と言うのが正解。』
姫神救出戦もいよいよ本番。
大技、『グレゴリオの聖歌隊』も炸裂し、手に汗握る展開のお話です。

前回ラストに発見された鎧姿の遺体は、ローマ正教の13騎士団のものと判明しました。

『表と裏だね・・・ここは。』 

コインの表と裏のように、お互いに干渉できないというルールが館内を支配していました。
元々中で生活していた塾生達は、外敵である魔術サイドの人間の死体が転がっていても、気付くことすら無かったという訳ですね。
ステイルや上条さん達からは逆サイドの様子も見えるようですが、声をかけたりすることは出来ないご様子。

自分のイマジンブレイカーを使えばこの効果を打ち消せないかと考えた上条さんでしたが、

『無駄だよ・・・魔術の核を潰さない限り、この結界を破ることは出来ない。』

結界の外に隠された、大元を潰さなければ、結界自体を完全に破壊することは不可能。
当座の目的が決まります。

『戦う理由が・・・増えたみたいだ。』

ただの死体だと言いつつも、さりげなく十字を切って死者の冥福を祈るステイルがカッコヨスです。

本格的な探索を開始する前に、外に電話が繋がるかどうか確認する上条さん。
インデックスは上条さんのプリンを食べてしまったりしていましたが、現状では上条さんが危険なことに関わっている事に気付いておらず、自宅の方でも何も問題は起こっていないことが判り、ほっと一安心。
というか、プリンの周りをクルクル回るインデックスがカワユスです。

『ここは戦場だというのに、のんきに女の子なんかと会話しちゃって・・・。』

ステイルが指摘しますが、

『・・・妬いてるの?』

上条さんの容赦ないツッコミがww
インデックスと楽しそうに話す上条さんを見て、うらやましがる気持ちが無いとは思いませんが、ステイルの思いはそれだけではありませんでした。

『間違うなよ。恋愛対象としてあの子を見ているわけではない。君だって知ってるだろう?あの子は今まで、一年周期で記憶を消さねば生きていけない体だった。今、君のいる位置にはかつて、様々な人たちがいた。父親や、兄弟や、親友や先生。皆様々なものになろうとしたんだ。かつて僕は失敗し、そして君は成功した。それだけさ。僕らの違いは、たったそれだけだよ・・・。』

顔をそらしつつ自嘲気味に微笑むステイルの胸中が察せられますね。
上条さん自身も、インデックスの救出を成功させたのは、記憶のなくなる前の自分であったことを自覚し、気を引き締めます。

館内を捜索する2人。
塾生はたくさんいたものの、結界の対岸にいる関係から、特に問題なく調査が進みそうだと思いきや・・・。

『マズイかな・・・。』

自分達を見ることが出来ないはずの塾生たちが、しっかりと2人を凝視。
唇からは魔術の詠唱が。
アウレオルスは、本来コインの表の住人である彼らを、裏側に立たせて自動の警報となるように仕組んでいました。
それぞれの塾生の額からは、光球が浮かび上がり、上条さんたちを狙います。
多勢に無勢と逃げ出す2人。

『レプリカとは言え、「グレゴリオの聖歌隊」を作り出すなんて・・・。本来は、3333人の修道士を聖堂に配し、その聖呪(いのり)を集める大魔術だ。』

大勢の人間を同時に操るシンクロの鍵となるものを破壊すれば、状況を打開することが出来ると告げるステイル。
しかし、無数に追尾してくる光球に、階段で追い詰められそうに。

『1つ秘策があると言えばあるんだけど。・・・Badluck,Scarecrow.(お気の毒に、カカシ君♪) 』

ステイルの秘策とは、上条さんを囮にしてしまうことでしたww
原作にあわせて英語読みを持ってくるあたり、芸が細かいですね。
自分は核の破壊に向かってしまったステイルに唖然となりつつも、逃走を開始する上条さん。
しかし、階下には塾生の少女が待ち構えていました。
呪文の詠唱を始める彼女でしたが、通常、魔術の才能が無い人間が、無理に魔術を使おうとすれば体が傷ついてしまうことになるという法則のせいか、その体には次々と裂傷が浮かんできます。

『やめろ!自分の体がやばくなってることぐらい、判ってんだろ!?』

上条さんの声も、コインの向こう側にいる彼女には届かず。
常に自分よりも相手のことを気にかける上条さんの性格が、よく表れています。
結局、体が負荷に耐え切れられなかったのか、崩れ落ちる彼女。
咄嗟に彼女を受け止める上条さんでしたが、光球は1つに集まって大きな塊となり、上条さんに急襲!
万事休すか?と思われたものの、攻撃は霧散。
そこに現れた姫神のお陰で、九死に一生を得ます。
彼女の持つ力の強さが垣間見えますね。

『それにしても・・・あの錬金術師も歪んだものだな。血路とは他人ではなく、己を切り開いて創るものだろうに。』

ステイルの言葉から、彼はアウレオルスと面識があることがうかがえますね。
インデックスを助けるために、神裂とともに己を切り開いたステイルの言葉なので、説得力があります。

結界の核を破壊することに成功したステイルでしたが、実はこれ自体が襲撃者を特定箇所に引き寄せるための罠でした。
さすがは魔術師同士の戦闘といった感じですね。

『自然。グレゴリオ=レプリカを使えば、どこに潜んでいようが、核の元までおびきだせるとは思っていた。』

アウレオルス本人がステイルの元へ姿を現します。
このあと、どの様な戦いが繰り広げられたか描かれていなかったのは残念です。
ステイルの見せ場が(泣

『手当てをすれば・・・平気。・・・血の流れについてなら私は人より詳しい。手伝って。』

傷ついた塾生を治療する姫神。
見た目ほどは重症ではなかったので良かったですが、それを差し引いても姫神の治療(縫合)技術は優れたものでした。
血の流れに詳しい理由は、彼女の正体と関連する事柄だからでしょう。
必死に抗おうとするうちに、独力で身につけたのかもしれませんね。

『なんか、変。当麻がプリンを勝手に食べられて、「まあ良い」で済ませるはずは無いんだよ。』

一方、インデックスは上条さんの言葉を不審に思い、探しに出かけることに。
部屋を出た瞬間、ステイルの貼ったルーンの刻印に気付くインデックス。
折角インデックスに気付かれないように手で貼り付けたルーンでしたが、それが原因で上条さんがトラブルに巻き込まれていることを知られてしまったのは皮肉ですね。

『これ・・・魔法のステッキ。』

『って、警棒じゃねーか!』

『・・・新素材。』

舞台は戻って三沢塾。
塾生の治療も終わり、ほっと一息をつく2人ですが、姫神が魔法使いであることを未だに信じられない上条さん。
そりゃスタンガン機能付きの警棒を見て魔法少女と結び付けるのは無理がww

『こんなところに閉じ込められてねーで、外に出ようぜ?』

『私にも、目的がある。ここから抜け出すことではなく・・・ここでなければ出来ない目的。ちがう・・・錬金術師がいなければ不可能な目的と言うのが正解。』

救出目標を見つけて任務完了といきたい上条さんでしたが、姫神はこれを拒否。
監禁されていたのはアウレオルスに乗っ取られる前までの間だけでした。
指示されていた事実とは異なり、彼女は自分の意思でそこにいた訳ですね。

『私が外に出ないのは、必要性を感じないだけ。不用意に出れば、アレを呼び寄せるから。・・・吸血鬼・・・どんな生き物か知ってる?変わらない・・・私達と何も変わらない。誰かのために笑い行動できる・・・そんな人たち。私の血は甘い匂いでそんな人たちを招き寄せる・・・招き・・・集め・・・殺す。理由はない。ただ一度の例外もなく・・・殺し尽くしてしまう。』

砂糖菓子に群がるアリの様に、姫神を目掛けて吸血鬼たちが集まってくる訳ですね。
姫神自身の想いとは関係なく、勝手に近寄っては、その力にやられていく。
所謂、誘蛾灯の様な状態になってしまっているようです。
前回のアバンで描かれていた、姫神を取り囲む大量の遺体は、吸血鬼たちのものだったのでしょう。
この辺は原作ライトノベルの方で、もう少し細かく描写されているので、機会があればお読みになられるとよろしいかと思います。
学園都市の力で、その力を取り除く方法を見つけたかった姫神でしたが、その方法は見つからず。

『私はもう殺したくない。誰かを殺すぐらいなら・・・私は自分を・・・殺してみせると決めたから。』

姫神の決意の固さがうかがえます。
頼みの綱であった科学の力でもどうしようもなく、最早、後のない姫神。
必死にあがき続ける彼女の苦悩は、どれほどのものでしょうか。

アウレオルスが姫神を必要とするのは、吸血鬼が欲しいから。
吸血鬼を害さないことを条件に、彼に協力することを決めた姫神。
前回のハンバーガーショップでは、自分自身を撒き餌とするべく、塾の外に出ていたことが明かされます。

『アウレオルスは言った。助けたい人がいるって。吸血鬼の力が必要だって。だから約束した。殺すためではなく・・・助けるためにこの力を使うって。』

『そんなの駄目だ。もしそいつがお前の言うとおりの人間だとしたら、これ以上間違えさせることなんて出来ない。』

誰かを犠牲にして他の誰かを救う。
インデックスを利用した必要悪の教会と同じように、それが善行であっても、他人を利用して何かをしようとすることは、やはり間違いだと上条さんは考えているようです。

『すぐ、そちらへ向おう。』

遠くにいたはずのアウレオルスが、一瞬で上条さんの懐に。

『これ以上貴様はこちらへ来るな。』

謎の力に翻弄されつつも、殴りかかろうとする上条さんでしたが、またもアウレオルスの言葉どおり、見えない壁に阻まれます。

『憮然。つまらんな、少年。吹き飛べ!』

『待って!』

上条さんを始末しようとしたアウレオルスを、姫神が制止。
吸血殺しの力とは関係なく、偶然知り合っただけの自分を救いに来た上条さんを傷付けるなら、協力をやめると宣言。
上条さんも、姫神も、その意思の気高さには頭が下がりますね。
『少年。案ずるな、殺しはしない。・・・ここで起きたことはすべて忘れろ!』

自らの首を釘で刺し、言葉を発するアウレオルス。
彼がそこまでして手に入れようとする吸血鬼の力とは何なのでしょうか?

『ここは・・・?』

気がつくと、公園のブランコでステイルとともにたたずんでいた上条さん。

『何か重要なことを忘れているような・・・。』

何気なく頭に手をやった上条さん。
その時、イマジンブレイカーの力が発動し、すべての記憶を取り戻します。
脳細胞が破壊された以前とは違い、あくまで魔術の力で記憶を認識できないようにされていただけだったので、今回は無事に思い出せました。
インデックスを安心させるためについた嘘が、ここに来て現実のものとなったのは皮肉ですね。

『お前の疑問を、さっくり解消させるおまじないを教えてやる。』

あっかんベーの表情をステイルに取らせた上条さんは、素早く攻撃を開始!

『よくも人様を使って逃げ延びやがったな記念!』

上条さんの舌噛みアッパーがステイルに炸裂ww
これでステイルも記憶が戻りました。
下手をすると舌がやばいことになりそうですが、こちらも殺されかけたので意趣返しという訳ですね。

『久しいな・・・覚えておらんか。』

上条さんを探しに三沢塾に辿り着いたインデックス。
いきなりアウレオルスと対面するも、彼にはインデックスとの面識がある模様です。
眠れと命じられ、敵の手に落ちるインデックス。

記憶を取り戻した上条さんとステイルは、鎧姿の一団が三沢塾前に展開しているのに遭遇。

『正真正銘のグレゴリオの聖歌隊だよ。今頃バチカン大聖堂では、3333人の信徒が聖呪(いのり)を捧げているだろうさ。』

実動部隊である13騎士団が、本国の力を借りて最終手段を取っている・・・という感じでしょうか。
アウレオルスのグレゴリオ・レプリカは、彼独自のアレンジがかかっていて、追尾性などはあったものの、純粋な威力では本家にはかなわない別物であった訳ですね。

『あいつら、何する気だ?』

『・・・聖呪爆撃・・・!』

『爆撃?あの中には姫神が!無関係な生徒達だって!』

超威力の攻撃がビルに直撃。
間違いなく破壊されますが、時間を巻き戻すように元通りに。
すべての事象が『起きなかった』状態にされてしまいました。

『黄金練成(アルス=マグナ)・・・あれが僕らの敵、アウレオルスの本当の実力。』

アウレオルスの実力は、前回語られていた究極の錬金術師の力に近いレベルのものに強大なようですね。
2人で再確認しているところへ、スフィンクスがインデックスのフードを持ってやってきます。
インデックスがピンチになっていることに気付く2人。
まだ拾われたばかりなのに、すっかりなついているスフィンクスがカワユスです。

当のインデックスは、アウレオルスに運ばれて最上階と思しき部屋に。
姫を抱える騎士のように、丁重にインデックスを運ぶアウレオルス。
穏やかなその表情に、隠された真実とは?

姫神も無事で、それを見守っていました。
能登さんのファンも一安心といったところでしょうか。

次回、第9話、『吸血殺し(ディープブラッド)』

いよいよ決着の時という感じでしたね。
1巻の時に比べると、さすがに駆け足という感じでしたが、原作2巻の最大の見せ場も見られそうなので、次回も楽しみです。
血だらけの上条さんですが、なんとか立ち向かって欲しいところですね。
ひょっとしたら、時間の都合とわかりやすさのために、アニメ版では結構カットされる部分が出そうな気も(汗
気のせいだと良いのですが。





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