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機動戦士ガンダム00セカンドシーズン第8話『無垢なる歪み』の感想レビュー

2008年11月24日 17時41分32秒 | 機動戦士ガンダム00 2ND SEASON
『イオリアにガンダムを託された僕は思う。君達は、間違っていると。そうさ、僕は自分の道を進む!愚かだと言われようが、がむしゃらなまでに!』
色々な意味でティエリア回なお話です。
いろいろな見せ場があるので、追いかけるのが大変な感じですね。

リジェネと対峙したティエリアの頭に、声が響いてきます。

(GN粒子波を触媒とした脳量子波での感応能力。それを使ってのヴェーダとの直接リンク。遺伝子操作とナノマシンによる老化抑制。・・・僕達は、イオリア・シュヘンベルクの計画に必要な存在だ。まさか、自分に同類がいることを知らなかったのかい?ふっふっふ、どうやらガンダムマイスターである君には、ヴェーダによる情報規制がかかっていたようだね?)

ティエリアの苦悶の表情が痛々しいです。
1期の時の彼だったら、ここまでの話を聞いただけで卒倒モノかもしれませんね。

(なら、教えてあげるよ。この計画の第1段階は、ソレスタルビーイングの武力介入を発端とする世界の統合。第2段階は、アロウズによる人類意思の統一。そして、第3段階は、人類を外宇宙に進出させ、来るべき対話に備える。それが、イオリア計画の全貌。そう、宇宙環境に適応した僕らが、人類を新たなフロンティアに導くのさ。)

アロウズの役目までは、ここまでのお話でも描かれていたので言われてみれば、と思えましたが、その後の宇宙進出については驚かされました。
来るべき対話という言葉の相手が誰のことなのか気になりますね。
宇宙へ出て認識能力が上がったニュータイプや、人為的に能力を高めたコーディネイターなど、他のガンダム作品でも人間の進化、みたいなことについては重要な扱いがされていましたが、ダブルオーでは兵器としての超兵、はじめから特異な存在であるイノベイターなどの一部を除き、人類全体に掛かってくるような意味合いでの進化的なものは描かれてなかったような気がしたので意外でした。
意思が完全に統一されていれば、戦争などの争いも起きなくなるかもしれませんが、そこから人類が宇宙に進出して行けば、新たな価値観の対立とかが起こりそうな気もするので、そのあたりをどうするつもりなのか、今後の展開に期待したいです。
リボンズ達も、人類の導き手として暗躍を繰り返していくのでしょうが、単純に好きでやっているのか、それをすることで自分達にもメリットがあるのか、行動の動機が気になります。

『全く・・・余計な事を。』

しかし、ティエリアに情報を与えたのはリジェネの独断のようです。
リボンズはまだその時期ではないと判断していたことが後にも示されていました。
しかし、リジェネはリボンズに自分の行動が筒抜けであるだろうことは予測していたはずでしょうし、元から隠す気はなかったのではないかと思います。
そう仮定すると、同じイノベイター同士でも気性の違いみたいなものがあって、リジェネ自身は計画に少しぐらい不確定な要素が入っていた方が好み、みたいな感じなのでしょうか。
どちらかといえばリューミンの考え方に近いタイプかも?

『寂しいの?沙慈。寂しいの?沙慈。』

『あっ・・・そうだね、少しね・・・。』

マリーとアレルヤが無事に戻ってきたことを受けて、色々と艦内にも影響がありました。
沙慈の言葉数は少なかったですが、表情や、そっとアクセサリーを握り締める様子がルイスへの思いを雄弁に物語っている感じでグッと来ました。

『アレルヤには必要なの。戦うための、理由が。』

マリー自身の身体に対する検査は特に問題がなかった様ですが、それとは関係なく、アレルヤにとってマリーが必要であることを理解していたスメラギさん。
やはり、自分とエミリオの関係から、実感としてそれを理解していたという感じでしょうか。

『つかぬ事を聞くです。2人は恋人なのですか?』

『『あっ・・・。』』

『おぉ~っ!乙女の感が当たったですぅ!』

うぶな2人が初々しかったですね。
なんという新婚さんいらっしゃいww
ミレイナの今後のツッコミ関係のシーンにも期待です。

(人類を新たなステージへ導くためには、大きな波が必要だ。そう、変革という波がね。・・・変革は痛みを伴う。君達だってそうして来たじゃないか。君達はイオリアの計画の障害となっている。僕達は計画のために生み出された。僕達の存在意義は計画を遂行し、それを完遂すること。)

リジェネとの会話を反芻するティエリア。
とりあえず、計画通りに事を運び、人類を進化させること自体がイノベイターの目的であることは間違いないわけですが、人類より明らかに優れている彼らが、それだけで満足できるのかは判らない気がします。

(君は、自分の存在を自分で否定している。ティエリア・アーデ。ともに人類を導こう。同じ、イノベイターとして。答えは急がないよ。また、会いに来る。君と僕は、いつでも繋がっているのだから・・・。)

『イノベイター・・・。計画を遂行する者。だとすれば、自分の進むべき道は・・・。』

己の存在意義を揺さぶられるティエリアそこに、ある人物の声が。

『そうやって、自分を型にはめるなよ。四の五の言わず、やりゃいいんだ。自分の思ったことを、がむしゃらにな。俺たちは、イオリアの爺さんにガンダムを託されたんだぜ。』

幻となっても、ティエリアを見守り続ける初代ロックオンがカッコヨス!
彼の存在は、今でもティエリアの中で大きなものなのでしょうね。

『ソーマ・ピーリス。4年前、国連軍のパイロットとして私達と戦った。・・・その戦いで私達は失ったの。クリスティナを・・・リヒティを・・・モレノさんを・・・そして、ロックオン・ストラトスを!分かってます。彼女のせいじゃないって!でも言わずには、いられなくて・・・。』

マリーに向かって心情を吐露するフェルト。
多かれ少なかれ、トレミーのクルーなら誰でもわだかまりが残っていても仕方ないところですし、トレミーのクルーを『家族』だと一番思っているだろうフェルトこそ、それをマリーに伝える役目を果たすにふさわしいといえるかもしれませんね。

『大佐に、お願いがあります。この機体、私に任せていただけませんか?・・・戦果を上げて、ご覧に入れます。そして、中尉の仇も!』

ピーリスのカスタムアヘッドを譲り受けたいと申し出るルイス。
直前に交流があったとは言え、階級的にも実力的にも無理がありすぎですね。
カティも当然受け付けませんが、意外にもリントがそれを承諾。
その代わり、ルイスには特命任務への参加が言い渡されます。
カティとしては、機体のことももちろん、復讐心の塊になっているルイスの安全も考えての判断なのではないかと思いますが、アロウズの流儀の前では、無理が通って道理が引っ込む、という感じでした。

護衛のアンドレイとルイスの欠員を補充するべく、新たな人員が登場します。
アヘッドをしのぐ新型!緑の機体!カティのよく知る人物!と、遂にコーラさん登場か?と期待させておいて・・・。

『まさか、この僕がアロウズに入隊することになるとは。』

リヴァイブでしたww
ちょっと肩透かしと思った直後に、

『大佐~~!来ちゃいました~!』

今度こそ、念願のコーラさんが到着!
まるで主人公を追いかけてきた物語のヒロインのように可憐な笑顔を送るコーラさんに吹きましたww

『・・・国内紛争については、対立民族の一方をコロニーへ移住させることも視野に入れ・・・。』

『おいおい、むちゃくちゃ言ってるぞ、この女。』

政策を伝える連邦の報道にあきれるライル。
しかし、スメラギさんは、今のままだと世論が受け入れるだろうと分析します。
刹那は一方的に虐げられる人々がいることから、そんな世界は間違っていると、彼らしく静かに闘志を燃やす・・・と、現状の世界の歪みがあらわになる重要なシーンでしたが、いくら世界がアロウズの元で意思統一されるとは言っても、ここまで極端な結果になるのとは個人的に思えない気がしました。

結果的に反抗勢力が撃退されることはほぼ確実なのかもしれません。
しかし、いくら自分に降りかからない火の粉は無視、という心理が人々の基本的な行動パターンであってもよほど上手く人心を支配して行かなければ、恒久的に状況を維持し続けることは難しいのではないかと思います。
もともと、各国の紛争なら、おそらく思想や信条が関わる問題なので、軍事力的に支配ということは可能でも、人の心まで無理に従わせることは出来ない気がしますし、カタロンのような組織が生まれてくる可能性もあるでしょう。
それを踏まえたうえで、それでもイノベイターたちは計画が実現可能だと考えているというのなら、今後も様々な動きを見せてくるはずなので、逆説的に目が離せないわけですが。
とりあえず、そんな人権を無視したような政策が堂々と発表される程度には、世界が歪んで来ているという風に捉えられそうですね。

『貴官はどこまでバカなのだ!?アロウズにはかかわるなとあれほど!』

『アロウズには自分から志願しました。大佐を、守りたいからであります!』

『ここにいれば、ガンダムと戦うことになる。・・・死ぬことになるぞ。』

『お言葉ですが、自分は7度のガンダム戦を行い、生き抜いてきました。仲間から付いたあだ名は、「不死身のコーラサワー」です。』

『それは当てこすりだ!』

『いや~、そうですか~?参ったな~、もう。ほんと、人気者ってつらいですよねぇ。』

『まったく・・・本当に、まったくだ。』

コーラさんはやっぱりコーラさんのままでしたww
実力は4年前から上がっているのか気になりますね。
2人にはこのまま良いコンビであり続けて欲しいです。

『支援機2機が完成したらしい。』

イアンは調整のために宇宙へ。
代わりにミレイナが整備担当に。
これは次週あたり、ピンチに駆けつけたりしそうですね。

『皆さん、今まで公に姿を見せなかったアロウズの上層部が経済界のパーティーに出席するという確定情報を得ました。後日、その調査結果を・・・。』

『僕も、その偵察に参加させてもらう。本当の敵を、この目で見たいんだ。』

リューミンからの暗号通信に、意思を見せるティエリア。
悩み続けた問題に、答えを掴もうと必死な様子が伝わってきますね。
刹那もバックアップを志願。
マリナを助けた時の恩返しといったところでしょうか。

『しかたないわね・・・。その代わり、私の指示に従ってもらうわよ。』

いろいろあったスメラギさんでしたが、今回は自信たっぷりに請け負ってくれました。
彼女もようやく本来の自分を取り戻したようで何よりです。

しかし、この通信自体がリジェネの指示によるものでした。
まだまだ手のひらの上で踊らされている感が否めませんね。

『この前は、ごめんなさい・・・。感情的になってしまって・・・。』

『皆さんのこと、大切に思っているんですね?』

『私の家族ですから・・・。』

フェルトとマリーが和解。
結構早かった気もしますが、2人とも良い笑顔を見せてくれているので一安心でした。
マリーとも家族のように仲良くなれると良いですね。

(まさか・・・ツインドライヴの粒子放出量に機体が悲鳴を上げるとは・・・。だが、オーライザーがあれば、それもカバーできる。いや、現存するどのガンダムをも凌駕する機体になる!)

その名はオーライザー、という訳ですね。
直接関係はありませんが、凌駕するという言葉を聞くたびにハム様の顔が浮かんだりww
片方はラッセが乗るとして、もう片方は誰が乗るのか気になりますね。

(あれが、アロウズの司令官・・・。だが、彼が全てを仕切ってはいない・・・。本当の敵は、どこにいる?)

潜入調査中のティエリアは女装バージョン。
なんという美人さん!
ティエリア、可愛いよ、ティエリア!
あとで『マイスターは男だと知られている。戦術予報士の指示に従ったまでだ。』というセリフが出てくるわけですが、スメラギさん史上、最高の作戦指示でしたww
刹那の女装もあるのかと、一瞬期待してしまいましたが、流石にそれはなかったので残念。

『なぜ私をこんなパーティーに?』

『あなたはアロウズ最大の出資者。ハレヴィ家の当主だ。』

ルイスはリボンズと面会中。
さらっと明かされましたが、ルイスの果たしている役割は大きかったんですね。
この前出てきたトリロバイトも、彼女の資金によるものだったのかも。
リボンズの一存で、ピーリスのアヘッドをルイスに回すことも約束されました。
ルイスやリューミンもドレス姿で、今回は華やかでしたね。
アンドレイがルイスに見とれたりするのもニヤニヤでした。
どうせなら、さらなる乙女セリフが出てきて欲しかったですが。

『今度、あなたをエスコートさせて頂きたい!』

『ええ、喜んで。(連邦の権力にすがり、利権を求めるクズどもが・・・。)』

女性の声色で、笑顔で応対しつつ、内心では毒づきまくりのティエリアに吹きました。
声が変えられるのはどういう仕組みになっているんでしょうね。
1期でナドレが出た時に、思わずティエリアが涙ぐんだシーンがありましたが、あれを見た時に、あの時も声が高かった気がしたので、実はティエリアって女性なのでは?と思ってしまいました。

『失礼。はじめまして、リボンズ・アルマークと申します。一曲、いかがですか?』

遂にリボンズがティエリアと対面。
BGMにあわせて踊りだす2人。

『可憐だなぁ・・・。』

ティエリアの様子にグッドマンも見とれていました。
なんというオヤジキラーww
というか、音楽がムーディー過ぎでしたね。

『イオリア・シュヘンベルグの計画を実行していると聞いた。』

『信じられないかい?なら今すぐ、君に返しても良いよ。・・・ヴェーダへのアクセス権を。』

思わず足をもつれさせるティエリアを、華麗に引き戻すリボンズ。
役者が違いますね。
ティエリアが欲しがっているものを目の前でちらつかせるあたりがズルイですね。
その後、2人は別室でやり取りを続けることに。

『君は、日本にいた・・・。』

『ルイス・ハレヴィよ。刹那・F・セイエイ。』

同じ頃、会場の外ではルイスが、変装してバックアップに回っている刹那を見つけて会話を始めます。

『ねぇ・・・彼は元気?』

『彼?』

『ほら、以前あなたの家の隣に住んでた・・・。』

『沙慈・クロスロードのことか?・・・以前、仕事先で偶然出会った。』

『ほんとに?』

『ああ、コロニーで働いていた。』

『そう、沙慈は宇宙に・・・。夢、叶えたんだね。』

ルイスの表情が柔らかくなるのが印象的でした。
指輪もはめているようですし、完全に忘れた訳ではないみたいで良かったです。

『あっ、その手・・・。』

『えっ?ちょっと、事故でね。』

ルイスの手の傷に気付き、沙慈の言葉を思い出す刹那。
少し前のシーンでさりげなく手袋を外すところが入れられていたりする流れがうまいですね。

『沙慈・クロスロードにあった時、彼と会った時、こう思った。彼は、今でも、君のことを・・・。』

刹那が重要な話をしそうになったところで、ルイスが頭痛を訴えます。
他者の気持ちによく気が付くようになった刹那の成長が感じられますが、ほんの数秒の差で伝え損ねたのが悔やまれますね。
これは当分、沙慈とルイスの再会は無さそうかも。
逆に、戦場で刹那と再会したルイスのリアクションは、今から楽しみですね。

『イオリアにガンダムを託された僕は思う。君達は、間違っていると。そうさ、僕は自分の道を進む!愚かだと言われようが、がむしゃらなまでに!』

二―ルの言葉を継いで、リボンズに啖呵を切るティエリア。
彼の感情が高まった時にあわせて、ルイスの頭痛が始まったようにも見えますが、やはり脳量子波絡みでしょうか?

『き・・・君は、ソレスタルビーイング!』

ルイスが苦しんでいる様子を見て、たまたまパーティーから帰るところだったビリーが駆けつけ、刹那を発見。
そりゃ、スメラギさんを連れて行った男なので交渉の余地無しでしょうねww

『君は思った以上に人間に感化されているんだね。あの男に心を許しすぎだ。ロックオン・ストラトスに。計画遂行よりも、家族のあだ討ちを優先した、おろかな人間に。』

『貴様~!』

激昂したティエリアがリボンズに銃を向けますが、別方向から弾丸が。

『ヒリング・ケア。イノベイターよ。』

女性タイプもちゃんといるんですね?
というか、リジェネも中性的なイメージですが、男性ということで良いのでしょうか?
窓を割って外へ脱出するティエリア。
というか、心の中を全部リボンズに見られているというのは厄介そうですね。
後々何らかの対抗策が出てこないと、1対1では勝ち目がないような気がします。

『この青年は、ソレスタルビーイングのメンバーだ!警備兵!警備兵!』

ビリーの声に応じて、続々追っ手が現れ、作戦は続行不能に。

逃げる刹那たちを高台から見下ろすリジェネ。

『イオリア・シュヘンベルグは、第3段階までの計画を練りながらも、第1段階の紛争根絶に執着していた。リボンズ・アルマークの計画か、ソレスタルビーイングの理念か・・・。』

『どちらにしても、世界は変わる。』

別の場所ではリューミンも呟いていました。
やはり2人は似たような思考パターンのようですね。

Cパート。
ガンダムで逃走する刹那たち。

『・・・すまない、俺のミスだ。』

『だが、見つけたぞ、刹那。世界の歪みを・・・。そうさ、僕達はガンダムで、世界の歪みを破壊する!』

ラスボスであろう、リボンズと邂逅し、決別したことで、ティエリアの中の迷いも消えたようです。
直接的にはリジェネたちに翻弄されまくりでしたが、二―ルの存在がなければ、ここまで短時間の間に悩みを解決できなかったかもしれませんね。
俺たちの戦いはこれからだ!という感じで終わるのかと思いきや・・・。

『ところがぎっちょん!!』

『あのガンダムは!』

『スローネの発展型・・・。ま、まさか!』

『さあ、始めようじゃねぇか!ガンダム同士による、とんでもねぇ戦争ってやつをよ!』

またもやラストで待ち構えていたサーシェス!
今度こそ直接対決になりそうですね。

次回、第9話、『拭えぬ過去』

やっぱり、サーシェスに追い詰められて大ピンチ!からオーライザーがやってきて大逆転!とかの展開でしょうか?
いつも、予想の一歩上を行く演出がたのしいダブルオーなので、どういう展開になるか楽しみですね。




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2 コメント

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私たちならその時どうするでしょうか… (westernblack)
2008-11-26 15:33:58
この作品の世界の全体主義的な管理社会(ですよね)は現代の「豊かな社会」の戯画としては確かにちょっと誇張され過ぎている気もしますが、必ずしも反論できないところが痛いですね
前回あたりから連邦のアナウンサーを「人形のように見える」と評しているブログ様があるのが印象的です…
もちろん現実には途上国の苦労している人を助けようというNGO活動が世界中にありますが、この世界ではアロウズがそれを許さないということを前提としているのでしょう。以前ラッセの口から語られたとんでもない数の虐殺の相手には我々で言う非武装のNGOが含まれているのかもと想像してみたり…。カタロンから武力を取ったら、子供の養育などは現在のNGOと似ている気もします
ひるがえって現在を見ると、がんばっている人もいますが、無関心派が圧倒的なのも事実ではないでしょうか。この展開はそれに対するささやかな問いかけと受け止めるべきかも…
はっ、いけない!コメントでは政治の話をしないようにしているのに!
それでは失礼しますっ!そそくさ…
>westernblack様 (gurimoe)
2008-11-26 17:54:49
・コメントありがとうございます。

現実世界の政治や戦争を意識させてリアリティを出す意味合いと、劇中のメイン登場人物以外の世界の動きを見せる意味合いとの両方で、あのような報道がされているシーンが入っているのかなと思うわけですが、特定の軍指導者や政治家がいかにも扇動しています!という感じで演説する様子ではなく、淡々と決定事項を伝えるような雰囲気になっていたのが印象的でしたね。

3つの勢力がいがみ合っていた時代ならともかく、世界が1つにまとまってしまったがゆえに、他国と比較して政策を批判するといった行動も行なわれにくいのかもしれません。

とりあえず自分が被害を受ける訳でなし、地球全体がそういう方向に持っていっているのならそれで良いんじゃない?的なノリになっているのかもしれませんね。

沙慈のお姉さんのように、体制自体に疑問を抱いて独自に動き出すような一般市民的キャラはもういなくなってしまったので、ソレスタルビーイングやカタロンといった武力をもった集団によってしかそれを変えることは出来なさそうな現状ですね。

武力を使わずに何らかの行動を起こせるとしたら、あとはマリナぐらいしかいないかなと思うので、彼女の今後に期待、というところでしょうか。

刹那たちが歪みを生む元凶を取り除いたあとに、世界をもう一度歪ませない為に活動して行く存在が必要だと考えるならば、彼女の出番もありそうな感じかなと思います。
どの道、今のままでは単なる亡国の姫でしかないので、大衆が注目を寄せるような何らかのアクションを起こしたりしないと無理かなとも思うわけですが。

リボンズがマリナをソレスタルビーイングに引き合わせたのは、単純にアザディスタンを含めて中東を解体してしまうのが目的だったのか、マリナに更なる利用価値を求めてのことなのか気になります。

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